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しおりを挟む貪り合った翌朝。リアナはグリードが眠る横で先に起きた。
「ぅぅ………腰が痛いわ………治癒掛けよ……」
グリードの魔力の封印も解かれたのもあり、リアナも魔法が出しやすくなり、封印前に戻っていた。
「着る服…………昨日の白衣しかないのかしら……3日間出れないのも困るわね」
「何が困る事がある………封印を解呪したら、子作りの為の日として篭もるのだぞ?」
「ひゃっ!…………グリード……そうなの?」
ブツブツと独り言を言っていたから、グリードが起きたのか、気配を消して、リアナの背後から抱き締めてきた。
「そうだ………竜の子は妊娠し難いと説明してあっただろう」
「その為に3日?」
「それで孕めば良いがな………朝食を頼もう……腹が減ったのではないか?リリ」
「お腹空いてる」
「…………リリの魔力も健在だな」
「うん、早速疲労回復に治癒魔法自分に掛けたよ」
「…………へぇ~………」
「ん?何?その不敵な笑は………」
「体力戻ったのなら朝から付き合え!リリ!」
「っ!…………きゃぁぁぁぁっ!お腹空いてる!お腹満たさないと直ぐ疲れちゃう!」
リアナは肩に担ぎ上げられ、ベッドに連れ戻された。
「食事は運ばせる…………来る迄は、まぐわっていれば良いだろう?」
「直ぐ来たら如何すんの!」
「仲良い夫婦に見えるだけだ」
眠ったのも、仮眠程度でしかなく、まだぬかるむ場所に、グリードは杭を擦り始め、陰核を執拗に攻めた。
「っん!あっ、ん……」
「いやらしい孔になったな………昨日は処女だったのに………」
「夢で散々犯したんでしょ!グリードが!魔具なんて物迄用意なんかして!」
「…………使うか?今もあるが……」
リアナは先程から自分で墓穴を掘っている事に気が付いていなかった。
「え、遠慮しま~す………お腹空いたなぁ、グリード~」
「リリを食べてからだ………と言いたいが……確かに私も空腹だ………だから………リリ……悪いが………」
「な、何?…………え?ちょっと?動けないっ!」
「油断したな、リリ…………コレ、また使おうか………」
「っ!」
そして、グリードが手にしたのは以前使われた道具だ。
それはリアナには我慢が出来なくなる程悶た物。
膣内に入れられた振動だけでなく、陰核に吸い付く物だ。
何方も振動が強く、魔力が込められるので半永久的に振動がやって来る。
「い、嫌ぁ!コレ………落ち着かない!」
「可愛いリリが見れて私は嬉しい事しかない……今、食事を頼むから、来たら声は我慢した方が良いと思うぞ」
「っ!馬鹿ぁ!取ってぇ!ゔっあぁぁぁっ、あぁぁぁっ………」
「愛いな、リリ」
ベッド脇に全裸で腰掛けて、リアナを見下ろしているグリードは、何処か悪い事を考えている様な目をしていた。
それでも、吸い込まれそうな銀色の輝く目から、リアナは目線を外せない。
「そんな物欲しそうな顔して、煽ってる?」
「は……ずし……てぇ……んぁぁっ……」
「うん、後でね………食後のデザートにリリを食べるから、その時かな」
食事は洞窟から合図を送るだけで、持って来て貰える様で、それを済ましたグリードに弛緩されるのが続きそうだった。
「腹からも刺激与えようかな……まだ魔具あるんだ」
「ひぃっ………」
これ以上の強い刺激は、リアナは飛ぶ、と首を横に振り続けて拒否を示す。
「ほら、コレも振動が受けられる………」
「だ、駄目ぇ………」
また違う棒の先を腹に当てられて、外側から子宮にジンジンと振動が伝えられ、中に既に満たされたグリードの熱が波打つ気がした。
「リリの思念はいやらしいなぁ………」
「…………へ?……」
「今、いやらしい事考えてただろ」
「っ!」
「本当………参っちゃうな………」
グリードは顔を赤らめていく。
何故、グリードが照れなければならないの、と思うと、グリードは不思議な笑みを浮かべた。
「此処、私に翻弄されてる事に悦んでるよな?」
「よ、悦んで………る訳………じゃ……」
「そう?」
何度もそれから絶頂に行かされて、折角治癒魔法を使った効果も無くなった、とリアナが感じた時、グリードは魔具の振動を弱めた。
「しっ………侍女達が来るから、声は我慢だぞ、リリ」
「っ!」
だが、弱めただけで外しもしないし、腹に棒を置いたまま部屋の入り口に行ってしまう。
---外してよぉ!馬鹿ぁ!
一応、国の王太子なので、罵倒する言葉は口には出さず、心の中で叫んだものの、グリードは入り口付近で立ち止まって振り向く。
「いい子で待ってるんだ、リリ」
「っ!」
思考が読まれているのではないか、と思われるグリードの言動。
これがまた腹が立って仕方なくなっていた。
『グリード様、リリアーナ様、お食事をお持ち致しました』
「分かった………扉の前に置いたら下がっていい」
『はい………では御用がございましたら、いつでもお知らせ下さい』
「表は代わりないか?」
『グリード様がお気になさる事はございません』
「了解した」
外の様子を知る術はこの場所に居ると分からないのだろう。
問題が起きてからでは遅いのだ。
グリードの考えなければならない事はリアナの事だけではない、という証明だった。
侍女達の気配が離れると、ワゴンに乗せられた食後をグリードが運んで来る。
「リリ、よく声を我慢した………あ……腹のを退かしたな!」
「ふん!」
「……………そう………じゃあまぐわいながら食べようか、リリ」
振動に耐えきれず、リアナは腹の棒を、身体を捻らせて落としたのだ。
それをグリードに不機嫌な反応をさせようとも、リアナは構わなかった。
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