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バレた!

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「お待たせ、シヴァ、入って!」
「…………え??………シヴァ様?」

 リーナのしまった、という顔が物語る。

「………リーナ………?シヴァ………?」
「………ジュディス……君の兄上の名前はアレクセイ……なのか?」
「…………リ、リーナ………。」
「も、申し訳ありません!!アレクセイ様から、お名は言わないように、と言われてましたのに!」
「…………答えてくれ、ジュディス。」

 青褪めた顔をするシヴァ。
 決して身体が冷えた顔では無い。

「…………アレクセイお兄様は、シヴァ、貴方のお兄様でもあるの………。ごめんなさい、黙ってて………。」

 リーナも青褪めた顔をしている。

「何故黙ってたんだ?」
「私も昨日知ったの………。私、お兄様とお父様の血のつながりが無いのも知らなかった……。」
「……………すまない、俺ソロ達の所に戻るよ………。ペンダントを貸してくれないか?」

 ジュディスは、震えた手でペンダントをシヴァに渡す。

「………シヴァ………驚くのは当たり前よ。お願い少し落ち着いてから戻っても………。」
「落ち着く?………別に慌ててる訳でもないけど?」
「…………お兄様は、シヴァに会いたがってたわ。ソロさんにも貴方の事を聞いていたし………でも今はまだ会えない、と仰っていたの……。恨んでるんじゃないか?てソロさんに確認迄して…………。」
「…………今日、会いに行ったのは兄上に………?」
「お兄様は、ロートシルト国の近衛隊長官も牽引されていて……。」
「…………何故この国に居たんだ?」
「……………話す、話すから、とりあえず風邪ひかないように、温まってきて、ね?」

 無理矢理、シヴァをバスルームに押し込んだジュディス。

「…………も、申し訳ありません、ジュリアナ様………。」

 床に座り込み、脱力したジュディスに、リーナは謝罪する。

「…………遅かれ早かれ、言わなきゃいけない事だから、いいのよ………。お兄様に言わないと…………今お兄様は何処か分かる?」
「城内には居られると………。」
「一応伝えて来てくれる?」
「分かりました。」

 リーナは部屋を出て行った。

(……………話を聞いた私でも整理するのが大変だった………。シヴァは小さい時に離れ離れになったんだもの………辛いわよね……。)

 呆然と、シヴァがバスルームから出てくるのを待つしかなかった。
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