拝啓、殿下♡私を追い出して頂いて感謝致します【完結】

Lynx🐈‍⬛

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23 ♡*アステラ視点

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「あぁ、あぁっ……も……ご勘……弁を……」
「嫌だ………あぁ、可愛い……」

 サブリナの腰をガッツリ掴み放さないアステラは、サブリナを見下ろしながら昂ぶらせる熱をサブリナのなかに注ぐべく律動を止める事をしなかった。
 何度、可愛い、好きだ、と言っても飽き足らず、身体だけでなく言葉でも口説く。

 ---やっと……こんなに幸せを俺は噛み締めていてもいいんだろうか………あぁ、蕩けた顔が堪らん!

 ガツガツと愛おしいサブリナと繋がれた喜びで無我夢中だ。

「サブリナ………種を注がせて貰う………」
「え………ま、待って…………注意をしてる………って………」
「サブリナを妃にしたいのに、注意する必要は無いと思うが?」
「っ!」

 もう、止める感情は無い。
 我慢する必要も無いのだ、とアステラはサブリナに言った。
 まだ奥に行きたいが、もうアステラの根本迄、サブリナの膣に居る。突く度に、ドクッ、と溢れ出る蜜は媚薬そのもので、蜜がアステラの杭にまとわり付けば、その心地良さから益々昂ぶらせられ、見下ろした煽情的な白い肌に揺れる胸に顔を埋めて、抱き締めて欲しくなる。
 手が2本では足りないぐらい、サブリナの肌を何処かしこも触れていたかった。

「愛している………苦しい程に………」
「あ、アステラ様………」
「っくっ!」

 アステラも欲情的な目線で、サブリナへの愛を語ると、サブリナの最奥がアステラの杭を締め付けてきた。
 それと同じくして、サブリナがアステラに手を伸ばしてくる。

「キ、キス………させて………下さい……」
「……………愛いな……其方は………」
「きゃっ!」

 アステラはその手を引っ張り上げると、サブリナを膝上に座らせた。

「いいぞ、思う存分俺にキスしてくれ。その代わり下から俺は突き上げるから、翻弄されるなよ?」
「ひっゃぁぁっ!」

 体位を変えたので、よりもっと密着出来る肌。
 汗ばんでいる背中を擦り、むしゃぶりつきたかった胸を吸う。
 サブリナはアステラにキスが出来ず、天井を仰ぐ事しか出来ない。

「如何した?俺にキスをくれないのか?」
「で、出来な………」
「しがみつけ、俺が息苦しくなるぐらいにな」
「……………は、はい……」

 ---素直で愛くるしい………本当に気が狂いそうだ………

 サブリナからのキスも少しずつだが、上達していた。
 アステラのキスを真似てはいるが、それで良い。他の男と経験等させたら、嫉妬に狂うに違いない。

「アステラ様………上手く出来て………ますか?」
「…………あぁ、気持ち良い………サブリナの全てが………唇も、胸も尻も…………膣も………」
「んあぁぁぁぁっ!………は、激し………」
「さぁ、飲め…………」

 サブリナはイキっ放しだった。
 アステラの膝上で踊っていて、喘ぐ事だけ。
 汗が湿る肌は光美しく、明かりを落としている寝台の上なのに、サブリナが輝いて見えた。
 ドクッ、と脈打った杭はもう止まる事なく、サブリナに注いでいく。
 たった1度の放出だが、もう欲しくなる程だ。

「あぁぁぁ……あ……」
「サブリナ…………まだ終わる事はないからな」
「……………す、少し……休憩………し………んっ!」

 サブリナの膣で膨張し放出しても、まだ熱が篭った杭を感じて欲しい。
 まだ足りないのだと。
 それが、キスと律動を再開したアステラはサブリナに分からせる。

「んふっ………んっん………」
「ほら………まだ硬いぞ………分かっただろ?何故大きさが変わるのか………」
「っ!…………わ、分かりましたから………あ、あの………アステラ様…………」
「ん?何だ?」
「こんなに気持ち良い事だと知りませんでした」
「……………そうか、もっと気持ち良くしてやろう」
「ゔっ…………今の発言取り消ししますわぁぁ………」

 再開はゆっくりとだったので、会話は出来た。
 だが、激しくするとサブリナは会話が出来ない。
 余韻を楽しむ事も大事ではあるのに、アステラはまだ余裕は無い熱が残されたままだ。
 サブリナに付き合って貰わなければ治まらない。

「俺もまだ気持ち良くなりたい。それにはサブリナの膣に居る必要がある」

 アステラはサブリナが気を失い掛ける迄貪り続ける。
 そして、初めてアステラはサブリナを抱き締めて眠りに着いたのだった。


        ♠♠♠♠♠


 翌朝、いつもの朝だと起きている時間には起きて来ないアステラの様子を見に来た侍女達。

『陛下、起きていらっしゃいますか?ガーヴィン様がお待ちでいらしゃる様ですが』
「…………あ……もう朝か………」

 部屋の扉がノックされ、アステラは起床した。
 まだ隣で眠るサブリナの寝顔も近くに感じて、幸せを噛み締めていたいが、日常は日々やって来る。

「すまないな、寝坊した様だ。直ぐに出る」

 昨夜脱ぎ散らかしたシャツを拾い羽織ると、下着とズボンも履いて寝室を出た。

「ムーア、サブリナの朝食は此方に運んでくれ」
「畏まりました。サブリナ様はご起床になられておりますか?」
「いや、まだ寝ている。疲れさせた………あと、湯殿に入りたいだろうから、その準備をしておいてくれ。今日はガーヴィンの相手も無理だろうから、ゆっくり過ごさせろ」
「……………畏まりました。陛下、おめでとうございます」
「……………う、煩い………」
「式のご準備も始めなければなりませんわね」
「先に国葬だ………一応、喪に服さねばならないしな。婚約や結婚はその後だ」
「その前にお世継ぎ誕生になりそうで………」
「……………それはまぁ、時に任せる」

 ムーアにアステラがサブリナを抱かないので、その辺りをチクリと言われた。
 温かく見守られていたのをアステラは知ってはいたが、という空気を出されて、アステラは照れ臭かった。
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