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ボス
しおりを挟む業務を終え、社長は接待へと行く間、瑠璃は別の場所へやって来た。
日本家屋の大きな敷地に車を入れた瑠璃。
「お嬢、ボスがお待ちです」
「…………そう……」
瑠璃はその屋敷ではお嬢と呼ばれている。咲田という表札の屋敷だが、瑠璃は咲田の娘ではない。
瑠璃の両親は、瑠璃には記憶が無い。物心付く頃には孤児院で過ごし、養父に引き取られた先が咲田なだけだった。だが、瑠璃を引き取った咲田は娘とは扱わず、瑠璃を駒として育てたのだ。
殺人に関する知識だけでなく、情報収集力を叩き込み育て、女としての男を、魅了させる色気さえも育てた。
屋敷内に入ると、黒服の強面の男達が、頭を下げていく。瑠璃はそれが息苦しく成人してから、咲田の家を出たが咲田からの呪縛に縛られたままだった。
「ボス、瑠璃です……入ります」
『おぉ、入れ』
咲田の部屋に入ると、薄暗くされた部屋に充満する淫靡な匂いに香水の混ざる匂いで鼻が曲がる。部屋の中央に構える大きなベッドには、裸の男と裸の女が2人、情事の後だったのか、女2人はぐったりとしていた。
「お楽しみだった所すいません」
「いや、何……こいつらとは終わった………おら!出てけ!用事があるんだよ!!」
咲田は女達の尻をペシペシと叩き、動かない女はベッドから蹴り落とす暴挙に出る。
「えぇ?ボス、もっと~」
「なら、そこら辺の部下とヤれ!さっさと出てかねぇと鉛ぶっ放すぞ!」
「………ひ、ひぃぃぃ!!」
裸のまま、服だけ持ち咲田の部屋から出て行く女達。瑠璃は女達に睨まれるが全く気にしない。
「瑠璃、こっち来い」
「…………何も持ってませんよ」
「分かんねぇだろうが、女はよ」
手荷物は、咲田の私室には持ってこれない。それは咲田に引き取られた瑠璃が1番良く知っているし、入る時は手荷物は部下達に検査されるのだ。咲田に知られると困る物は、瑠璃にはただ1つ。拓夢だけだ。
「じゃ、確認して下さいよ」
「物分りいい咲田家の娘で助かる」
スルスルと、ジャケット、ブラウス、タイトスカートを脱ぐ瑠璃。
「ストッキングも脱ぎます?」
「下着だけでいい………ガーターベルトにストッキングだけの姿はなかなか唆られるからな」
「…………」
先程、情事していたベッドに上がるのは嫌だが、膝を立てて足を開いて咲田に晒す瑠璃の裸体。
咲田は瑠璃に近付き、秘唇に一気に指を入れて掻き混ぜながら押し倒し、尻孔にも片方の指を入れて暴れる。
「んあっあぁっ……」
「このまま1発付き合え………あの女達はつまらなかったからな………」
乱暴に2つの孔を掻き回されて、抵抗等出来ない相手に陵辱されるしかない瑠璃。
「お前のココはいつ入れても濡れてるな………男でも出来たか?」
「………い、居ない………です……よっ」
「そうか………出来たら報告しろよ?直ぐに殺しに行かせる………お前は死ぬ迄俺の駒だからな」
「…………り、利用す………る………男以外……セックス…………しないっ!」
「なら、俺も利用か?」
「ボ、ボスは…………そんな………風………に………思って……あぁっ!!」
ぷしゃっ、と瑠璃から弧を描き出る潮。咲田に開発された瑠璃の身体は1番咲田が理解している。蜜壁を乱暴に擦るだけで直ぐには潮を吹かないが、咲田は瑠璃の蜜壁と尻孔の壁から強く挟む事で派手な潮吹きをさせられる様に仕込んでいる。挟まれた壁はグリグリと擦られ、潮を吹いても蜜が噴水の様に溢れさせる辺り、鬼畜に女を抱き潰すのだ。
「やっぱり、お前が〆だな………このまま聞け、瑠璃…………明後日から俺とNYに行って貰う」
「………ひ、秘書………の仕事………」
「あんなもん、城崎1人で社長業務やらせとけ………あいつには言っとく……秘書はお前だけじゃないだろうが」
「な、な………で?」
「命狙われてんだよ………だからお前はあっちの殺し屋殺れ」
「んあっぁぁぁっ!」
言うだけ言って、咲田に秘唇に杭を割り入れられる瑠璃。叫び声に似た喘ぎ声が、咲田の私室に響く。
「久々だからか?俺のは………よっぽど昨日のマトは物足りなかったとみえる」
「奥っ………らめっ………壊れ………」
「ならケツにするか?」
「やっ………らめっ………そっち………らめぇ!!」
拓夢より太い杭は久々で、ギチギチと瑠璃の秘唇は悲鳴をあげるが、蜜壺のヌメリで直ぐに咲田の杭を受け入れた。
「ふっ………直ぐに馴染む……淫乱め………」
咲田は瑠璃の腰を持ち上げ、下から突き上げる体位に変えた。
「ひやぁぁぁっ!!」
瑠璃の体重で、ズブズブと入って行く杭は突き刺さる感覚で子宮口迄到達する。だが、咲田はそれでは満足はしない。子宮口さえも押し入る様に細かな律動で腰を上下させると、瑠璃は天井を仰ぎ、ひぃひぃと呼吸を荒げたまま、咲田の熱が溢れ出る迄、意識を飛ばした。
「城崎か」
『如何しました?瑠璃がボスの元に行きましたが』
「あぁ、来てるぞ………それで、だ……明後日から瑠璃を休ませろ……俺の仕事を手伝わせる」
『………明後日ですね、分かりました調整します………で、今夜は打ち合わせあったんですが……』
「今日は無理だな…………飛んじまってな……ここから社に向かわせる」
『………分かりました、じゃあ接待終わったら俺は帰ります』
ベッドで、とろとろに咲田に溶かされ、身体中に点在するうっ血痕を見た咲田の嫉妬を一身に受け取った瑠璃は翌朝迄起きなかった。
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