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初夜(仮)♡
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しおりを挟む「お…………何とも魅惑的な格好で」
「…………ア……アッシュ……」
部屋には他にも風呂場があるのか、アスランもローブを羽織って、髪も濡れていた。
「如何した?」
「ひ、人払いを……」
「…………下がっていい」
「畏まりました…………明日は午前中迄ごゆっくりお過ごし下さいませ」
「!!」
―――ゆっくり、て言った?え?スル前提な訳?しかも………しかも………こんな夜着着せられて恥ずかし過ぎるのに!!
部屋から侍女達が去ると、アスランはミレーユの傍に来る。
「如何した?」
「…………は、恥ずかし過ぎる……」
「夜着が?」
「……………これもだけど…………か、か、か………」
「か?」
「掻き出された………」
「……………あ…………あぁ……昨夜の……」
「……………」
ミレーユは真っ赤な顔をして頷く。
「…………そりゃ……より多くの子種を入れさせる為だろうよ……」
「!!…………子種って!!まだ結婚もしてない!!」
「…………言ってなかったが……プロポーズして了承得れば………グレイシャーランドでは結婚が成立するんだよ…………だから今夜は初夜になる」
「式したら、じゃないの!?」
「違うんだなぁ…………この国では……式は後日挙げる者が大半で、妊娠していようが子が産まれていようが、予定していたら挙げる」
「…………そ、そう………なんだ………」
「女が少ないからな、式を待ってられない、というのが理由にあるな………だから、初夜に夫が妻に指輪を与えるのも当たり前になってる」
「…………あ、既婚者女性は指輪をするんだっけ………」
「そう、他の指に指輪を嵌めるのは未婚でも許されるが、左手薬指だけは未婚者は許されない」
「なるほど………」
「だから…………な?」
「!!」
いきなり抱き上げられ、ベッドの脇に座らせられたミレーユ。
サイドテーブルに置かれた指輪が目に入った。2つの石が嵌められた指輪。
「ダイヤモンドは王族しか使わない。男はそれぞれ産まれた時に誕生石を与えられ、俺はルビーだ………これで国王の妃としての証明になり、裏には打刻で俺の名が掘られている…………首輪も同様……ガラス玉だが同じ意味を持つんだ…………首輪は今外す………嫌だったろ?」
「…………あまり気にはしなかったけど……」
最初こそ嫌だったが、アスランから意味を聞かされて納得したら、気にならなくなったミレーユ。鍵を外され久しぶりに首が軽くなる。
「これでここにもキスが出来る……」
「いつもいっぱい着けるじゃないの」
「首筋に着けたかったんだよ」
「…………変なの……」
ミレーユはアスランに左手を取られ、指輪を嵌められた。
「次はこっちだ………一生……外すなよ?リタ」
「……………うん」
アスランはベッドへ上がると、枕をクッション代わりにし凭れ、ミレーユを自身の腰に乗せた。
「また………唆られる姿だな……透けてるし隠す意味も無い……」
シアーで膝上丈しかない夜着で腰に回された細い紐のみで着させられたミレーユ。胸の蕾と下の秘部部分は切れ目が入っていて、アスランの指が胸の蕾を布の切れ目から出した。
「き、着させられたのよ!嫌だって行ったのに!」
「グレイシャーランドの既婚者の女の為の夜着は大抵こういう物さ……女が少ないから女を産ませられた男は出世もするし、女も重宝されるから、魅惑的な夜着で誘わせる様にデザインされる様になった………着たまま出来るだろ?こういう物を丸一日着て誘う女も居ると聞く」
「…………わ、私は嫌だから!!」
「………暫くこういう系を用意されると思うぞ?」
「んっ………や、やらし………事……考え……ちゃ………う……じゃ……ない………」
「結婚したら、先ずは子作り優先、て事さ……俺としては…………リタを愛でれれば直ぐに子が出来なくてもいいけどな………国王の肩書き無くせば………ほら、もう固くなった……」
アスランの腰の上に跨ぐ様に座らせられたミレーユの胸を愛撫するアスラン。夜着からパックリと露わにされた胸は強調された様にアスランを誘う。
「………じゃ………避妊………は?……」
「もう飲まなくていい……」
「え?…………今、侍女に飲まされた……薬………あ、あれは……避妊薬じゃ……」
「……………媚薬かもな………」
「え!!」
「ここにある水差しには、体力回復増長の薬を入れてます、と言われたし………」
「……………の、飲んじゃった………避妊薬だとばかり………」
「……………クククッ……仕方ない…………媚薬で火照った身体を堪能するか……」
「!!何嬉しそうにしてるの!?」
だが、薬が効いてきたのか、アスランの愛撫で疼き始めたのか分からないが、アスランの腰辺りはミレーユの蜜で濡れていく。
「だが、腰が動いてるぞ?リタ」
「…………だ、だって………ローブの毛が………当たって………」
「…………そうか……じゃあもっとこっちに………」
「…………え?」
アスランはミレーユを支えながら、身体をずらすと、ミレーユの秘部の下に潜る。
「え!!」
「……………うまそ……」
秘唇に顔を埋める様に、ミレーユを顔の上に乗せたアスランは、無我夢中でミレーユの蜜を吸う。
「待って!……アッシュ!…………汚し………ちゃ……ああっんっんはぁっ………はぁ……ああっ!!」
ミレーユはベッドの背が着いた壁に腕を付いてかろうじて自分の身体を支える。アスランの顔を汚したくはないのに、溢れ出る蜜は本能に正直で、気持ちいい、気持ちいい、と止まらない。
アスランの喉も鳴り、蜜を飲んでいるのも分かった。
「おね………が……止まら……な………い………から………」
ミレーユは目を開け、アスランを見下ろすと、アスランと目が合った。
「…………っ!!」
ドクッ、と胸が跳ねる。それと同時にミレーユは達してしまった。色っぽく見つめられたアスランの目が、ミレーユに『イケ』と、イク瞬間を見せろと言っている様だった。
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