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キングサイズのベッドでお強請り♡
しおりを挟むバスルームにあったバスローブを羽織り、階段を上がっていくと、寝室もまた広く中央にキングサイズのベッドが1台が備えてある。
「な、何か緊張する……」
「…………俺も」
茉穂をベッドに横たわらせる彬良が、茉穂の頬を撫でる。彬良の目に茉穂が映り、茉穂の目にもまた彬良が映り、所在確認が出来ると茉穂は目を綴る。
茉穂は彬良の唇の感触を感じると、口を開いた。ヌメっとした舌が捩じ込まれ、茉穂の口内を貪る彬良。キスだけで気持ちいいのに、彬良の手はバスローブの中に入り、背中に腕が回される。
背中を持ち上げられるのかと思っていたら、開けたバスローブから覗く胸の頂きを摘まれた。背中の腕と胸の手に身体を挟まれ、藻掻けずにいる茉穂。
「んんっ」
彬良の背に腕を回していた茉穂だったが、ベッドからの距離は無いのに、しがみついてしまう。
彬良が茉穂を逃さない様にしたいのだろうか、雁字搦めにされていく様だった。何故なら、彬良は自分の足で、茉穂の足の自由も奪う様に、動きを阻止している。茉穂の足の間に、逞しい彬良の身体があり、足が茉穂の足に絡めていたからだ。
「んあっ……はっ……動け……な……」
「逃がすかよ………茉穂を堪能し食い尽くすんだから」
胸を鷲掴みし、揉みながら大きな掌で胸の蕾を愛撫する彬良。その彬良の荒い息は興奮し、茉穂の耳に掛かる。『お前が欲しくて堪らない』と言っている様だった。
「また……見える所に……駄目っ」
「知るか」
茉穂は彬良の物なのに、印を付けたがる恋人は、消えると増やしていくのだ。
「もっと食いたい」
「…………っ!………食べて……いいよ……」
「フッ………明日立てれねぇかもな」
「っ!仕事ある!」
「…………知らね」
「んあっっあっっ」
胸の扱きを強さを強められ、甘い声が響いた。
「いいね、エロい声………じゃ、そろそろこっちも食うか」
彬良の舌が、首筋から下へと這う。鎖骨に痕を付け、谷間に顔を埋めた。舌が谷間を這い、上目遣いで茉穂の反応を楽しむ。
「んっふっ……んっ」
舌遣いに酔わされる。ちゅぱっ、と音を何度も立てられ、音でも酔わされていた。
「やっと酔い回ってきたな……俺」
「…………も……私……酔って……る……」
「酒に?」
「…………あっ……彬……良に………酔って……る………」
「っ!」
彬良は我慢をしたくても、我慢が出来ないだろう。
覆い被さった恋人は、頬を染め高揚し、疼いているのだ。股下にある杭がズクンと昂ぶり、恋人の秘部をチラリと見れば、トロッと溢れる甘い媚薬だ。
それを見たら、彬良も更に茉穂を可愛がってやりたくなる。腰を持ち上げ茉穂をくの字にさせた。
「…………ココも美味そう……」
「ひゃん!」
秘唇が開かれ、秘蕾を口に含まれ弄ばれる。彬良の口の中で舌が秘蕾を暴く。コロコロと転がされては剥かれ、狂わされ茉穂は背を反らせた。
「やっ!………それ嫌っ……イッちゃ………からっ!」
「…………」
彬良は茉穂が悶えると、指で広げる様に回しながら3本を差し込んだ。
「んあっっああっ……指……激し……」
指が3本共違う動きをされる。秘蕾の愛撫が止まず、最奥に到達しない指は、右往左往。そうかと思えば、にゅっと胸に腕が伸びて来るのだ。
「ひやぁっっっ!……吸っ……ちゃ……またイッ……んんっんんんんっ!」
「まだ、吸うぞ?」
それで茉穂がイクと、次は指と舌が膣へと入り、蜜を舐め取られ、抉られた。
「んんっん!………も……欲しっ………」
「…………まだ……」
それからというもの、何度も茉穂は強請る。腹の中に密着する杭で、押し込まれて突き上げて熱を感じたい。軽くイクだけではもどかしい。もっと貪られたくて仕方なかった。
「…………ゴム、着けるから待ってろ」
「………え……?着けるの?」
「あぁ」
「………な、何で?」
「前に責任取る覚悟があるとは言ったのは本心だが、今はそれは出来ねぇな……」
コンドームを装置し、茉穂の足元に戻る彬良。
「な、中出ししてもらっても……」
「気持ちは分からんでもないが、それで俺達の事、親父さんに認めてもらえるのか?」
「………認めてもらおうとは思ってない……」
「茉穂………」
「っ!」
彬良に身体を起こされ抱き締められた。
「それは駄目だ、茉穂………世間体を大事にしてる親父さんだ………もし、子供出来てしまったら?認められるのか?その子は茉穂の両親に可愛がってもらえるのか?………縁切らせるつもりか?……茉穂は、親父さんが敷いたレールに沿って生きてきたんじゃないのか?反抗も出来ずに……」
「……………っ!」
「それを続けるのが嫌だったんだろ?……だからあの態度じゃなかったのか?……話合いしてからでも遅くない……交際を認めてもらう方が先だし、嫌々ながらも受け入れていた茉穂は、完全に縁を切る気もないだろ?」
あの短時間で、彬良に理解されてしまった茉穂。本心で縁を切るつもりであれば、連絡も取り合わないし、住んでいる住所も教えないだろう。
「まともな家庭環境で育ってない俺が言うべきじゃないし、茉穂の意思は尊重したいが、それは時期尚早だと思う……俺だって、ゴム無しでしたいが、今は止めた方がいい」
「……………うっ……」
胸に収まった茉穂は、彬良にしがみついて泣いた。
茉穂は、父親から勘当されてもいい、と思っていたからだ。その為に子供を利用しようとしたのだ。産まれてもいない、妊娠もしていない茉穂は、彬良を利用しようともした事の後悔で、泣くしかなかった。
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