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王妃の力量
34♡
しおりを挟むなかなか自分の時間が取れない日が続くミレーユ。部屋に読みたい本が山積みになっていて、夕食後はアスランが仕事残っていれば、本を読んでいる。
カチャ。
「お疲れ様、アッシュ」
「リタ………あぁ……疲れたぁ……」
本に、しおりを挟みミレーユはアスランに抱き着いた。それに応じるアスランは、そのままキスを仕掛ける。
「んっ……」
「風呂は?」
「私は入ったわ」
「………ローブの下は?」
「…………アッシュが好む様にして………あるわ……」
「へぇ~……直ぐ入ってくる!」
「…………もう……相変わらずなんだから……」
ミレーユは灯りを落とし、ローブを脱ぐともう何も身に付けてはいない。夜着の事も多いが、時間もあったので脱いでしまった。
―――今日の本当に卑猥だったわ……着れないわよ……ほぼ紐だったもの……
裸なら、いつもの事なので燃える様な夜にはならない、と思っているミレーユ。だが、そうではなかった。
ベッドに潜り、アスランを待っていると、暫くして裸で手に持つ物を嬉しそうにミレーユと交互に見て歩いて来る。
「何、ニタニタして………!!」
「いいの見つけた」
「い、嫌よ…………ソレ着ないから!」
「え?見たいんだが」
布面積の非常に少ない下着を、風呂場に脱いで隠すのを忘れていた様だ。見せてしまった以上、アスランは着せようと懇願する。
「見たい!」
「………い、嫌っ!」
「着けてやる!」
「!!………一緒じゃない!脱がすでしょ!着ても!」
「英気を養わせてくれ!」
「……………ゔっ……ち、ちょっと……だけだからね……」
デリケートゾーンだけ隠す様な下着だが、どちらにしても、薄手の布の為、透けて見えているが、色が鮮やかな赤なのだ。
「おお………やらしいなぁ……」
ベッド中央に、背を向けて横座りするミレーユの背中を指で擦る。
「髪退かして背中見せて」
「…………っ……は、裸じゃ……駄目なの?」
「見えそうで見えないの、て唆るんだよなぁ………何故か」
「ね、脱いでいい?」
「まだ駄目……」
夜着を着たまま房事すると、朝迄寝させてはくれないのだ。2、3回吐精後に、脱がされてまた再開、という事が多い。
「じゃ、じゃあ………私がアッシュを気持ちよくするから!今夜は早く休ませて!」
「………え?気持ち……よく?」
「ベッドに上がって座って!」
裸でいるアスランが座ると、まだ中途半端な大きさの杭をミレーユが掴む。
「リ、リタ?」
「……………下手だと思うけど……」
「う、嬉しいが……入るか?口に」
「わ、分かんない……」
―――ゔっ………やっぱり大きい……
扱きながら、先を上に向け、先をミレーユは舌で舐め始める。ピクッと動くアスランの杭はムクムクと脈を打ち、先走り汁も出始めた。
「うっ………はっあ……リタ……」
―――き、気持ちいいのかな?
杭しか見ていなかったミレーユが上目使いでアスランを見ると、蒸気を含んだ顔をしている。
「っ!………んっ……」
ミレーユの頬や耳を擦ってくるアスランに、ミレーユもゾクゾクしてきていた。
ジュル、ジュル、と全部は入れれない杭の先を口に含み吸い上げると、口の中に入る先走る汁の味が占めて行く。
―――コレがアッシュの味……
「リタ……俺も舐めたい……」
「…………やっ…………出来なく……なる……から……」
「…………くっ!」
「きゃっ!!」
アスランの足の間に蹲るミレーユをひっくり返すと、くの字にさせたアスラン。
「口の中に入れたくねぇんだよ………俺が注ぐのはココ………ん?何だ、咥えてて濡れたか?」
ぐじゅ、とアスランの指が下着の上から秘唇に擦られて音を鳴らす。もうすっかり、待ち受けている蜜壺がアスランを誘った。
「予定変更………もう、入る」
「え?………解れてないんじゃ………」
「今日は早く寝たいんだろ?眠そうにしてたよな?………だから、今夜は控えめにするから、ゆっくり濃いのを1回注いで終わるよ」
「ゆっくり濃い、て………激しくは………」
「激しくして欲しいなら、いつもと変わらず抱き潰されてくれ」
「ゆっくりでお願いします」
「じゃ、ゆっくりな」
下着をずらし、もう太くなった杭を本当ゆゆっくり入って来るアスラン。
―――!!………な、何コレっ!
「んっああっ……あぁっ……ちょっと………ゾクゾク……す……」
「ゆっくりだろ?密着するのを教えてくれたのはリタだ………その時は騎乗位だったが、自分で入れるより、違うんじゃないか?」
ゆっくり入って、ちょん、と奥に到達し、またゆっくりと抜いていくアスラン。もどかしくてこれはこれでおかしくなりそうだったミレーユ。
「あぁ………うねって……」
「リタの中も壁がヌルヌルして……解しきれてないから、まだキツイが余計に密着して、もどかしいよな………クククッ………だから、こっちは激しくしようか……」
「!!………やっ……ココと一緒………は……」
蕾は激しく擦られて、違う刺激がまたミレーユを襲う。
「あぁ……リタ………イってるなぁ……俺がイク迄付き合ってくれよ?」
結果的に、ゆっくりの律動での房事は、長い時間アスランが楽しんだだけで、ミレーユは痺れが長く続き、同じだった事に気が付く。
―――所詮……経験が豊富な人には勝てないのね………
と、諦めるしかなかった。もどかしくてもどかしくて、結局強請ったのはミレーユで、アスランはそれを狙って我慢をしていただけな様子。長く、イキっぱなしのミレーユを見て満足したのか1回で終わったが、ミレーユの疲労度は増していたのだった。
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