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全裸♡

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 バスルームから出る時も、弥や尊は雫を歩かせない。脱衣所の椅子に座らせると丁寧に身体を拭き、髪も乾かしてくれる。自分達は二の次だ。

「弥さんも尊さんも、自分の身体を拭いて下さい……まだ濡れてる……」
「俺達は交互にやるからいい………雫は黙って俺達に労われてろ」
「………でも……」
「バスローブなんて要らないな」
「あぁ………如月には指示出してあったんだろ?」
「勿論」
「?」
「雫、俺にしがみつけ」
「あ、歩けます!」
「駄目だ」

 雫は弥に抱き上げられ、バスルームのドアを尊が開け、後を追った。キングサイズの大きなベッドや、ミニキッチンにはアルコールやツマミ等が準備されている。

「酒飲もうぜ、そっちのテーブルに持ってく」
「あぁ……雫は何飲む?ウィスキー、ブランデー、ワイン、ビール……」
「あ、じゃあワインで……白があれば」
「尊、白ワインだそうだ………俺はウィスキーな」
「ハイボールにするか?」
「いや、ロックにする」
「了解」

 手馴れた様子で、尊にアルコール準備をさせ、全裸のままで飲酒等した事がなかった雫は恥ずかしくなった。

「飲むならバスローブ着たいんですけど」
「少しだけさ、飲むのは」
「じゃあ、せめて明かりを落とせませんか?幾ら高層階の部屋でも、外から見えると……」
「しない」

 ソファに座って、左側に座る弥に肩を抱き寄せられている雫。恥ずかしさで俯けば、弥の肉棒が臆することなく隠さない堂々としたモノが見え、目を逸らそうと右を見れば、アルコールの準備をした尊がまた全裸でやってきて、雫の右側に座る。目のやり場に困り果てて、前を見ればガラスに映る、全裸の男女3人。テーブルでかろうじて秘所は見れないが、それはそれで恥ずかしく、手で顔を覆う雫。そんな仕草を見逃す弥と尊ではない。

「あぁ、丸見えだな」
「もうちょい、窓からソファが近かったら、細かく見えるだろうけどな」
「後で窓際行こうか、雫」
「い、嫌です!」
「……ま、言うと思ったけど……はい、白ワイン」
「ありがとうございます」

 パーティーの時でもそうだったが、アルコールを飲んでも酔える雫ではなかった。ローターが入れられ、そちらに集中して食事の味も覚えていない。一口、二口白ワインを飲むと、不意にワイングラスを弥に奪われ、弥にキスをされた雫。だが、口に冷たい感触があり、それが弥が飲むウィスキーのロックだと知る。しかし、雫はウィスキーを飲んだ事がなく、喉が焼けるような熱さが喉に広がり、むせ返った。口の端にウィスキーが溢れ、弥に舐めとられた。

「ウィスキー初めてか?氷で薄めたんだがな」
「ゴホッゴホッ………急に飲まさないで下さい!」
「雫、次俺ね」
「………え?……………んんッ!」

 次はウィスキーとは違うアルコールでこれもまた度数が強いブランデーのロック。

「ゴホッゴホッ!!」
「ブランデーもワインと同じ原料の葡萄だから、ウィスキーより飲みやすいかもよ?」
「…………でも……喉が焼けるようです……」
「まぁ、どっちもロックだしな……薄くして慣らせばいい」

 そしてここでもまた、キスを交代でされてしまう雫。だがこの場ではアルコール付きだ。純度の高いウィスキーやブランデー、ワインもアルコール度数もそこそこあり、雫はほろ酔いになってくる。4、5回交互に飲まさせられては、眠そうな顔付きになってくるのは当たり前だった。ウトウトしかかると、尊に雫を任せ、ベッド脇にある手荷物から何かを取り出してきた弥は、雫を窓際迄連れていった。

「………弥………さん?」
「雫、じっとしてろ………動くなよ」
「何する……ですか?」

 その様子を、グラスに新たにブランデーを注いだ尊も、グラスを手に持ち、雫と弥の側に来る。弥によって、ほんのり火照ってた身体の雫を縄で縛る。まだ抵抗されたくはないので、腕には自由にさせず、胸を強調し、雫の秘所に当たるように縛りあげると、床に座らせた。酔いで朦朧とする雫はそれで意識をはっきりする。

「嫌っ!また縛るなんて!」
「雫~~…………んっ」
「んんッ!」

 尊が、濃いままのブランデーを雫に口移しで飲ますと、弥は素早く、雫の足を縛りM字にさせた。

「綺麗だ、雫」
「おお……可愛いねぇ雫」
「あぁ………やだっ………しかも窓……」

 足を縛られているので、逃げ始めた所で、弥や尊に直ぐに捕まる。弥に抱き締められると、雫は観念したかのように、泣き始めた。

「お願いします…………縛らないで………」
「まだ安心出来ないんでね………雫に逃げられたくない」
「雫、縛らないで、て言う割には蜜出てる、て分かってる?」

 にちゃ、と縄から滲み出る雫の蜜。縄で花弁も芽も後ろ孔も見えないが、尊が縄の上から押すと、絶え間なく溢れ出す様は、また尊の愛撫を思い出すのだ。

「み…………ない………で………」
「今夜は全部味わうからな、雫」
「避妊はしてあげるけどね」
「尊、俺がソコに先に入るんだからな」
「飲ませたのが、俺が先だったの根に持ってんのか?」
「違う、長男にソレは譲れ……後ろはお前が先でいい」
「仕方がないな……ゴムは?」
「そこのバッグにある」

 尊はバッグの中からコンドームの箱を側に置く。

「こりゃまた大量に持ってきたな如月」
「昨日の残骸見てたからな」
「あぁ、俺達が絶倫だって言いたいのかね、如月は」
「さぁな」

 ゴムを尊は嵌め、いつでも入る気で準備をすると、雫にもう一度ブランデーを飲ませた。背徳的行為だと、雫が言う限り、シラフでは受け入れ難いだろう、という2人の配慮だろう。弥もゴムを嵌め、2人で雫を抱き締めた。
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