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しおりを挟むロブの治療が終わると、リリアーナは疲労困憊で、ハーヴェイに抱えられて、部屋に戻って来た。
「姉上、ゆっくり休んで下さいよ!良いですね?ロブも休みを取らせましたから、護衛も減るんです。明日は1日しっかり休んで下さい!」
「わ、分かったから………貴方の声が大き過ぎて休めないわ………」
寝室に運んで貰い、リリアーナは侍女達に手伝って貰いながら着替えると、直ぐに睡魔に襲われ深い眠りについてしまった。
まだ、午後で夕食前だ。
それでも眠くて、昼寝とも違い、しっかり眠ってしまう。
「リリ…………大変だったね……びっくりさせないでくれ………」
リリアーナの耳元で囁かれた愛しい声。
その声はまだ遠く、リリアーナはまだ眠気が覚めない。
「……………リリ………マッサージしてあげよう………疲れが取れる筈だ」
身体が強張って、疲労困憊のリリアーナの寝間着をスルスルとその声の主が脱がす。
新妻のリリアーナには、子を成す為のまぐわいの為に、脱ぎ着しやすさ重視の寝間着しか与えられてはいなかった。
疲れ切ったリリアーナの身体はいとも簡単にうつ伏せにされ全裸にされると、背中から筋肉を解される様にマッサージされる。
「ん………んんっ……」
「起きたか?リリ………」
「グリード?」
「私以外、誰がリリの身体を触ると?………リリに触れられる男は、リリが気を許し、私が了承しない者ではない限り触れられない………」
「………っん……気持ち……いい………これ……」
尻から腰、背中へと、血流の流れを戻す様に、押し流してくれるグリード。
時折、コリのあるツボをグリッと押してくれるので、リリアーナには至福の時間に思えた。
---き、気持ち良いけど、裸になってスル事かしら………マッサージ………なのよ………ね……
徐々に、マッサージ以外でもどうやら下半身が疼き初めていく。
それもその筈で、グリードはマッサージ中に、感度を高めるツボを押していたのだ。
「んっ………ん……ち、ちょ………っと……」
「何だ?………今日は疲れただろう?ロブに大量の治癒魔法を掛けたと聞いた。デュークとの手合わせで負傷したロブを、先程見舞いに行ったが、リリの治癒でかなり回復出来た様だ」
「本当?………治療終えたら、私………疲れきっちゃって、ハーヴェイにここ迄運んで貰って、ロブをあれから見てなかったの……良かった……友達を失わなくて………」
「……………ハーヴェイに運んで貰った?…………」
「お、弟よ!分かってるわよね!」
「分かってるさ…………抱き上げられたんだろ?私のリリが…………それに、ロブに対して、友人以上に思いがある様に見えるな………本当にリリはロブに気持ちは向かなかったのか?」
「っ!………ち、ちょっと!グリード!」
嫉妬なのだろう。グリードの片手がリリアーナの秘部に当たる。
その瞬間、ぐちゅっ、と鳴るリリアーナの秘部。
それに反応してしまうリリアーナは身体を起こそうとするが、先にグリードにリリアーナの腰を持ち上げられ、正座したグリードの膝上に下半身が乗った。
すると、尻の割れ目に当たるグリードの杭があり、グリードの羽織るガウンから飛び出しているのだと知った。
「リリ…………マッサージ中に私が卑猥な事をすると?」
「し、しようとしてるじゃない!今日は本当に疲れてるの!」
「リリは癒やされていれば良いじゃないか。私はリリの膣内に挿入るがな…………」
「自分でも治癒魔法使えないぐらい疲れて眠ってたのに………」
「分かってるさ………だから、リリは私に委ねていれば良い………ほら………私のマッサージで濡れてしまったリリの愛しい場所に私が居ないのは勿体無いじゃないか…………」
「っんっ!…………グ、グリード………っ!」
少し持ち上げられた腰が落とされると、ズブズブとリリアーナは侵入を許してしまった。
それ程に、グリードのマッサージで気持ち良くなり、疼いていたのだと身に沁みた。
「リリはこのまま、私に背のマッサージを受けていれば良い…………気持ち良くなって、コリを解してやるからな」
「っあぁ………ぬ、抜いて!………背中のマッサージで………おかしくなっちゃ………」
「…………リリの腹は私の膝がある……腹側と膣内、そして背中から押されたリリの悦びは、私も気持ちが良い………」
そう、リリアーナはグリードの熱を胎内で感じながら、外から表裏で押されて、締め付けられていた。
マッサージと称し、ツボを押され、血流を促されたリリアーナの身体は性感帯を全身で刺激する。
「あぁぁぁっ………嫌ぁっ………締め付けちゃ………出ちゃ………うぅ………」
「溢れさせれば良い………刺激され、リリの膣内から溢れ出る蜜で、私の太腿を濡らせば良い………私は腰を動かしてもいないのに、リリが勝手に果てるのを見させて貰おう」
気持ちが良過ぎて、リリアーナは醉がる様に腰を動かしても、グリードはただ背中や尻のツボを押しながらマッサージをするだけで、本当にリリアーナは勝手に果てていく。
「嫌ぁ………私………だけ………は……あぁぁぁ……」
「私は癒やしているだけで、リリを癒やし終えたら、リリを貪るつもりなんだ………勝手に先にイかないでほしいな………」
「む、無理ぃっ………」
疲労感は拭いきれないのに、悦楽を味わいたい衝動もあるリリアーナは、この夜も貪られる事を約束されたのだった。
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