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第4部.リムウル~エンドルーア 第1章
19.決戦-2
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つかの間、にらみ合っていたレスターとギメリックだったが、そんな状況ではなくなっていた。
押し寄せて来る敵の数がどんどん増えている様子なのだ。
レスターは一つ息を吐いて肩の力を抜くと、自分にしがみついている格好のアイリーンに向き直り、彼女の手を引いた。
「危ないからこっちに……」と一歩身を引いて、自分とギメリックの間に彼女を立たせる。
「とにかくこの場を切り抜けないと、帰るも帰らないもないね……。さて、魔力保持者どの。君なら、戦況がどうなってるかわかるのかい?」
ギメリックは周りに目をやって、混戦状態の内陣を眺めた。
「襲ってきているのはティレルの本隊か?」
「ええ、そうよ。あなたが眠っている間に、ユリシウス軍は国境の先攻部隊と合流したの。ねぇ、ギメリック……」
アイリーンは自分の胸元に輝く紫の石に手をやった。
「石の主でなくても、あなたはエンドルーアの真の第一王子だわ。この石を渡すから、“石を持つ自分が本物だ”って、兵たちに話をしたらどうかしら? 魔力保持者には直接、心話を使って……」
ギメリックはしばらく目を閉じて何やら呪文を唱えていたようだったが、やがて目を開くと言った。
「無駄だ。もともとこの石の存在は、王宮の一握りの人間にしか知らされていなかった。クレイヴやティレルが偽物だと見破れる者は、暦司たちを除けば、初めからほんのわずかだったのだ。そこへ10年の歳月をかけて、やつらは“皇太子の偽物”の存在を吹聴し、すっかり皆に信じ込ませてしまった。今さら俺が何を言ったところで信じる者などいない」
周りに警戒の目を配っていたレスターは、聞こえるように独り言をつぶやいた。
「あぁそうだろうとも。全く……使えないなぁ」
ギメリックは完璧に無視してアイリーンに話を続ける。
「しかしこの戦闘に加わっている魔力保持者はそれほど多くない。目くらましの術は解いたから、味方が落ち着きを取り戻しさえすれば情勢は五分五分、後は幻獣とティレルの動向次第だが……」
ひときわ大きな敵兵の集団が近づいてきたのを見て、3人に緊張が走った。30人ほどが一塊になって真っすぐこちらへやって来る。
「……まずい。総大将のテントへ向かおう、護衛の兵がいるだけマシだ」
レスターがそう言って一歩踏み出したところへ、脇から別の兵士が一人、突然彼に斬りかかってきた。
とっさに身をかわし、一撃で相手を倒したレスターは、倒れた男の手から剣を拾うとギメリックに投げてよこした。
「ひとまず協力しないとね! アイリーン、ぼくのマントをつかんで……行くよ!!」
一列になって走り出した彼らだったが、時折前や横から襲って来る敵を倒しながら行くうち、すぐに追いつかれ、周りを囲まれてしまった。
レスターとギメリックはアイリーンを挟んで背中合わせになり、彼女をかばって戦った。
次々とかかってくる敵を相手にしながら、レスターは周囲の情勢にも気を配ったが、味方の加勢が来る様子は全くない。
そればかりか敵兵は仲間がどんどん倒されてもひるむどころか更に勢いを増し、後から後からやってきてむしろ増えているような気さえする。
「くそ……っ、これじゃキリがないな……」
乱れた息の間からレスターがつぶやいた。
アイリーンはなす術もなく二人に守られている自分が情けなかった。
いかに二人の剣の腕が並外れていても、こんなことを続けていてはやがては疲れきってしまう。
まして、ギメリックは一週間も眠っていてその間、飲まず喰わずだったのだ。体力的に相当つらいに違いない。
“ああ、こんな時に、魔力が残っていないなんて……何か方法はないの?”
そのときアイリーンは、いつか夢で見たヴァイオレットの言葉を思い出した。自らの魔力以上の力を、自然から得ることが出来るという……。
アイリーンは微かな希望を感じ、ギメリックに心話で呼びかけた。
“ギメリック、周りから魔力を集められないかやってみる。でもこの状態じゃ、とても無理だわ。どこか集中できる場所へ連れて行って!”
“……わかった”
ギメリックは剣を捨てると、空いた両手でアイリーンを抱き上げて走り出した。
「おい?!……ちょっと待て……っ、どこへ!!」
あわててレスターも後を追った。
ギメリックは魔力を使い、行く手を阻む敵を突き倒して走った。
しかしもともと充分回復していなかった魔力の消耗は激しく、体力の消耗とともに息切れも激しくなっていく。
それを察したレスターは彼の前に出て言った。
「あの物見櫓だな?!……ぼくが道を開くからついて来い!!」
陣内にはいくつか、物見のための高い櫓(やぐら)が組まれている。
そのうちの一つに向かって走りながら、レスターが次々に敵をなぎ倒し、アイリーンを抱いたギメリックがその後に続いた。
櫓にたどりつくと、ギメリックはアイリーンをハシゴの上に降ろした。
「結界を固めて……弓矢に気をつけろ!」
「ええ、わかってる……!」
短くやり取りし、アイリーンは物見台へと登っていく。
「どうするつもりなんだ?!」
レスターの問いかけに、ギメリックはそっけなく答えた。
「わからん」
眉を吊り上げたレスターに、ギメリックは続けて言った。
「我々だけ逃げる気ならどうにでもなるが、軍ごと救うとなると彼女の力なしでは到底無理だ。まかせるしかない」
「どうにでもなるって……」
追って来た敵兵の一団が近づいてきたので、相手をしようとレスターが身構える。
すると隣から呪文をつぶやく声が聞こえ、ドッと吹いてきた風が一瞬で敵兵たちを地面に打ち倒してしまった。
驚いてしばらく目を見張っていたレスターがつぶやいた。
「……すごいな。君、こんなことが出来るなら、どうしてさっき囲まれたとき使わなかったんだ?」
「アイリーンにほとんど魔力が残っていない状況で、俺まで魔力をなくしたらティレルや幻獣に遭遇したとき誰も助からないだろう。むやみに力を消耗させるわけにいかなかったからだ」
「……ふぅん。魔法というのは何でも自由自在で、もっと便利なものかと思っていたけど。そうでもないんだな」
「当たり前だ。魔力を使うには様々な制限があるし限界もある。お前たちが考えているほど、都合の良いものではない」
「……」
レスターは物見台に登ったアイリーンを見上げた。
「……で、彼女に魔力が戻った?」
「そのようだ。彼女は石の主だ、ある程度、回復すればフレイヤの涙で増幅できる……」
二人が見守る中、突然、彼女の体から光が溢れ出した。
「え……?!」
驚いている間にもどんどん光は強くなり、眩しくて直視できない程になった。
ひときわ強い輝きに、二人が思わず目を閉じ、次に目を開いたとき、光とともに彼女の姿は消え失せていた。
「な……?!……おいっ!! 彼女はどこだ?!」
「……!!」
ギメリックには魔力によってすでに彼女がそこにいないことはわかり切っていたが、レスターにはそうではない。
あわてて、確かめに行こうとハシゴに手をかける彼を、ギメリックが引き止めた。
「悪いが体を預かってくれ」
「え?!」
どういうことか問いただす間もなく、ギメリックの体から突然力が抜けてしまった。
「わっ……こらっ!! 寝るなーっっ!!」
ギメリックの胸ぐらを掴んで揺すぶってみたが、全く反応がない。
「どうなってるんだいったい……」
呆然とつぶやきながら彼の体を地面に横たえたとき、先ほど倒された敵兵のうち、気絶から目覚めて何人かが向かってきた。仕方なく応戦しながら、レスターは叫んだ。
「くそっ!! なんでぼくがコイツを……守らなくちゃ……ならないわけ?!……アイリーン、どこなんだーっ?!」
押し寄せて来る敵の数がどんどん増えている様子なのだ。
レスターは一つ息を吐いて肩の力を抜くと、自分にしがみついている格好のアイリーンに向き直り、彼女の手を引いた。
「危ないからこっちに……」と一歩身を引いて、自分とギメリックの間に彼女を立たせる。
「とにかくこの場を切り抜けないと、帰るも帰らないもないね……。さて、魔力保持者どの。君なら、戦況がどうなってるかわかるのかい?」
ギメリックは周りに目をやって、混戦状態の内陣を眺めた。
「襲ってきているのはティレルの本隊か?」
「ええ、そうよ。あなたが眠っている間に、ユリシウス軍は国境の先攻部隊と合流したの。ねぇ、ギメリック……」
アイリーンは自分の胸元に輝く紫の石に手をやった。
「石の主でなくても、あなたはエンドルーアの真の第一王子だわ。この石を渡すから、“石を持つ自分が本物だ”って、兵たちに話をしたらどうかしら? 魔力保持者には直接、心話を使って……」
ギメリックはしばらく目を閉じて何やら呪文を唱えていたようだったが、やがて目を開くと言った。
「無駄だ。もともとこの石の存在は、王宮の一握りの人間にしか知らされていなかった。クレイヴやティレルが偽物だと見破れる者は、暦司たちを除けば、初めからほんのわずかだったのだ。そこへ10年の歳月をかけて、やつらは“皇太子の偽物”の存在を吹聴し、すっかり皆に信じ込ませてしまった。今さら俺が何を言ったところで信じる者などいない」
周りに警戒の目を配っていたレスターは、聞こえるように独り言をつぶやいた。
「あぁそうだろうとも。全く……使えないなぁ」
ギメリックは完璧に無視してアイリーンに話を続ける。
「しかしこの戦闘に加わっている魔力保持者はそれほど多くない。目くらましの術は解いたから、味方が落ち着きを取り戻しさえすれば情勢は五分五分、後は幻獣とティレルの動向次第だが……」
ひときわ大きな敵兵の集団が近づいてきたのを見て、3人に緊張が走った。30人ほどが一塊になって真っすぐこちらへやって来る。
「……まずい。総大将のテントへ向かおう、護衛の兵がいるだけマシだ」
レスターがそう言って一歩踏み出したところへ、脇から別の兵士が一人、突然彼に斬りかかってきた。
とっさに身をかわし、一撃で相手を倒したレスターは、倒れた男の手から剣を拾うとギメリックに投げてよこした。
「ひとまず協力しないとね! アイリーン、ぼくのマントをつかんで……行くよ!!」
一列になって走り出した彼らだったが、時折前や横から襲って来る敵を倒しながら行くうち、すぐに追いつかれ、周りを囲まれてしまった。
レスターとギメリックはアイリーンを挟んで背中合わせになり、彼女をかばって戦った。
次々とかかってくる敵を相手にしながら、レスターは周囲の情勢にも気を配ったが、味方の加勢が来る様子は全くない。
そればかりか敵兵は仲間がどんどん倒されてもひるむどころか更に勢いを増し、後から後からやってきてむしろ増えているような気さえする。
「くそ……っ、これじゃキリがないな……」
乱れた息の間からレスターがつぶやいた。
アイリーンはなす術もなく二人に守られている自分が情けなかった。
いかに二人の剣の腕が並外れていても、こんなことを続けていてはやがては疲れきってしまう。
まして、ギメリックは一週間も眠っていてその間、飲まず喰わずだったのだ。体力的に相当つらいに違いない。
“ああ、こんな時に、魔力が残っていないなんて……何か方法はないの?”
そのときアイリーンは、いつか夢で見たヴァイオレットの言葉を思い出した。自らの魔力以上の力を、自然から得ることが出来るという……。
アイリーンは微かな希望を感じ、ギメリックに心話で呼びかけた。
“ギメリック、周りから魔力を集められないかやってみる。でもこの状態じゃ、とても無理だわ。どこか集中できる場所へ連れて行って!”
“……わかった”
ギメリックは剣を捨てると、空いた両手でアイリーンを抱き上げて走り出した。
「おい?!……ちょっと待て……っ、どこへ!!」
あわててレスターも後を追った。
ギメリックは魔力を使い、行く手を阻む敵を突き倒して走った。
しかしもともと充分回復していなかった魔力の消耗は激しく、体力の消耗とともに息切れも激しくなっていく。
それを察したレスターは彼の前に出て言った。
「あの物見櫓だな?!……ぼくが道を開くからついて来い!!」
陣内にはいくつか、物見のための高い櫓(やぐら)が組まれている。
そのうちの一つに向かって走りながら、レスターが次々に敵をなぎ倒し、アイリーンを抱いたギメリックがその後に続いた。
櫓にたどりつくと、ギメリックはアイリーンをハシゴの上に降ろした。
「結界を固めて……弓矢に気をつけろ!」
「ええ、わかってる……!」
短くやり取りし、アイリーンは物見台へと登っていく。
「どうするつもりなんだ?!」
レスターの問いかけに、ギメリックはそっけなく答えた。
「わからん」
眉を吊り上げたレスターに、ギメリックは続けて言った。
「我々だけ逃げる気ならどうにでもなるが、軍ごと救うとなると彼女の力なしでは到底無理だ。まかせるしかない」
「どうにでもなるって……」
追って来た敵兵の一団が近づいてきたので、相手をしようとレスターが身構える。
すると隣から呪文をつぶやく声が聞こえ、ドッと吹いてきた風が一瞬で敵兵たちを地面に打ち倒してしまった。
驚いてしばらく目を見張っていたレスターがつぶやいた。
「……すごいな。君、こんなことが出来るなら、どうしてさっき囲まれたとき使わなかったんだ?」
「アイリーンにほとんど魔力が残っていない状況で、俺まで魔力をなくしたらティレルや幻獣に遭遇したとき誰も助からないだろう。むやみに力を消耗させるわけにいかなかったからだ」
「……ふぅん。魔法というのは何でも自由自在で、もっと便利なものかと思っていたけど。そうでもないんだな」
「当たり前だ。魔力を使うには様々な制限があるし限界もある。お前たちが考えているほど、都合の良いものではない」
「……」
レスターは物見台に登ったアイリーンを見上げた。
「……で、彼女に魔力が戻った?」
「そのようだ。彼女は石の主だ、ある程度、回復すればフレイヤの涙で増幅できる……」
二人が見守る中、突然、彼女の体から光が溢れ出した。
「え……?!」
驚いている間にもどんどん光は強くなり、眩しくて直視できない程になった。
ひときわ強い輝きに、二人が思わず目を閉じ、次に目を開いたとき、光とともに彼女の姿は消え失せていた。
「な……?!……おいっ!! 彼女はどこだ?!」
「……!!」
ギメリックには魔力によってすでに彼女がそこにいないことはわかり切っていたが、レスターにはそうではない。
あわてて、確かめに行こうとハシゴに手をかける彼を、ギメリックが引き止めた。
「悪いが体を預かってくれ」
「え?!」
どういうことか問いただす間もなく、ギメリックの体から突然力が抜けてしまった。
「わっ……こらっ!! 寝るなーっっ!!」
ギメリックの胸ぐらを掴んで揺すぶってみたが、全く反応がない。
「どうなってるんだいったい……」
呆然とつぶやきながら彼の体を地面に横たえたとき、先ほど倒された敵兵のうち、気絶から目覚めて何人かが向かってきた。仕方なく応戦しながら、レスターは叫んだ。
「くそっ!! なんでぼくがコイツを……守らなくちゃ……ならないわけ?!……アイリーン、どこなんだーっ?!」
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