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崩壊間近
しおりを挟む3日程、夕方から明け方迄、媚薬を使われたセックスを裕と城崎にされた瑠璃。流石に瑠璃は倒れ、医者の診断が必要になった。
「過労と栄養失調………あと過度の性行為ですな」
「いやぁ、俺が性欲強くて止めれなくて」
「ふぅ………奥様が大事なら加減されませんと」
裕は医者を呼び、治療と点滴を瑠璃は受ける。
「子作りも程々に……排卵日に励めば宜しいのでは?」
「………あぁ……そうですね」
瑠璃は裕の子も城崎の子も要らないのだ。避妊薬は裕から渡されるが、裕の表情で何を考えていたか、瑠璃は察知する。
医者が帰り、瑠璃の部屋に戻って来た裕に瑠璃は言った。
「子供は要らないからね………極道なんて無くなりゃいいのよ………アンタとの子なんて、極道以外なれないわ」
「いい考えじゃねぇか……子供出来たらお前…………放っとけねぇよな……孤児院で育ったお前だ、片親で育てようなんて思ってないだろ?」
「…………だからって……アンタが父親なんて真っ平ごめんよ!!」
ベッドに横になっている瑠璃は枕を掴み裕に投げた。避けられはしたが、怒る様子もない裕。
「クソ親父よりマシだと思うがな………暫く仕事もセックスも休みにしてやるよ………ゆっくり休め」
「…………」
病気になった時は裕は優しさを見せてはいたが、好きに等なれない。不器用なのは知っている。子供の頃から知っている男だ。どれだけ屈辱的な扱いを受けたのか、瑠璃が一番知っているのだ。その優しさとは裏腹にとても残酷な男だという事を。
その部屋を出た裕は、部下に指示を出した。
「劉 拓夢を探せ………孤児院育ちの日本人だが、孤児院を飛び出して中国マフィアの劉という家の養子になって殺し屋になった男だ………NYで俺を狙ったのもそいつだ…………見つけ次第、連れて来るか首取って持って来い………瑠璃の目の前に突き付けてやる」
2日もすると、瑠璃は回復し起き上がる事が出来た。久々に部屋から出れて、シャワーを浴びようと、バスルームに向かう瑠璃。
「姐さん」
「…………やめてくれる?それ」
「いえ………ボスからそう呼べと言われてますんで」
「……………で?何?」
「姐さんが、起き上がれる様になったら、座敷牢に来い、とボスから言われてますんで」
「!!」
『座敷牢』は瑠璃が行きたくない場所の1つ。拘束具のある部屋より行きたくない場所だ。座敷牢の中で、瑠璃は裕と城崎と初めて身体を重ねた。
「先に身体洗わせて……熱出したから気持ち悪いのよ」
「分かりました、じゃあそう伝えておきます」
瑠璃はバスルームに行き身体を洗ってから、裕が居るという座敷牢へと行く。
「…………ねぇ、私がここに入りたがらない事知ってるでしょ……」
「お、来たな………瑠璃」
「何?何か用なの?」
座敷牢の中は見ない様に、裕の方へ来る。城崎も仕事を終え来ていた。
「瑠璃、体調回復したな?」
「………流石に2日寝たきりだったし……」
座敷牢を見ない様に城崎に答えた瑠璃。だが、裕は瑠璃の肩を掴み、座敷牢のほうに向かせる。
「嫌だってば!!見たくな……………拓夢!!」
「……………ゔっ………う………」
口枷、手枷、足枷をされ寝かせられた拓夢がそこに居た。瑠璃は座敷牢の格子に手を掛ける。怖かった座敷牢に近付く勇気が出なかった瑠璃が、拓夢によって忘れさせられる。
「瑠璃…………お前の男だった奴を捕まえてきたぞ?」
「何で!!見逃してって言ったじゃない!!彼は私が雇った殺し屋よ!!諦めたって言ったわよね!!」
「生憎、信じてねぇんだよ、お前が必死になって、コイツを逃がそうとした事で、俺の信用は崩された…………だがな、その裏切りをナシにしてやろうと思ってよ……暫く、コイツを飼ってやる事にした」
「…………なっ……何言って………わ、私は如何なってもいい!!彼を開放してよ!!」
真後ろに立つ裕の腕を掴み、懇願する瑠璃。だが、裕は何も動じない。寧ろ別の事に興味を示す。
「風呂入って来たんだな、瑠璃」
「いい匂いするな、瑠璃」
「!!………い、嫌よ!!まだ安静にしなさい、て言われてたわよね!!」
「そんな事は関係ないな………今日からお前はココで調教のし直しを再開する」
「さ、脱ごうか、瑠璃」
「い、嫌!」
また挟まれて、服を脱がされていく瑠璃。拓夢の目は怒りに満ちて、格子迄這いずって足でガンガンと蹴破ろうとしている。
「はははっ!見ろよ、裕………アイツ笑えるわ」
「な、何で拓夢が居るのよ!!」
「捕まえたからに決まってるだろ…………餌を撒いてな」
その餌は明らかに瑠璃に関する事だろうと分かる。だが、何故捕まる様なドジをするのか、それとも裕の方が一枚上手だったのか。
「ほら瑠璃………俺達2人から抱き潰された証拠を見せてやれよ」
「!!」
「や、やだ!………見られたく………ゔっ……………見ないで………拓夢………」
足を広げさせられ、瑠璃は拓夢に全裸を晒す。そこには数多く散りばめられたうっ血痕と、瑠璃の蕾にはピアスを着けられ、秘唇にも着けられた姿。熱を出す前日、暴れる瑠璃を取り押さえられながら着けられたアクセサリー。挿入される度、ピアスが擦れて杭が気持ちいいから、と無理矢理着けられた。重さでぱっくりと開けられた秘唇。そしてこれからされる行為を想像するだけで濡れて溢れ出す蜜を拓夢の前に披露しなければならないのは、瑠璃の心は崩壊の道を辿るしか無くなった。
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