上 下
20 / 41

19♡

しおりを挟む

「んっ………」

 秀平からキスの愛撫が無く、擦る様に指や手のひらで肌を這う。バスローブをまだ着たままだが、下へと流れて行く秀平の手が胸へと運ばれた時、秀平の手は止まった。

「ん?………この下何も着てないのか?」
「っ!………だ、だって……分かんないんだもん!だ、駄目だった?」
「………いや、どうせ脱がせるし……大人びた下着にさせたのに、見れないなとは思ったが問題はないぞ」
「………そ、そう……」

 胸に入れた手が抜かれ、バスローブの紐を解かれて、未央理が顔を秀平から逸した。

「エロい事するの見てろよ」
「ヤ、ヤダよ………」
「気にする暇が無いぐらいになるだろうけどな」
「んっ!」

 秀平の顔が未央理の胸に埋まった。
 短く喘いだ声が恥ずかしくなり、未央理は口を押さえる。しかし、力が抜ける様に愛撫する舌と右手が、未央理を解かす。

「この前は、強引だったからな……前戯は時間掛けてやるよ」
「んっあ……あ、あっ………」
「………」
「っ!………ま、また付けた?」
「首筋じゃないから良いだろ?柔らかくて美味いから付けた……大きくしてやろうか?胸」
「っ!」
「サイズ変わるから、もう少し先だな……せっかく買ったのが見られないのは嫌だし」

 幾つか、キスマークを増やされ、自分が付けた印を擦る秀平は楽しそうだ。

「あっ、っん………」
「まだ1回しか挿入ってないからな……もっと解さないと………」

 膝立ちのまま、突き上げる様に擦られる秘蕾。

「開発していいよな?」
「なっ………」

 クチュクチュと音を立てられ、上目遣いで未央理の顔を覗く秀平は、じっと見ている。

「か、開発………って……」
「先週は、ただ処女奪っただけだから、味わってないんだよ………例えば……イイ所はココと奥しか今は知らないし……」
「あぁぁっ………や………そこ………」
「うん、ココで1回イッとくか?」

 秘蕾の裏の浅い場所をトントンと突かれながら、秘蕾をグリグリされ、未央理の身体の中が疼いていくと、トロッと蜜が流れ出るのを知った。

「もっと、奥可愛がっていいよな?」
「………だ……駄目っ………クルっ……怖……」
「大丈夫だから……」

 指の愛撫が激しく、飛散る蜜で秀平の右手を汚していた。

「あぁぁっっ………」
「………エロ顔、可愛い……挿入るからな」

 スキンをバスローブを脱がずに杭だけ晒し、装置した秀平。

「っ!」
「何だよ、マジマジと……」
「ま、マトモに見た事無かったから……」
「今から味わえるぞ?……未央理、おいで」
「………え?」
「俺の膝上に乗るんだよ」
「そ、そんな初心者に……」
「だから教えるんだろ?………俺の肩に手を置いて、ゆっくり腰落とせ……」
「…………」
「そう………そのまま……」
「っん………ぁあっ……は……んっんんっ……」

 膝上に乗らされるとは思ってなかったが、密着度合いが、前回と違い秀平の顔が近い場所にあって、照れて近過ぎて顔が見られない。
 ぎゅっと、抱き締めてくる秀平に、未央理も秀平の背に腕を回した。

「…………めっちゃ気持ちいい……」
「っん……や………動いちゃ……」
「あぁ………今、自分で締め付けてんの気が付いてないな、未央理」
「へ?………し、してないよ!」
「気持ちいいって、君の中が言ってるんだよ……無自覚か?それなら自覚させなきゃな……気持ちも身体も………」
「んあっ!………あっ、ま、待って………」
「未央理っ!」
「っ!」
「くっ………好きだ、未央理………」

 しがみつくしか出来てないのに、秀平が言葉を掛ける度に、身体が反応している様で、また秀平が未央理に返して来る。

「や………激し……おかし……な……」
「っ!………ちょっと休憩……」
「………え?……」
「何物足りない顔してんだよ」
「し、してな………んっ……」

 未央理が秀平の耳元で喘ぐから、息が掛かり秀平もイキそうだったのだ。それを我慢し、未央理の開発に時間をおきたくて、止まった律動なのだが、未央理の顔がトロンとしている為に、頬にキスをした秀平。

「いつでもキスしてきていいんだぞ?」
「したいのそっちでしょ?」
「当たり前だろ?好きだって言ってるんだから」
「っ!」

 秀平は、自分の気持ちを隠してはいないから、未央理にも伝わっている熱。

「………くっ……締め付けたな……」
「だ、だって………好きって言われたら……おかしくなるんだもん」

 照れ臭くて、キレる未央理。
 それが可愛いと思ってしまう様になった秀平はもっと誘わないと、未央理は意固地で出来ないのだと分かった。

「………そりゃ、未央理も俺が好きだからだろ?」
「っ!………わ、分かった!認めるからっ!……でも、初めてなんだよ?自分から出来ないっ!」
「………また可愛い事言うなぁ………唇重ねてくれたら、キスも教えてやる。俺のを真似ろ」
「………わ、分かった………スる………よ?」
「………あぁ」
「目瞑ってて!」
「はいはい」

 秀平は目を瞑ると、未央理の息遣いを感じた。一瞬が着いたら、もう離す気も無い秀平は、未央理を抱き締める腕に力を込める。

「んんっ!」

 直ぐ様、舌を割り入れられ、未央理は秀平の舌に翻弄されながら、キスを真似した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

お飾り公爵夫人の憂鬱

初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。 私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。 やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。 そう自由……自由になるはずだったのに…… ※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です ※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません ※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

処理中です...