【完結】淫乱売女悪女は愛を、束縛執着男には才色兼備を

Lynx🐈‍⬛

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寝不足の嫉妬医師♡

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「纐纈………纐纈……と……185号室」

 ピンポーン。

『…………はい』
「俺、穂高」
『見りゃ分かるわよ………開けるから待ってて』

 部屋番号を聞いていた穂高は、夜勤明けで自分の部屋に帰らないまま、玲良の部屋へやって来た。

「当直、お疲れ様…………如何かした?」
「理由無きゃ会いに来て悪いのか?」
「そんな事はないけど、まだ散らかってるのよ」

 迷惑な訪問者ではない穂高だからこそ、部屋に迎えた玲良。まだ梱包が開けていない荷物が大半だった。医学書が本棚に入れれない程散乱している。

「手伝おうか?」
「疲れてるでしょ?私はまだ時間あるから後々やってくわ………何か飲む?て言っても買い物も行けてないから、珈琲ぐらいしかないけど、帰ったら寝るでしょ?ミネラルウォーターでいい?」
「要らない………ちょっと座ってくれないか?」
「…………うん?」

 玲良の部屋はベッドと小さなテーブル、大きな本棚しかない、まだ殺風景な部屋だ。カーテンさえもまだ取り付けられてはいない。

「家具、何も無いな……まだ来るのか?」
「家具はこれだけよ……本棚入れたら圧迫感凄くなると思ったし、多分寝に帰るだけの生活になると思って、最小限にしてるの」
「高校の時、一軒家に住んでたよな」
「手放したわ、6年前に……お父さんはアメリカでの生活があるし、私もアメリカに行ったから、住まなくなるの分かってたし………お母さんとの思い出が詰まってたから手放したくなかったんだけどね」
「………そっか……」

 穂高の近くに座っていた玲良だが、穂高は玲良を抱き寄せる。

「ちょっと!まさかシようとしてない?」
「………う~ん、はまだ後で……その前に聞きたい事あってさ」
「何?」
「山科、て外科医知ってるか?」
「!!」
「…………だった?」
「何故、山科先生を知ってるの?」
「質問に質問で答えないの」

 穂高が玲良の服の中に手を入れ始める。

「っ!!……話すから、手を止めて!」

 胸を揉まれ、首筋にキスマークを着けて行く穂高に抵抗を見せる玲良。

「じゃ、話して」
「…………手を退かして」
「内容如何では続けるからこのまま」
「どっちにしたって、続ける気満々じゃないの…………よ、1年前に別れた、2年ぐらい付き合ってた人……」
「別れた理由は?」
「………病院同士に交換契約、てあるでしょ?それで派遣されたのが山科先生……日本人、て事もあって、医大生の時に日本医療の話を聞きたくて、授業の枠に入れてたの………そうしたら、山科先生が私に告白してきた、て訳」
「好きだったのか?玲良は」
「…………好きだったか、て聞かれたら、嫌いではなかった、の方が正しいかも………義務的な感じな付き合いのように私はしてたし……日本人同士で気軽だったのもあったから、恋愛してるなぁ、とは思えなかったかな……今思えば………穂高との高校時代の恋の様に淡くなかったし」
「…………っ……駄目だ我慢出来ん」
「え?………ちょっと!まだ話終わっ……あっっ!」

 止まっていた手が再開される。胸に当てた手の柔らかさと温もりが、穂高を昂ぶらせていたのだ。ブラのホックを服の上から外され、胸の開放感を玲良に知らしめた。

「それで?別れた理由は?」
「ああっっ………に、任期が……終わった……から……先生は………延長……希望した……けど……断られた……て………」
「付いてきてくれ、て言われた?」
「い、言われた………けど………私が断った……まだ勉強したかった……し……」
「…………病院に居るぞ、その山科先生が」
「………え?」

 玲良が穂高の顔を見る。玲良は荷解きしやすい様にラフな格好をしており、デニムのボタンを穂高に外された事も気が付かず、玲良の姿勢が変えた事で、脱がせやすくしてしまった。

「お、今日もエロい下着で……」
「!!………カーテンまだ取り付けてないのに!!」
「昨夜は如何してたんだよ」
「サイズ分からないから、測ってネット注文して配送待ちで、昨夜は入浴後直ぐに寝た」
「18階だ、誰も見ねぇよ………濡れてるし、疼くなら脱いじゃえ」
「馬鹿っ!!…………ん……やぁっ………」
「正直なま○こ………言葉は素直じゃないのにな……」
「な、何で…………山科先生が……」
「玲良が赴任した事知って、山科が玲良のてバラしてた………序でに、玲良にストーカー疑惑を乗せてな」
「は!?………何でっ!!」
「未練あるんじゃね?………勘違い野郎だったな…………『僕を追い掛けて来てくれたんじゃないか』て言ってたらしい」
「…………ば、馬鹿げてる………んあぁぁぁっ……穂高!…………指……奥イッちゃう!!」

 既に、穂高の指は玲良の膣壁に3本、掻き回され、クリトリスを摘んでいる。新しいであろう、玲良の部屋のラグは、愛液で濡れ溢れていた。

「玲良………乗れ」
「…………やだよ!カーテン無いし!!」
「………あっそ……燻った身体を自分で治めるか?カーテンの無いこの部屋で」
「…………ゔ~~っ」
「………やめちゃおっかな……俺も眠いし……座位なら、隠せてやれそうだけど?」
「………1回だけだからね!」
「スケベでエロい彼女で嬉しいよ」
「アンタに言われたくない!!」

 穂高もズボンを膝迄下ろし、座位で玲良を待つ。抱き締めて、昨日も散々貪りあった身体は、直ぐに溶け合った。
 疲れてウトウトしている玲良の横で、脱がした下着のサイズをこっそり確認した穂高は、ネット通販サイトでちょっとした悪戯心を発揮する。

「よし、コレとコレ………お、コレもいいな………迷うがとりあえずこんなもんか……流石に眠い………寝るかな」

 何をしたのかは、玲良が知るのはもう少し後の事。
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