【完結】淫乱売女悪女は愛を、束縛執着男には才色兼備を

Lynx🐈‍⬛

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初オペ後のご褒美♡

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 玲良が赴任後、初めて患者のオペが行われた。小児外科医は玲良だけではないが、第1助手として入る。打ち合わせは念入りにし、手術室に入って小児患者の心臓手術が長時間行われた。

「まだ予断は許されませんが、手術は成功しました。合併症が無い事を願うばかりです………今は集中治療室から出られませんので、入室の際は看護師の指示に必ず従って下さい」

 主治医の後藤の説明が、患者の親族に告げられる中、補佐で診ていた山科、手術の第1助手に入った玲良が患者を集中治療室への移動を看護師に指示し、手術室から出て来た。

「流石だね、纐纈先生……オペ技術上がったんじゃない?」
「……………ありがとうございます……後藤教授の補佐はやりやすかったのもありますから……」
「そんな謙遜を……」
「…………」

 玲良は患者親族に一礼し、患者の後を歩く。

「ありがとうございます、先生」
「………元気になる事を願ってます」
「…………はい!」

 長丁場だったのもあり、仮眠室で休憩を許された玲良。山科も同様で別の仮眠室を使ったのを見計らい、鍵を閉めてベッドに横たわると、直ぐに眠くなった。

 コンコン。

「…………?」
『玲良』
「…………穂高?」
『そ、俺』

 聞き間違いではないと思うが、山科も近くの仮眠室に居るのだ。油断は出来ない。

「本当に穂高でしょうね?」
『玲良の背中にあるキスマークの数、昨日5つ着けた穂……』

 ガラッ!

「………………もぅ!!」

 玲良と穂高しか知らないキスマークの数を暴露され掛かり、思い切り仮眠室の扉を開け、穂高を引っ張り入れた。

「何、暴露してんのよ!」
「手術成功した、て?あの子、俺が研修医の時に分娩に立ち会っててさ、心配してたんだよね」
「………そうなの?……立ち会ってたんだ」
「そう……だから、さっき覗いて来た………『元気になる事を願ってます』て先生に言われた、てお母さん言ってたぞ……玲良だろ?」

 狭い仮眠室のベッドに2人座り、肩を寄せ合う。

「うん………私さ、低体重で産まれたんだよね……お母さんは外科医の過酷業務で、出産ギリギリ迄仕事してて、その影響なのか分からないけど、妊娠8ヶ月で産まれたんだって………それがあって、私生死を何度か彷徨って、お母さんは悔しくて小児外科の資格取ったって言ってた………私が産まれたのはアメリカなんだけど、小児外科医が少なかった日本に私と一緒に帰ってきたの………お父さん迄帰って来れなくて、お婆ちゃんに預けられながら、必死で育ててくれて…………中学3年の時に癌で………また、仕事ばかりで自分を大事にしなかったから、治療も遅れて………馬鹿よね……でも、お母さんが医者で在り続けた理由も知ってるから、お母さんの様になりたかった………」
「…………玲良は、妊娠したらちゃんと産休取れよ………俺が取り上げてやるし」
「はははっ……私が結婚出来ると思う?」

 玲良自身、結婚には向いてないと思っているから、笑い飛ばしながら言うと、穂高が玲良を抱き寄せる。

「阿呆………俺が相手じゃねぇか」
「…………結婚、考えてるの?私と……」
「………あのなぁ……でなきゃで中出しすると思うか?今ピル飲ませてるのは、体裁があるのとお前がまだ仕事したがってるからだろ………だが、子供産める体力がある内には、籍に入ってもらうからな!これは、決定事項!」
「穂高のご両親にどう思われるか………」
「お前………どんだけ自分を卑下してんだ?過小評価し過ぎだろ…………こんなに可愛くて頭良くて、エロくて安産型の尻した女、俺のお袋なら大歓迎だぞ?」
「ち、ちょっと……何脱がし始めてんの!」
「声デカイって………ちょっと補充………プロポーズ予定なかったのに、玲良が鈍すぎて、分からせなきゃならねぇから勃ったんだよ………あんま時間無いから手短にする………ぐっすり寝れるぐらいにな」

 ズボンを下着毎足首迄下ろされ、膣口にそそり立っている肉棒を押し当てた。指が先に入ってはいるが、穂高の手で触れられると直ぐに待ち構えてしまっている玲良。

「んあっ……あっ………」
「声聞きたいけど、声抑えろよ」

 玲良は口を手で押さえ、押し殺してはいるが、吐息から仮眠室の外や両隣の部屋には聞こえてしまうだろう。をしているかぐらいは。

「挿入るぞ」

 玲良は穂高の膝上に乗せられ、下から突き上げられると、ギシギシと仮眠室のベッドが軋む。壊れる可能性もある簡易ベッドだ。その為、穂高は立って玲良を持ち上げて、1番到達したい場所を目掛けて一心不乱に玲良を揺さぶった。時間が無いと言うだけあって、一気に玲良は悦楽を得て、イキっぱなしとなり、穂高を喜ばせる。

「………くっ!出るっ!」
「んんんんんっ!!」

 結合部から、大量に溢れ出る白濁は床にも飛び散った。ぽたぽたと溢しながら、ゆっくりと穂高は玲良を下ろし、仮眠室にあるペーパータオルで拭き取って、証拠隠滅なのか、白衣に拭き取った汚物を突っ込んだ。

「…………ソレ、如何するの?」
「病院内のトイレのゴミ箱に捨てる………ここに捨てたらバレるだろ?」
「バ、バレてるんじゃない?…………山科先生も何処かの部屋を使ってるし……」
「げっ!マジか!」
「山科先生も一緒にオペ入ってたから………」
「うわぁ………しまった……絶対に山科に捕まるなよ!」
「気を付けてるじゃない」
「分かんないだろうが………あぁ!行かなきゃならねぇ!直ぐに鍵掛けろよ!いいな!」
「…………当たり前でしょ!」

 穂高は夜勤の為、玲良の額にキスだけ残し行ってしまった。直ぐに鍵を掛け、仮眠を取った玲良。しかし、この後玲良に悪魔の手が掛かるのだった。
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