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しおりを挟むリアナがグリードの願い通り、グリードの顔に腰を向け、グリードの杭を咥えていた。
「リリ………絶景だよ……リリが私のにキスしている姿………そして、処女なのに陰核をヒクつかせ、いやらしい液を垂らしてるんだから………ほら、もう少し腰を上げて………リリの口元が見られないよ」
「んっ………ふっ……」
グリードは、リアナを舐めたい、と言ってはいたが、その態勢だとグリードは舐めれる高さではない。
しかし、愛撫は出来る為、ゆっくりと指を秘唇から割り入れ抜き差しし、陰核を優しく触れるか触れないか程度に気配を残し、リアナの口元を見ていた。
「根元迄吸えるなら吸っていいから………あぁ……気持ち良い………っ………はっ……ぁっ」
一生懸命、リアナは動くがグリードはリアナの一生懸命さを見て興奮している。
「ゆっくり解すから、リリは味わってていい…………痛くない?もう指が3本入ってるけど」
「…………らい……じょ……ぶっ………」
「っ!…………愛い………可愛いっ……」
頬張りながら声を出すリアナでさえも、愛しさは変わらないグリード。
それが、リアナには癪に障った。
---私は………一生懸命してる、ていうのに、グリードは手を抜いて!
普段、夢では愛撫も激しくリアナにするのに、現実では遠慮をしているのか、激しくないのだ。
---こうなったら…………こうしてっ!
「ゔっっ!…………リリっ!………いきなりソレ強っ…………くっ!」
「っぐっ!……………んんっ!」
グリードの杭を強く吸い締め付けると、リアナは顎が痛いが、グリードの余裕の態度にイラつき、吸って締め付け続けた。
じゅぶ、じゅぶ、と頭を上下する事も忘れはしない。
しかし、それはグリードが絶頂を迎えそうで困るのか、仕返しにリアナから指を抜き、グリードの顔面にリアナの腰を引き寄せ齧り付く。
グリードも負けてはならぬ、男のプライドなのだろう、陰核を摘みながら、舌を膣内にねじ込み、吸い始めたのである。
「あぁぁぁっっっっ!」
堪らず、リアナは杭を口から出し、悲鳴に近い喘ぎ声で啼く。
「危ない………リリに飲ませる所だった………リリが飲んで良いのは腹の中だ………フッ………今の良かった様だ………リリ、仰向けにするよ」
「ッあん………あっ……」
「私も気持ち良かったよ………でも、解呪が先だから、リリに精液は飲ませるのはまた今度だ…………暫くはリリの腹に注がないと………」
グリードに仰向けにされ、足を開かされると、愛おしそうにリアナを見下ろす視線で、だらしなく秘唇から蜜が溢れた。
「っ!」
「痛くないかもな………夢の中で、沢山まぐわってきたから、指も素直に入れたし………行くぞ、リリ」
「…………う、うん………」
ヌプッ、と秘唇に差し込まれた杭。
夢で感じた感触と同じだった。
緊張は走るが、痛いのを我慢したって構わなかった。
繋がりたい、番いとして責任を取りたい、と思えば怖くなかった。
グリードに手を伸ばしたが、手を繋いではくれなかった。
「挿入ったら、手も繋ごう………腰を支えて挿入るから」
「う、うん………」
挿入の為に、グリードは杭を持ち宛てがっているのだから、リアナの身体が逃げない様に支えたいのだ。
それぐらいも我慢出来る。
「うっ………はっぅ……ぁぁっ……」
「っくっ………リリ……先が挿入したから、一気に行く…………」
「っ!…………ひぃっう!………あぁぁぁっ……」
最奥にある子宮口に、グリードの先が嵌まる。
馴染ませる様に腰をくねらせ、グリグリと押された。
「…………此処、グリグリと押されるの好きなのは分かってるが………今はそうじゃないんだ………さぁ、乱れろ!リリ!」
「ひぃやぁぁぁぁっ………」
始めから激しく揺さぶって来たグリードの腰付きに合わせ、リアナも腰が揺れ、何処かにしがみつかないと、グリードに全て捕まりそうで、リアナは必死でベッドのシーツを握った。
「良いぞ、リリ!………はぁっ……はっ……子宮が下りてきて、抉りやすくなってきた………絞り取れ!」
揺さぶられる激しい律動。
見下された目線にゾクゾクし、グリードと目が合う。
「リリ…………愛している……愛しのリリアーナ……」
「グリードっ…………グリードぉ………」
密着したくて、グリードに手を再び伸ばすと、グリードは手を取るだけだった。
「リリの乱れた姿が見たい…………射精した瞬間のリリの顔を、思い出に焼き付けておきたい」
手を取られ、引っ張られそうな衝撃も加わり、更に奥に来られた気がして、リアナは腹の中に叩き付けられている事が気持ち良く、絶頂に達してしまった。
まだグリードは達していないというのに、それがいけない事の様に思えたリアナ。
「リリ………良いんだ………また一緒に達せれる………」
「な、な……で………考えてる事……」
「説明は後だ!…………一緒にイクぞ!」
「ッんあぁあぁぁぁっ……」
「くっ……………」
ドクドクと流れ込んでくる熱は、夢の中とは違い、もっと熱く感じた。
それもその筈で、じわじわとリアナの下腹部は熱を持ちながら、グリードの蠢きと共に染み渡っていく。
「リリ…………腹を見てごらん」
「……………はぁ………はぁ………も、模様が………」
「くっきり出て来る迄、見ていよう」
「う………ん……」
自分の身体では無いようにも思えた刻印の見学会。
じわじわと鮮やかな白銀色の紋様が、竜の姿として現れた。
「……………グリード!」
「ん?」
「酷いわ!何で10年も掛かったのよ!私、もっと早く会えると思って我慢してたのよ!馬鹿ぁ!」
「……………リリだ……あははっ!思い出したか!」
刻印がはっきりして来ると、リアナは走馬灯の様に記憶が浮かび上がっていた。
「……………思い出したわよ!ハーヴェイも大人になっちゃって、姉上って言われなきゃ分からなかったと思うわ!グリードだって、私はグリードを忘れてしまって……………っゔっ……辛かった?」
「私は、離れていてもリリを感じていたから辛くはなかったよ………触れられなかった事の方が辛かったけどね」
「…………カッコよくなっちゃってズルい………心配事が止まないわ」
「そういうリリこそ、私がどんなに嫉妬したか分からないだろ」
「グリードしか興味ないわ、私」
「それは信じてる……でも、リリは信じないじゃないか………直ぐに嫉妬する」
「……………煩いっ!………好きなんだもの!愛しているんだもの!仕方無いでしょ!」
「っ!…………」
グリードに抱き着くリアナに、グリードは言葉を詰まらせた。
「グリード?」
「……………やっと………リリから好きだって聞けた……」
「言わなかった?」
「再会してから聞いてない」
「……………あは………ははは……許して?」
「許すから、3日間しっかり付き合え」
「ゔっ………」
リアナはこうして封印された記憶を取り戻したのだった。
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