24 / 43
23 ♡
しおりを挟む「ああっ、はっん……も……休ませ………てぇっ!」
「まだ私は果ててもいないが?付き合ってくれないのか?リリ」
律動も無いまま、何度もイかされたリリアーナは、疲労感のあるままグリードに貪られ、されるがままだった。
「リリはいつ、孕んでくれるのだろうか………」
「わ、私に聞かれ………てもぉ……」
「そうだな………第一子が孕み難い竜の子だ……気長に待ちたいが、リリの苦労を思えば孕んで欲しいな………出来るだけ早く………」
リリアーナが孕めば、リリアーナが生命を狙われる確率は減る。
その代わりに産まれた子の番い探しが心配事になるのだが、グリードにとっては自身の番いであるリリアーナの危険性を少しでも減らしたい方が優先されるのだろう。
竜の子は、一代に1人。
だから、グリードの子はリリアーナが産まねばならないのだ。
グリードがリリアーナを求める限り。
「私だって………グリードの子を産みたいわ………でも………身体がグリードに応えてあげられない………」
「何もリリに動いて欲しい、とは言ってない。動いていなくとも、リリからの愛は私に伝わっている…………ほら……特にココが………」
「ひぃっう!…………奥っぅぅっ……」
「そうだ………私がリリの身体で一番好きなココだ………離さないで、とリリの膣内は私に強請っている………」
「っ!」
「そうだろう?違うか?」
「……………ち、違わな……い………んっふっ……あ、ぁぁっ!」
魔力を使い過ぎて、まだリリアーナは回復中だ。
自分に回復魔法が掛けれたら、グリードに付き合ってあげられるのだが、まだ無理の様子。
むしろ、グリードに体力を奪われるこの行為は逆に疲れを蓄積するだけである。
「リリ………私から絞り取ってくれ………でなければ、私は我慢出来ず動いてしまうぞ?」
「は、早く終わってくれるなら………」
「それは難しい問題だ………私がどれだけリリを可愛がりたいか知らない訳ではあるまい?………善処はしようとは思うが………」
グリードは自身の正座を解き、リリアーナの腰を支えながら膝立ちすると、結合部が鳴ると同時に、リリアーナは揺さぶられ、喘ぐのを止めさせない。
「ひぃっ………うっん……あはっあっ……あっ、あ………」
「今日も可愛い声だ………」
この激しさは、リリアーナを早く休ませたいが為なのか、はたまたグリードの我慢の限界だったのかは、グリード自身しか分からない。
「っ!…………リリっ………射精すぞ!」
「あぁっ、あっ………んあっあ……」
グリードが伝えても返事が無いリリアーナ。
しかし、リリアーナはグリードに思念を伝える。
---は、早くっ!………奥に……熱いのをっ!
「くっ!…………なんというお強請りだ、リリ……分かったから味わえっ!」
「ぁぁぁああぁぁっ!………クルっ!グリード!」
リリアーナの膣内で熱が走り、リリアーナを幸せにする。
その瞬間、ビクビクとリリアーナは身体を震わせ、意識は遠退いた。
「リリ?…………しまった………ヤリ過ぎたか………疲れているのを分かっていたのに、私はなんという事を………」
理性が保てず、結局貪ってしまったグリードは、リリアーナに入り切れずに溢れた白濁を、溢れた分だけ、その場に脱ぎ捨てていたガウンで拭くと、魔法でリリアーナの身体を清めた。
「…………私の嫉妬もある意味病気だな……夕食を一緒に取ろうと待っていたが、リリは寝かせておくとするか………」
夕食と言っても、もう深夜に差し掛かっている。
『失礼致します、グリード様………お休みの所、申し訳ございません。只今、銀竜騎士団団長のハーヴェイ様が面会を求めておられます』
寝室の扉が遠慮がちにノックされ、グリードに知らせが入る。
「…………今行く……5分程待て」
『畏まりました、その様に………』
リリアーナの声が途切れるのを待っていたかもしれない。
侍女が忙しく、寝室の扉から離れて行った。
「……………グリード様、姉上を起こしに行く、と仰ってから何時間経ったんですかね?」
「っ!…………さ、さぁ……な……」
グリードが寝室から、リリアーナとの共有リビングとダイニングを通り、廊下に出れば、ハーヴェイの鬼の形相が待ち構えていた。
「午後を過ぎて訓練場での事、ロブの怪我、そして姉上が寝室に休まれたのはまだ日も暮れていない明るい時間です………仮眠されている姉上を起こしに行く、とグリード様が仰っていたのは夕刻、今はもう深夜ですが?」
どれだけハーヴェイがグリードを待っていたかはグリードには分からない。
それでも、グリードは言いたい事を返す。
「い、良いだろ!新婚なんだ………労りという癒やしをリリに与えたって………」
「随分と派手な癒やしなのですね、グリード様の労りは…………」
「ゔっ…………」
「廊下迄、声が漏れてましたよ」
「嘘吐くな!私達の寝室は、防音魔法を掛けてある!寝室の扉以外から漏れる事は無い筈だ!」
「……………本当に抱き潰したんですか!姉上の体力考えずに!あれ程疲れた姉上を!鬼畜にも程がありますよ!」
起こった事が事のだけに、ハーヴェイの怒りはグリードにぶつけられるだろう。
「姉上の様子を、陛下や后様もご心配されておられるんです………俺もあの場に居た立場でありますし、俺に確認して来てくれ、と陛下からの願いで来てみれば、侍女からグリード様が寝室に入られてなら出て来られない、と聞かされて、侍女達は寝室の扉の前に確認しに行く度に、赤面して戻って来れば、俺だって察します!」
「起きてからリリをマ、マッサージをしていたんだ!」
「……………誰が信じるか」
「っ!」
「陛下がお待ちです………行きますよ、グリード様」
「え?お前が代わりに行…………わ、分かった!行くよ…………行けば良いんだろ!」
「怒られて下さいね、グリード様」
ハーヴェイの睨みがグリードに刺さり、これは国王に怒られるだろう、と予感し、グリードは素直にハーヴェイと共に父に会いに行くのだった。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
出戻り公爵令嬢の閨指導
綾瀬 りょう
恋愛
公爵令嬢のキャロルは初恋の心をおさえて十五で大国に嫁ぐこととなる。初恋であり幼馴染の王子オズワルドへの恋心は隠したまま。
数年後大国の王であった旦那様が亡くなり、子も居なかったキャロルは母国に戻ってくることになる。
そこには成人をしてもまだ婚約者の一人もいない初恋の王子がいた。恋心に蓋をしていたはずなのに国の掟「閨指導は同性が行う」という行事でキャロルの双子の弟のマシューが指名されてしまう。
幼馴染だからこそ閨指導なんてしたくない!!と逃げるマシューの代わりにキャロルはオズワルドに抱かれそうになり……!?!?
両片思いのラブストーリー予定です。
※ がタイトルに入っている時はRシーンがあります。
初めてのTL作品です。書きながら直していくところもあるかもしれません。その時は活動報告でお知らせいたします。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
可愛すぎてつらい
羽鳥むぅ
恋愛
無表情で無口な「氷伯爵」と呼ばれているフレッドに嫁いできたチェルシーは彼との関係を諦めている。
初めは仲良くできるよう努めていたが、素っ気ない態度に諦めたのだ。それからは特に不満も楽しみもない淡々とした日々を過ごす。
初恋も知らないチェルシーはいつか誰かと恋愛したい。それは相手はフレッドでなくても構わない。どうせ彼もチェルシーのことなんてなんとも思っていないのだから。
しかしある日、拾ったメモを見て彼の新しい一面を知りたくなってしまう。
***
なんちゃって西洋風です。実際の西洋の時代背景や生活様式とは異なることがあります。ご容赦ください。
ムーンさんでも同じものを投稿しています。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
女性執事は公爵に一夜の思い出を希う
石里 唯
恋愛
ある日の深夜、フォンド公爵家で女性でありながら執事を務めるアマリーは、涙を堪えながら10年以上暮らした屋敷から出ていこうとしていた。
けれども、たどり着いた出口には立ち塞がるように佇む人影があった。
それは、アマリーが逃げ出したかった相手、フォンド公爵リチャードその人だった。
本編4話、結婚式編10話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる