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私の処女喪失直前
しおりを挟む夜通し、TVから喘ぎ声と水音が聞こえ、ミサオは与えられたベッドに潜っても眠れなかった。カルナが気絶してセックスが中断して、やっと寝れる、と思うとまた再開される情事。絶倫の主人の上に乗り踊っては、身体中汚れたまま、常に主人を受け入れていたカルナの声を聞いていたミサオ。うとうとと寝れたと思っていたら、既に昼前になり、同室の女に起こされた。
「寝れた?悪いけど今から食事なのよ。」
「食事?」
そういえばここに連れて来られてから食事はしておらず、かなり空腹だったミサオ。
「1日2食出るから、食べれる時に食べておかないと、相手させられてる間なかなか食べさせてくれないからね。」
「…………夢じゃなかった………。帰りたい………。」
「皆、最初はそうよ。」
女はミサオの背中を擦って慰める。しかし、直ぐにミサオをどん底に落ちる言葉を言った。
「主人のセックスは上手いから、楽しみなよ。ここから逃げられないんだから、楽しんだ方が気分的に楽よ。」
「わ、私は絶対に嫌です!!」
「………そりゃ、そうよね。本心は好きな相手じゃないんだし。」
小さい声でごめんね、と囁かれて、ミサオは泣きそうにまたなった。逃げたかっただろうこの人もまた、来た当初悩んだだろう。
「ここに女性は何人ぐらい居るんですか?」
「60人ぐらいかなぁ……。」
「そんなに………。」
「主人お気に入りの女は、個室で10人、二人部屋の女は20人、うちらみたいな大部屋は5人~10人の女が居て、50人ぐらい居たんじゃない?」
「月一で顔合わせるぐらいだからね、個室の女達や、別の部屋の女達には。」
食事を部屋の中央のテーブルを囲み、それぞれが咀嚼しながら会話する。食事は簡素な物ではなく、栄養のある物が多かった。
「昨日の人は?」
「彼女?1週間ぐらい前にやって来て、直ぐに個室用意された、主人1番のお気に入りになった女さ。名前なんて知らないから、1番部屋の1番、て呼んでるけどね。」
「よっぽどお気に入りらしいね。大抵はローテーションで女毎日取っ替え引っ替えしたり、数人呼んで3P,4Pなんてのもやってるのに。」
「…………3P……て……?」
「………ま、まぁその内知るよ………うん。」
性について何も知らなさそうなミサオには刺激が強いのだろうと、察した女達は、静かに食事を終え、シャワーを浴びに席を立つ。呼び出しが掛かるか分からないが、夜の準備はしておくように、と残った女がミサオに教える。シャワーはこの部屋ではなく、大部屋の女達用にシャワールームがあるらしい。個々に与えられた番号順に浴びに行く様だ。ミサオも最終番号を与えられていた様で、浴びに部屋を出ようとすると、男から声が掛かった。
「56番、お前はこっちだ。」
「え?わ、私ですか?」
「そうだ、今夜はお前を味わいたいとご指名だ。」
ミサオは後退る。少しでも男から離れようと逃げる素振りを見せ、逆方向に走り出した。
「嫌!!絶対に!!」
「捕まえろ!!」
大部屋が何部屋あった所で、そこに入っても袋のネズミのミサオ。大部屋の入り口には数人待ち構え、4、5人の男達にいとも簡単に捕まった。
「いやぁ!!助けて下さい!!」
叫んでも、女達は助けない。助けたらお仕置きと称し、男達にレイプされるのが分かっていたからだ。レイプを楽しむ女は居ない。主人の相手の時に複数プレイはあっても、何十人の男相手にされるセックスは体力的、精神的にツライ経験をするからだった。
「手間取らせるんじゃない!!」
「嫌です!!離して!!」
ジタバタしても、力づくで手足を縛られてしまったミサオは、昨日の鉄格子の部屋に再度連れ込まれてしまった。
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