【完結】鬼畜皇太子にロックオンされまして…………

夜会抜け出して♡

40

「やぁっ………嫌っ……」
「少しずつ暴きたいのに、胸を俺に見せるのを嫌がるから、譲歩してるんだ……ココ触られるの嫌？」

　ルカスは上半身を起こし、クニクニと下着の上から割れ目を擦るルカス。

「………い、嫌です……っん！」
「……じゃあ、手を退かして？」
「っ！」
「直で触ってしまうよ？」
「……………」

　ルカスが下着の上から触れた場所の意味は、マシュリーもよく分かっている。ルカスが一番最後に欲しがる到達点の入り口だという事を。それが怖くて怖くて、心の準備を求めた所で、結婚してからも準備が出来ないかもしれない。否応なしに、足を開かされるかもしれない。その時に、ルカスが自分から離れてしまわないかも不安で、結婚してからなら覚悟が出来ると思い、それ迄房事を避けていたかったのだ。恐る恐る、腕を胸から退かすマシュリー。

「いい子だね、マシュリー……」

　ルカスは喉を鳴らし、恐怖で怯えても自分の言葉を聞いたマシュリーの秘部に触れるのを止める。再び覆い被さり、背中からコルセットを緩ませたルカスは顔の赤みが引かないマシュリーの耳元で囁く。

「しがみついてていいよ………この腕の中から逃さないし、縋りたくなる筈だから」
「！！………あっ！」

　ビクッと身体が跳ね上がるマシュリー。それにより、耳が弱いと気付かせてしまう。

「耳………弱い？」
「………っんっ！」
「…………へぇ～………」
「ひあっ！…………駄目っ！……あぁっ！」

　ピチャピチャと、ルカスの舌が這い、マシュリーの片方の耳は、ルカスの指が耳朶を揉み、ルカスの空いたもう一方の手はコルセットを緩ませ終えた。もう邪魔な物は要らない、とばかりに、マシュリーの胸から剥いでしまうと、ベッドから投げ捨てるルカス。

「こ、これ以上は………勘弁……して下さいっ！」
「駄目………これから先…………マシュリーの喘ぐ声しか出させない………いっぱい、奏でてくれる？」
「！！………んぐっ！」
「俺の指、舐めてて…………こうしてくれると、男は喜ぶよ？…………まぁ、その男は俺限定だけど………他の男の指なんて舐めたら、許さないからね？」
「！！」

　ゾクゾクする。この独占欲が怖い。これでもし最後迄してしまって、ルカスの気持ちが離れてしまったら如何するのだろう。その時のマシュリーの気持ちの行き場が無くなってしまうのも怖い。そして、気持ちはそのままマシュリーに留まってくれても、エスカレートするのも怖い。

「こんなにも大きな果実を隠してたのか……」

　ふにふに、とマシュリーの胸の弾力を確かめる。

「んんんっ！」
「あぁ………気持ちいいだろ？口の中も……さっきのキスでマシュリーの気持ちいい場所分かったから、俺の指でイかせてあげる………ココ………」
「んっっん！」
「………と、ココ………好きかな？」
「んぐっ！」

　優しい圧で、マシュリーの口の中は、気持ち良くて堪らない。

「胸は……如何かな？」
「…………ん……んぁっ……」
「………いいねぇ……」

　リンパ腺に沿い、脇腹から揉むルカスの指が、また気持ち良く、甘い声も止まらなくなっていた。その気持ち良さが、マシュリーの下腹部を刺激して行く感覚も湧き上がり、マシュリーの目から涙が溢れ、一筋の痕と共に宝石が出来上がった。

「…………美しいね……マシュリー………俺の手で汚されていくのに、涙は美しいんだから、愛おしくておかしくなりそうだ…………」
「んんん～～っ！」

　口の中で味わっていたルカスの舌が、胸の輪郭を味わいながら頂きを目指す。ザラッとした感触が、またマシュリーの背をゾワゾワとさせ跳ね上がり、ルカスの口の中に胸の蕾が収まってしまった。
　じゅる、と耳に届く音が、卑猥でその音でまたマシュリーの昂りと燻りが燃え上がる。

「あぁっ………」

　ルカスの指も身体が跳ね上がった際に抜け、新たにマシュリーが自分でも聞いた事のない声を薔薇の間に響かせた。

「いいよ………マシュリー………もっと啼いて………両方の胸を一緒に溶かしてあげる」

　その言葉通り、両手でリンパ腺上から揉み上げる様な手つきで、胸の中にあるツボを押し、蕾を吸い上げていくルカスに、気持ちよくされ過ぎてしがみついてしまうマシュリー。一方の蕾には、指の腹で捏ねられたり、摘まれたり、引っかかれたり、と忙しい愛撫に、マシュリーには休ませる事を許さない程、喘ぎ声が止まらず、逃げたくて足をバタつかせるが、捕まえられてしまった。

「ら…………駄目ぇっ………おか……し……のぉ………」
「逃さない、て言ったろ？」
「まっ………て…………あぁっ……ん……く………」
「…………もっと、気持ちよくなろうか……」
「………無理ぃ………やぁ………」

　放心状態になりそうなマシュリーを見たルカスは、その隙に下着を取り払うと、足の間に身体を下ろす。

「マシュリー………綺麗だ…………」
「………え…………？………！！………嫌っ！！」

　腰を持ち上げられ、足も自由が効かなくなったマシュリー。両足の間に何故かルカスの頭があり、舌で花弁を拓こうとしていた。

「そ、そこは………っ！………触らないっ………て！」
「触ってない…………舐めてる………」
「…………ひゃあぁっ！！」

　太麺の内側を親指でぐっ、と押すルカス。と、同時に下の蕾と、蜜口を一気に舐めた。再びゾクゾクと疼くマシュリーの身体は、気持ちに反し、その悦楽を覚えてしまった感覚に委ねてしまいそうになる。まだ駄目なのに、と頭で言い聞かせ、言葉で拒否をしても、ルカスに悦楽の波に引き戻されるのだ。そう思った時、もうマシュリーの下腹部が、キュンと締まる。

「あっ…………嫌っ………お願い……本……当に………おか……し………離れ………あぁっぁっ！！」

　コプッと、身体の中から溢れ出る液体。経血の気もしたが、違う何かが、ルカスに掛かってしまった、と思った。だが、ルカスは気にも止めず、その液体を吸っている。

「………あぁ………汚……ぃ……です………ひっく……」
「コレが何か分からないのか？…………もっと出していい………この蜜が溢れれば溢れる程、俺は嬉しい……」
「！！…………やっ………駄目っ……お顔………汚れ………るっっっ！」

　じゅるじゅると、足の間から音を奏で、再びマシュリーの蜜に吸いつこうと、蕾を執拗に咥え、足を抱え込むルカスの求めるままに、と気を緩めた瞬間、また同じ波に戻され、溢れ出してしまった。