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おまけ♡
しおりを挟むミリアーナとイアンの結婚式が王都で行われた。
「おめでとう、イアン」
「あぁ、ありがとう。レオン」
「ミリアーナ嬢と幸せにな」
「勿論だとも………で?何だ?レオン。ニタニタして気持ち悪いな……」
「…………ふふふ……結婚祝いに要るかなぁ?と思ってな………」
レオンが小瓶をイアンに見せた。
その他諸々、包まれた物もある。
「…………またか……」
「楽しめよ。マンネリは嫌だろ?」
如何してか、レオンの妻、ルチアの国は性生活にはオープンらしく、今迄もレオン伝にイアンは道具やら薬やらを渡して来る。
それをまたイアンは割と楽しんではいるのだが、如何せん肝心のミリアーナはあまり乗り気ではない。
「そりゃ………だがな、レオン………使う使わないはお前に決められたくない」
「まぁ、ミリアーナ嬢の意見もあるからな………だが、コレは受け取れ。子供欲しいだろ?」
「子供が出来るのは自然に任せるつもりだが、媚薬飲んだ所で、直ぐに出来るとは限らんじゃないか」
「前回は避妊薬飲んだろ?でももう要らないじゃないか、避妊薬は」
「媚薬なんて無くても俺は満足し………」
「如何した?」
「…………あ、いや………貰っとく」
「…………プッ……欲しいんじゃないか」
「う、煩い!」
レオンの婚約祝賀会での媚薬を飲まされたミリアーナは、イアンもかなり煽られていたのを思い出したのだ。
無くても、ミリアーナはイアンには魅力的な女性で抱き飽きる事は無いと思っている。だが、新婚初夜には盛り上がりたいという欲が出て来たイアンは、渋っていたのが嘘の様に、レオンから貰っていた。
「道具は要らんぞ。媚薬だけで」
「使うの嫌いなのか?」
「…………思い出すんだそうだ……拘束されていたからな。誘拐された時」
「…………あぁ……そうなんだ……じゃあ駄目だな。サンチェスにやるか」
「…………お前の趣味を薦めるなよな」
イアンはミリアーナを連れ、王都のマーシャル公爵邸へと帰宅すると、邸内はお祝いムード一色で、邸内でパーティーを準備されていた。
「セルゲイ、やり過ぎじゃないか?」
「何を仰られます、旦那様。私達も嬉しいんですから…………夜会を邸で開催するのは、旦那様お嫌いですからね、侍従達は華やかさを味わえる機会が無いですから、招待客が無いだけ無礼講にさせて下さい」
「…………分かった……勝手にやってろ。俺達2人は放っといていいからな。俺達は明後日迄部屋に篭もる」
「え!…………イアン様!何を勝手に決めてるんですか!」
「ミリアーナ………早く2人きりになろうか」
邸に帰宅し、パーティーを準備してくれたのを無視し、イアンはミリアーナと早くイチャつきたい様子。
「折角、こんなに準備してくれたんですよ?乾杯や祝辞頂きましょうよ。それに私はお風呂にも入りたいですし、その………準備だって……」
「奥様、お風呂はもう既に入れる様にしてございます。私達の祝辞等、いつでも構いません。何しろ、私達はこの日をずっと待っていたんですから!」
「メアリ?貴女迄何を言うの?」
侍従達は主役達が帰る前から、デキ上がっていた。
そう、先に酒を飲んでほろ酔いだったのだ。
「俺が許可しておいた」
「え?私の知らない所で?」
「そういう事だから、一緒に風呂に入って、甘い新婚初夜を迎えようか」
「ま、まだ夕方!…………きゃっ!」
ミリアーナはイアンに抱き上げられ、そのまま夫婦の寝室に設置された風呂場へと直行した。
其処には、花弁が散りばめられた花湯になっていて、ワインや手軽に食べられる果物等置いてあり、雰囲気作りに手を掛けていた。
「おぉ、なかなか気が利くじゃないか、メアリ達は………これなら、寝室も盛り上がれる雰囲気に変えられてるな、きっと」
「は、恥ずかしいです!」
「もういい加減慣れたら如何だ?月の穢れの時期以外抱き合ってるんだ、侍従達も暖かく見守ってる事で、隠しきれない」
「い、言わないから余計に恥ずかしくなるんじゃないですか…………」
浴室で服を脱いでいくイアンに、ミリアーナはなかなかドレスが脱げない。
普段から侍女の手を借りて脱ぎ着しなければならないドレスは、ミリアーナ1人ではもたついている。
「ミリアーナ、手伝おう」
「っ!………イアン様、脱がせ慣れ過ぎです!」
「ミリアーナのドレス限定にしてるだろ?」
「…………」
コルセットを背中から緩められて、恥ずかしくてミリアーナは顔を覆い、耳を赤くする。
湯気の熱気と、身体の火照り、そしてイアンの卒なく熟す手際良い脱がし方で、ミリアーナはイアンを見られない。
「肩まで赤くなるつもりか?」
「っ!」
コルセットを緩められると、肌とコルセットの間に手を入れるイアンは、ミリアーナの胸を揉み始め、肩にキスを落とした。
「硬いコルセットなんて、着なくていいと思わないか?柔らかい女性の体型が崩れる気がしてならん…………ミリアーナの柔らかい胸は、いつまでも揉んでいたいんだから」
「っん………まだ……全部脱げてな………」
「シながら脱げる。多少布地が濡れた所で、乾くからいい。乾かない場所は今から可愛がってやるけどな」
「っ!」
くちゅ、とイアンの指が、ミリアーナの秘唇を割る。
「…………じっくり解していかないとな?」
「んんっ、あっ………」
「ミリアーナ、こっち顔向けて」
「…………イアン………様……」
「愛してる、ミリアーナ」
深いキスと、胸と秘蕾の愛撫。
イアンの舌も熱く、ミリアーナの腰に当たるイアンの杭はもう準備万端だった。
ミリアーナに入るがっちりとした指で広げられ掻き回され、太腿へと伝う蜜は直ぐにイアンの手を濡らした。
「…………湯船に入るか?そろとも、俺がもう挿入るか?」
「っ!お風呂先です!」
もう、ミリアーナの顔はとろんとして、色香が漂わせているのだと、ミリアーナ自身は分かってはいるが、意地悪っぽく聞いてくるイアンに意地悪で返す。
「クッ………素直じゃないな、ミリアーナ」
「ま、まだ続けますよね!」
「こんなんで終わらせる俺じゃないのは知ってるだろ?」
ゆっくりと湯船に浸かり始め、ミリアーナは態とイアンから離れると、イアンに直ぐに抱き寄せられた。
「こら、まだ素直にならないつもりか?」
「まだ夕方ですよ?1回や2回で終わらないですよね?体力温存でゆっくりしません?」
「1回、2回で済む俺じゃないな。気の済む迄注ぐ」
湯船に沈む2つの身体は充分余裕のある広さなのに、肩を寄せ合うどころか、イアンはミリアーナを足の間に座らせた。
「ち、近いんじゃありません?」
「今から愛し合うのに離れちゃ出来ないだろ?」
「お風呂でするつもりですか?」
「嫌か?風呂だけでなく最終的にはベッドに行くぞ?お決まりのコースだ」
「侍従達を明日迄休みにするんですよね、明後日の明け方迄、私と…………ですか?」
「あぁ………だが、ずっとは無理だぞ?休みながらな」
イアンだって、体力の限界はある筈で、常に元気な状態ではいられない。
「私が疲れたら休ませて下さいます?」
「俺はそんなに鬼畜か?」
「違いました?」
「……………知らんな……」
「世に言う、鬼畜ですよ?イアン様は。日に何度も私を求めるではありませんか」
そう、イアンは夜ミリアーナを明け方迄貪り、朝目覚めてからも貪り、午後顔を合わせて時間があるなら、執務室だろうとリビングだろうと人払いして貪ってから、また夜にミリアーナを求める。
「依存してますわ」
「ミリアーナにはな………他に依存等はしていない筈だ」
「っん………や……耳………」
「卑猥だろ?………風呂場は音が響く……」
また突然、再開する愛撫に、真面目な話しをしていたのを中断させられ、ミリアーナはゾクゾクと身体を震えさせた。
ミリアーナの耳はイアンの唇があてられ、熱い舌が、ぴちゃぴちゃと音を聞かせる。
「んあっ、ああっ………」
胸の愛撫もまた始まって、思わずミリアーナはイアンの手を掴んだ。
「ん?ミリアーナ………胸でなくこっちか?」
「っ!」
クスクスと笑うイアン。
ミリアーナは胸の刺激を少し弱めて欲しくて離そうとしたのに、イアンの手はミリアーナの手と共に秘部へと運ばれる。
「ち、違いますっ!」
「だが、コレは湯ではない………ん?」
「っ!………お湯が入ってしまいます!」
「それなら栓をしなければな………序でだ、俺のもミリアーナの中で洗ってくれ」
「え!」
ミリアーナの身体が浮き上がると、また直ぐにズブッ、と下ろされた。突き刺さる杭が固かったのはもう知っている。いきなり奥に到達し、ミリアーナの視界がチカチカと一瞬意識が遠退いた。
「一気に奥に行き過ぎたか?ミリアーナ………締め付けたぞ?」
「…………あぁ……あ……」
「そうだな………この奥に……今日から種が入れれるだけ入れような」
グリグリと子宮口が抉られ、ミリアーナは直後からイアンを締め付けて離そうとしなかった。
「今の愛くるしい顔が見たかったな………やはり向き合うか………」
「…………え………待っ………まだ……ひゃっぁぁ!」
一度抜かれた杭。ミリアーナを反転させるとまた直ぐに一気に戻る。
「…………そうだ、この愛くるしい顔は俺が毎日見ないとな………あと………こういう顔も好きなんだ…………」
「…………ふぇ?……」
奥にまた一気に戻されて、ヒクつくミリアーナの身体はイアンによって弄ばれていく。
また先迄抜かれたので、一気に戻されると思っていた。しかし今度はゆっくり、ゆっくりとミリアーナの腰を落とすイアン。
「あ………あぁ………あ゛ぁ………や……ぁ……」
「フッ…………」
ゾクゾク度が増すミリアーナの身体。
ミリアーナの秘壺に、イアンの杭の形を教える様に、ぬりゅ、ぬりゅ、と滑り、杭に通る血管の凹凸感もミリアーナは感じている気がする。
その顔がイアンは甚くお気に入りになった様だ。
「あぁ………いいぞ、この顔………ゾクゾクする。一気に挿入った時の驚きの達し顔とジワジワと来るこの顔は俺のお気に入りだ………」
「焦らさ………ない……でぇ………」
「やっと素直になったな?」
だが、まだイアンはこのミリアーナの顔を見ていたいのか、企む様な悪い顔をしていた。
「っ!………い、意地悪………ぅ………ッあああっ!」
ミリアーナをゾクゾクさせ、少しの距離をグッと食い込ませ、グリッと子宮口に当てられ、ミリアーナには焦らされて達しさせられた瞬間だ。
どんなにイかされても、どんな突かれ方でイかされても、ミリアーナはイアンに翻弄される。まだイアンは一度も達してはいないのに。
「まだ………見せてくれ………」
「っ!…………や………コレ………やぁ……」
「嫌じゃない………ミリアーナの孔は悦んでる」
「っ!」
確かにそうなのだが、始まりからこれでは、ミリアーナも疲れが早く出てしまうかもしれない、とイアンを睨んだ。
「も………っと………普通……に……」
「普通?………いつも通りに可愛がってるが?」
「っああぁぁっ!」
「あぁ…………可愛いな、ミリアーナ………俺をもっと欲しがってくれ………」
突く度に締め付けているので、イアンの悪い顔は益々頭に乗る。
「っ!…………も、もう!」
「……………ゔっ!」
ミリアーナは2人で求め合う事をしたいのに、一方的過ぎてイアンに抱き着くと、イアンの肩を噛んだ。
「こんな………意地悪なイアン様嫌いです………一緒に気持ち良くなりたいのに……」
「…………調子に乗ってたか?俺も充分気持ち良いんだが?」
「…………これじゃ、私がイアン様にキス出来る余裕も無いです………」
「ははは………先は長い。楽しみながらと思ったが………嫌だったのか?今の」
「…………嫌じゃないです……でも………絶対に最初からコレでは、私の体力が保ちません」
「分かったよ、ではベッドでミリアーナがイキ狂いしている時にしよう」
「……………結局今のはまたするんですね」
「可愛いからな…………身体を洗って出ようか。逆上せたら余計に疲れる」
「はい」
身体を洗って風呂から出ると、予想通りにベッドには花が飾られ、お香だろうか焚いていて、癒やされる香りが充満していた。
「これはまた………媚香を焚いたな……」
「媚香?」
「媚薬のお香版だな………う~ん、これは消すか」
「何故ですか?」
「媚薬を用意してるからな」
「…………え………」
「ミリアーナ………飲もうか」
「っ!」
何故ミリアーナに飲ませるのか。
飲ませてあの以前の苦しみを、また味あわせるつもりのイアンからミリアーナは後退りすると、イアンにまた捕まった。
「あれは、飲んで時間経ってから抱いたから、辛かったんだ!飲んで直ぐならあれ程辛くない!それとも俺が飲んでもいいが、絶倫になるぞ?それでミリアーナは付き合ってくれるのか?」
「……………ゔっ……もっと嫌です……」
「じゃ、決まりだな」
ミリアーナはこの後、媚薬を飲む羽目になり、イアンを求め、イアンに求められ、2日後全身疲労感でベッドから起き上がる事は出来なかった。
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物語も終盤になりましたが、まだちょっと驚きを隠してますので、お楽しみいただけると嬉しいですᕷ˖°
応援もありがとうございました(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
感想ありがとうございます┏○ペコッ
まぁ、餞別的な気持ちだったので、これが最後の我儘を聞いてあげようかな、という意味合いで飲まさせましたwww
ご指摘、ありがとうございましたΣ(・ω・ノ)ノ!
訂正しました。
リリシュからミリアーナに変えました。
失礼しましたm(_ _)m