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エピローグ

②♡

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 フィーナがコーウェンを出産後、侍女達の助けもあり、コーウェンの夜泣きに苦戦しながら寝不足の夜が続いていた。

「なぁ、フィーナ」
「ん?」
「たまには侍女達に夜中コーウェンを任したらどうだ?」
「………侍女が居るからって、甘えちゃ駄目よ」

 ロマーリオが言うには訳がある。妊娠中も抱き合う事を控え、出産後はまだ出血も続いていて、フィーナは房事を拒否していた。

『悪露がまだあるのに、デキる訳ないでしょ!私が月のモノの時にもシたくないの知ってるよね?』

 と、産まれてからも何度も誘われ断っては、それでも申し訳ないから、とフィーナはロマーリオだけを気持ちよくしていた。だが、やっと悪露も止まったので、フィーナもロマーリオが欲しいのが本音。

「俺が頼んでやろうか?」
「………ゔっ……」
「我慢は良くないなぁ………ククッ」

 ロマーリオはフィーナが自分と同じ気持ちである事が楽しそうだ。

「クワッ!」
「?………ユージーン?」
『魔法壁で防音にしておけよ……コーウェンはコイツに任せておけ』
「クワッ」

 ユージーンが察していたのか、相変わらずの千里眼なのか、タイミングよくユージーンを寄越すと、ベビーベッドのコーウェンに寄り添う様に蹲る。
 ユージーンとの通信も切れて静かになり、言っているかをフィーナもロマーリオも気が付いた。

「じゃ、遠慮なく………来いよ、フィーナ」
「………な、何か、とユージーンに察知されて思う壺の様な……」
「ユージーンが以前言ってたんだが、フィーナとフィーネの両親の死をもっと自分が察してやれていれば、と後悔していた……ユージーンは独身だろ?親代わりにフィーナを育ててたが、やっぱり心配なのさ……常に見守ってるから、気に掛けてくれてるんだろう…過保護過ぎて、俺はユージーンに嫉妬する時あるけどな」
「…………過保護は認める……」

 ロマーリオが待つベッドにフィーナも上がり、ベッド一帯に魔法壁を作る。

「防音にしたか?」
「当たり前でしょ?でも、壁の外からの音は聞こえるわよ?コーウェンの夜泣きあったら行ってあげなきゃ」
「じゃ、コーウェンの夜泣き前に、フィーナを啼かさなきゃな……妖艶に俺を惑わす妻の踊りで魅せてくれ」
「…………もう……なら私が仕掛けちゃおっかな……」
「お好きにどうぞ」

 ロマーリオはガウンの紐を解き、仰向きになる。まだフィーナを誘う程、杭は主張してはいないが、ロマーリオの足の間でフィーナは夜着を脱ぎ、ベッドの柵に掛けた。色っぽく脱いだフィーナを弛緩しているだけで、ロマーリオは期待し昂っていく。

「………ふふふ……本当に好きにしちゃうけどいい?」
「俺の上で踊り狂っていいぞ」
「疲れたら、ロマーリオにお任せね」
「………あぁ」

 ロマーリオの上に覆い被さり、額や頬にキスを落とすフィーナ。手はロマーリオのたくましい胸だ。女とは違い膨らみや柔らかさはないが、男でも感じる場所だ。整えられたフィーナの爪は、薬草を扱うのと育児で短くしてあるにも関わらず、細い指がロマーリオの蕾を摘み上げる。

「っ!」

 ロマーリオは気持ちがよくなったのか、フィーナの太腿に当たっていた杭が固くピクピクと蠢いた。

「なぁに?触って欲しい?」
「触って………欲しいな……」
「口はいい?」
「………あ~~、悩ましいが今日はいいや……早くなか行きてぇし……」

 フィーナの準備が出来ていればいいが、ロマーリオが入りたい時に迄間に合うかは分からない。そう思っていても、ロマーリオの望みなら叶えてあげたくて、フィーナは杭を握り扱く。

「本当にも舐めなくていいの?」

 クスクスと、妖艶に語りながら、手を上下に動かしているフィーナがロマーリオの顔を覗き込む様に見つめた。

「………くっ!……俺は……そんなやらしく育てた………覚えな………いぞ!」
「え?………私、じゃあ教わったのかしら?」

 悔しく歪ませた顔が火照るロマーリオ。
 そんなロマーリオの杭の先から出る汁を指に掬い、フィーナはロマーリオに目線を合わせながら、自分の秘唇と蕾に塗り込んだ。自分が濡れていないと、お互いに辛いから確認の為だが、フィーナはロマーリオの反応だけで充分濡れていた。

「こら!我慢出来ねえぞ!その顔!」
「じゃ、いいわ………見せないから!」

 フィーナは拗ねて背中を見せる。暗がりの部屋のランプのみの灯りに照らされた輝く金色の髪。城に住み始めてから、侍女達に整えられた髪は、以前より美しさが増している。その髪が靡くの見たさに、ロマーリオはフィーナの腰を持ち上げた。

「そっち向いてていいから、挿入させてくれ」
「我慢出来なくなっちゃった?」
「ああ!久しぶりに挿入るから、は多いし、かもだが、1回で終わらせるつもりは無い!」

 ロマーリオがフィーナの腰を持つので、フィーナは秘唇を開き、ロマーリオの杭を案内する。

「んあっっあっん!」

 フィーナの髪が跳ね、サラッと背に当たりながら揺れる。それが見たくて、腰を上下に打ち付けたロマーリオ。

「は、激しっ!」
「………フィーナ!………両手寄越せ」
「手?………ひゃっああああっッ!」

 前に倒れさせない様に、ロマーリオはフィーナの手首を後ろに引きながら背中を反らせた。

「イイ所に当たるか?フィーナ」
「ああっん、はっああ……んんっ!」
「答えろよ!」
「……あ……たる……んんんっ」
「出すぞ!」

 ドクドクと、確かにも多く感じるフィーナ。

「いっぱ………い……出……て……」
「手を離すから、後ろに倒れて来いよ」

 ロマーリオが手を解放する直前、フィーナの下腹部を押さえながら抱き締めた。

「やっんっ!……あっ……ちょっと!」

 下腹部を押さえられた拍子に結合されたフィーナの口から、大量に溢れた熱い蜜と白濁。

「まだ抜くつもりないから」

 フィーナの長い髪がロマーリオの顔に掛かり、横に流したロマーリオ。項にキスマークを着けてはまた着けてを繰り返し、フィーナの下腹部を擦る。

「ほら、フィーナも押さえておいて……ココな」
「え!……自分で弄れと?」
「俺は、スルから、抜けないようにな」

 フィーナが確認するだけで、ヌルヌルとしたその場所は、軽く触れただけで悦楽を誘った。

「んあっ……やだっ……指止まら……」
「ククッ………その調子な」

 抜けない様にするから、押さえているので締付けてしまう杭。それでも指に触れた場所は気持ちよく指で自身の蕾を弄るのが止められなくなっていた。
 それを見て、内側の太腿を擦り、ロマーリオはフィーナの足を更に広げた。

「ひやぁっ!」
「この格好……鏡で見たいなぁ……」
「い、嫌よ!私は!」
「…………太腿の皮膚が、フィーナの顔と首に変わったが、は、フィーナの戦いの勲章だな………火傷の痕があっても無くても、フィーナを好きなのは変わらないからな………今日から3年分、抱き潰されろ」

 ロマーリオはよく言う。

『会ってなかった空白の3年間分の埋め合わせをさせろ』

 と、この夜から3年分、避妊薬に頼りながら抱き潰されていた王妃が、この約4年後、2人目の王子を産んだ。
 それが決められた運命に感じた、フィーナ。
 その頃には近隣諸国にも薬師の腕を買われ、国境の諍いが無くなり、ロマーリオ治世は安寧をもたらしたのであった。


       ❦ℯͷᏧ❧

 

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