私を殺す人は私が大好きな人【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
上 下
4 / 19

ボス

しおりを挟む

 業務を終え、社長は接待へと行く間、瑠璃は別の場所へやって来た。
 日本家屋の大きな敷地に車を入れた瑠璃。

「お嬢、ボスがお待ちです」
「…………そう……」

 瑠璃はその屋敷ではと呼ばれている。という表札の屋敷だが、瑠璃はの娘ではない。
 瑠璃の両親は、瑠璃には記憶が無い。物心付く頃には孤児院で過ごし、養父に引き取られた先がなだけだった。だが、瑠璃を引き取った咲田は娘とは扱わず、瑠璃をとして育てたのだ。
 殺人に関する知識だけでなく、情報収集力を叩き込み育て、としての男を、魅了させる色気さえも育てた。
 屋敷内に入ると、黒服の強面の男達が、頭を下げていく。瑠璃はそれが息苦しく成人してから、咲田の家を出たが咲田からの呪縛に縛られたままだった。

「ボス、瑠璃です……入ります」
『おぉ、入れ』

 咲田の部屋に入ると、薄暗くされた部屋に充満する淫靡な匂いに香水の混ざる匂いで鼻が曲がる。部屋の中央に構える大きなベッドには、裸の男と裸の女が2人、情事の後だったのか、女2人はぐったりとしていた。

「お楽しみだった所すいません」
「いや、何……こいつらとは終わった………おら!出てけ!用事があるんだよ!!」

 咲田は女達の尻をペシペシと叩き、動かない女はベッドから蹴り落とす暴挙に出る。

「えぇ?ボス、もっと~」
「なら、そこら辺の部下とヤれ!さっさと出てかねぇと鉛ぶっ放すぞ!」
「………ひ、ひぃぃぃ!!」

 裸のまま、服だけ持ち咲田の部屋から出て行く女達。瑠璃は女達に睨まれるが全く気にしない。

「瑠璃、こっち来い」
「…………持ってませんよ」
「分かんねぇだろうが、はよ」

 手荷物は、咲田の私室には持ってこれない。それは咲田に引き取られた瑠璃が1番良く知っているし、入る時は手荷物は部下達に検査されるのだ。咲田に知られると困る物は、瑠璃にはただ1つ。拓夢だけだ。

「じゃ、確認して下さいよ」
「物分りいいで助かる」

 スルスルと、ジャケット、ブラウス、タイトスカートを脱ぐ瑠璃。

「ストッキングも脱ぎます?」
「下着だけでいい………ガーターベルトにストッキングだけの姿はなかなか唆られるからな」
「…………」

 先程、情事していたベッドに上がるのは嫌だが、膝を立てて足を開いて咲田に晒す瑠璃の裸体。
 咲田は瑠璃に近付き、秘唇に一気に指を入れて掻き混ぜながら押し倒し、尻孔にも片方の指を入れて暴れる。

「んあっあぁっ……」
「このまま1発付き合え………あの女達はつまらなかったからな………」

 乱暴に2つの孔を掻き回されて、抵抗等出来ない相手に陵辱されるしかない瑠璃。

「お前のココはいつ入れても濡れてるな………男でも出来たか?」
「………い、居ない………です……よっ」
「そうか………出来たら報告しろよ?直ぐに殺しに行かせる………お前は死ぬ迄俺のだからな」
「…………り、利用す………る………男以外……セックス…………しないっ!」
「なら、俺もか?」
「ボ、ボスは…………そんな………風………に………思って……あぁっ!!」

 ぷしゃっ、と瑠璃から弧を描き出る潮。咲田に開発された瑠璃の身体は1番咲田が理解している。蜜壁を乱暴に擦るだけで直ぐには潮を吹かないが、咲田は瑠璃の蜜壁と尻孔の壁から強く挟む事で派手な潮吹きをさせられる様に仕込んでいる。挟まれた壁はグリグリと擦られ、潮を吹いても蜜が噴水の様に溢れさせる辺り、鬼畜に女を抱き潰すのだ。

「やっぱり、お前が〆だな………このまま聞け、瑠璃…………明後日から俺とNYに行って貰う」
「………ひ、秘書………の仕事………」
「あんなもん、城崎1人で社長業務やらせとけ………あいつには言っとく……秘書はお前だけじゃないだろうが」
「な、な………で?」
たま狙われてんだよ………だからお前はあっちの殺し屋ヒットマン殺れ」
「んあっぁぁぁっ!」

 言うだけ言って、咲田に秘唇に杭を割り入れられる瑠璃。叫び声に似た喘ぎ声が、咲田の私室に響く。

「久々だからか?俺のは………よっぽど昨日のマトは物足りなかったとみえる」
「奥っ………らめっ………壊れ………」
「ならケツにするか?」
「やっ………らめっ………そっち………らめぇ!!」

 拓夢より太い杭は久々で、ギチギチと瑠璃の秘唇は悲鳴をあげるが、蜜壺のヌメリで直ぐに咲田の杭を受け入れた。

「ふっ………直ぐに馴染む……淫乱め………」

 咲田は瑠璃の腰を持ち上げ、下から突き上げる体位に変えた。

「ひやぁぁぁっ!!」

 瑠璃の体重で、ズブズブと入って行く杭は突き刺さる感覚で子宮口迄到達する。だが、咲田はそれでは満足はしない。子宮口さえも押し入る様に細かな律動で腰を上下させると、瑠璃は天井を仰ぎ、ひぃひぃと呼吸を荒げたまま、咲田の熱が溢れ出る迄、意識を飛ばした。

「城崎か」
『如何しました?瑠璃がボスの元に行きましたが』
「あぁ、来てるぞ………それで、だ……明後日から瑠璃を休ませろ……俺の仕事を手伝わせる」
『………明後日ですね、分かりました調整します………で、今夜は打ち合わせあったんですが……』
「今日は無理だな…………飛んじまってな……ここから社に向かわせる」
『………分かりました、じゃあ接待終わったら俺は帰ります』

 ベッドで、とろとろに咲田に溶かされ、身体中に点在するうっ血痕を見た咲田の嫉妬を一身に受け取った瑠璃は翌朝迄起きなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。

あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。 「君の為の時間は取れない」と。 それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。 そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。 旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。 あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。 そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。 ※35〜37話くらいで終わります。

(R18)灰かぶり姫の公爵夫人の華麗なる変身

青空一夏
恋愛
Hotランキング16位までいった作品です。 レイラは灰色の髪と目の痩せぎすな背ばかり高い少女だった。 13歳になった日に、レイモンド公爵から突然、プロポーズされた。 その理由は奇妙なものだった。 幼い頃に飼っていたシャム猫に似ているから‥‥ レイラは社交界でもばかにされ、不釣り合いだと噂された。 せめて、旦那様に人間としてみてほしい! レイラは隣国にある寄宿舎付きの貴族学校に留学し、洗練された淑女を目指すのだった。 ☆マーク性描写あり、苦手な方はとばしてくださいませ。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

〖完結〗幼馴染みの王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる? もう興味ありません。

藍川みいな
恋愛
婚約者のカイン様は、婚約者の私よりも幼馴染みのクリスティ王女殿下ばかりを優先する。 何度も約束を破られ、彼と過ごせる時間は全くなかった。約束を破る理由はいつだって、「クリスティが……」だ。 同じ学園に通っているのに、私はまるで他人のよう。毎日毎日、二人の仲のいい姿を見せられ、苦しんでいることさえ彼は気付かない。 もうやめる。 カイン様との婚約は解消する。 でもなぜか、別れを告げたのに彼が付きまとってくる。 愛してる? 私はもう、あなたに興味はありません! 設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 沢山の感想ありがとうございます。返信出来ず、申し訳ありません。

【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った

五色ひわ
恋愛
 辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。アメリアは真実を確かめるため、3年ぶりに王都へと旅立った。 ※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

処理中です...