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倍以上の鬼畜へ♡

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 マシュリーのなかに居るまま、ルカスは自分の身体の光を凝視する。次第に光は消えたが、白銀の髪と銀の瞳はそのままだ。

「ル………カス……様………か、鏡、見て下さい!!髪の色も瞳の色も変わってますわ!」
「えっ!!」

 慌てて、マシュリーから離れ、白銀の髪、銀の瞳に変わったルカスを自身で確認して、身体が固まっていた。

「こ、これが…………モルディアの……太古の姿は、この髪色に瞳だった文献があったんだ………」
「ルカス様…………綺麗………」
「…………そ、そこはカッコイイ、て言ってくれよ、マシュリー………」
「だって………本当にお美しくて………」
「…………漲ってくる…………これが神力……」

 姿見の前で、腕に握り拳を作り、宿った神力を感じている様で、その力を抑え込もうと、漲る力を抱えようとルカスは身体を抱き締めたた。

「ルカス様?」
「……………マシュリー………悪いが……今日一日休めないと思ってくれ…………」
「え?」
「力を制御出来ない………その分精力に回すから、覚悟してくれ」

 ルカスは、バスローブを姿見の前で脱ぎ捨て、ベッドに戻るとマシュリーのなかに戻った。

「ああっ!………ルカス様っ………待ってっ!……………は、激し………」
「すまない………抑えられる自信等無い………」

 まだ尻孔に入る淫具迄感じているマシュリーの最奥だけを狙い、一心不乱に腰を振るルカス。1度放つだけでは終わらず、2度、3度、体位は変えぬまま吐精され、しかも1度の放つ量が今迄よりも多く、ずっと注がれている感じが止まらない。

「む………も……無…………理ぃ……」
「出来ない!止まらない!…………何故か……めちゃくちゃにしたくなる………んだっ……」

 4度目の熱。

「ああぁぁぁぁっ……壊れ………るぅ……」

 イキっぱなしのマシュリー。しかし、蜜壺の中のルカスは何度放っても硬いままだ。

「奥っ…………もっと……行きたいっ!」
「っあっ!!」

 正常位から騎乗位にされ、ルカスを感じながら体位を変えられてしまうと、ズンズンと下からの突き上げに、マシュリーは踊り狂う。

「…………はぁ………はぁ……やらし……マシュリー……俺の…………気持ち………いいか?」

 蕾を摘み、胸を揉みしだくルカスは、喘ぎ狂うマシュリーに見惚れていた。そのマシュリーの姿はルカスを受け入れる事に喜び、疲れていても腰が自然と振っていた。

「だ………め……気持ち………過ぎ……分か……ら………な………」
「うんうん………気持ちいいな……マシュリー………」

 理性等、もう既に飛んでいる。かろうじて、ルカスが冷静で居られるのは、神力を放出しているからだ、と自身で気が付いていた。神力の放出が精力に結び付けられているのは、ルカスからしたら喜びでしかない。だが、抱けない日が続いたら如何なるかは、まだ分かっていないのだ。次に会える日がまだ分からないのなら、出来るだけ放出して自ら制御出来る迄、マシュリーに付き合って貰うしかなかった。

          ♡♡♡♡♡

 数時間後、もう明け方だ。だが、ルカスはマシュリーのなかに入りっぱなしだ。途中、体位を変える時1度離れるが、直ぐにマシュリーを貪っている。マシュリーはと言うと、意識が朦朧としながら、喘ぎ声だけ奏で、悦楽の世界に居続けている。尻孔には既に淫具は引き抜かれ、注がれた白濁がルカスが動く度に、溢れ出ていた。

「…………ぁぁっ……ぁ……」
「マシュリー…………水飲もう」
「……………んぐっ………………はぁっ……はぁっ……」

 何度目の吐精か等もう分からず、ルカスも数えていた訳では無い為、やっとマシュリーを開放出来たのは、夜が明けて朝日が部屋に差し込む頃だった。口移しで水が喉を通る。温くなっている筈なのに、何故か喉越しがひんやりして、マシュリーの目が見開いた。

「…………冷たい……」
「………神力の様だ………冷たい水を飲ませたい、と思ったら、グラスがひんやりし始めた………かなりマシュリーに精力として注いだからか、何とか制御の仕方が分かってきたよ」

 ルカスは白銀の髪に銀の瞳のままだが、貪っていた時と比べ幾分穏やかな表情になっている。

「………ルカス様……鬼畜度……増してましたわ………」
「ごめん………明日から俺、ジェルバに行くし、制御出来るか不安で………神力と精力が比例はしていない………寧ろ溢れ出す神力を精力に変える事で制御出来そうな気がして、マシュリーに無茶させてしまった………神力を放出する機会があれば、抱き潰す迄しなかったかもしれない…………あっ!」
「?」
「そうか!………だから先祖は力を持て余し、過去の過ちを犯したのか!」

 マシュリーを抱き起こし、後ろから抱き締めてルカスは話を始める。

「反芻してるんだ……先祖達は、つがいが見つけられなかったかもしれない……だから、神力が暴走し、侵略を始めたんだ……」
「………それで、封印された…………と?」
「多分ね……歴史的不名誉だから、文献には書かれなかった…………恐らく昨夜、父上も母上と大変だったんじゃないかな………」
「……………」
「如何する?俺に、弟か妹出来たら………プッ」
「そ、それは…………わたくしに答えを求める事は間違っていませんか!?」
「…………あ、いや……何か想像してしまって………」

 ぐ~~っ。

「「!!」」

 昨夜の夜会で、食事等出来ないから、軽食を薔薇の間に用意はされていたものの、全く手付かずで、2人共に空腹だと気が付いてしまった。どちらの腹の音なのか気にもせず、その音で、2人が見合い笑いが溢れたのは直ぐだった。

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