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発表決めました
しおりを挟むロベルト王の執務室に来た、ジュリアナとキール。
「キール迄一緒に来たのか。」
ロベルト王が驚いている。
「キールにも聞いてもらおうと思って。」
「如何したんだ?ジュリアナ。」
ジュリアナはアレクセイの問い掛けに、深呼吸してから答える。
「………お父様、私決心しました。シヴァ様との結婚。」
「…………アレクセイ、本当に良いんだな?覚悟は出来たか?」
「私の覚悟等、大した事ありませんよ。」
「………ジュリアナ、良いんだな?婚約を世間に 発表するぞ?」
「私は構いません。シヴァ様さえ良ければ、お話を進めて頂いて大丈夫です。」
「アレクセイ、シヴァ王子とカムラ国に報告を。」
「分かりました…………ジュリアナ、国民のほぼ全員が、先見の眼はジュリアナが持っていると信じている。その信用も無くなるだろう、そういう時は魔が入りやすい。ジュリアナも負の感情が湧く、その覚悟をしてもらいたい。」
「………僕は反対です、結婚なんて!姉様はあれだけ泣いて父上に縋ってたじゃないですか!何故心境が変わったんですか!」
ロベルト王やアレクセイが了解を得る中、キールが知らなかったとはいえ、感情あらわにし怒る。
「キール、ありがとう、覚えてたのね。……でも変わったの、姉様が。………お兄様大丈夫です、私にはシヴァが居るから………。」
手を組み祈るように胸の前に俯くジュリアナ。
少女の顔ではもうない………1人の女性の顔。
「………アレクセイ……いつからジュリアナはこんな顔が出来るようになった?」
「………シヴァに聞いて貰えます?」
「キールも異論ないな?」
「姉様が幸せになるなら……。」
「では、カムラとシヴァにこの事を伝えます。」
「頼む。………ジュリアナ、今は魔が蔓延っている。決して1人で行動するなよ?」
「…………はい。お父様もお兄様も、キールもお気を付けて。」
アレクセイは、ロベルト王の執務室を出ていった。
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