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侍従関係②
しおりを挟む女がビルの受付に声を掛けた。
寒くない季節なのに、温度を考えないコートを着ていて、不思議そうに女を見ている受付の社員。
「………暫くお待ち下さい………」
受付は、面会の確認を入れ、了解を得たのだろう。
「20階の副社長室へ来られる様に、と……」
「…………ありがとうございます」
女は頭を下げ礼を受付にして、エレベーターで指示された部屋へと行く。
『入れ』
「…………失礼します……ご主人様……書類をお持ち致しました………」
「…………コート脱いでここ迄持ってきなよ」
「っ!」
「早く………僕が気が短いの知ってるだろ?」
女は書類を落とさない様に、コートを脱いだ。身体は恐怖心で震え、コートの中を晒す。
コートの中は全裸で、所々痣が出来ていた。
「こっちに持って来て」
「…………ど、どうぞ……」
「…………君さ………どれだけ淫乱になるの?………コレ……朝迄入ってた僕の残骸?」
「っ!」
女が男に裸で書類を渡しに行くと、男に太腿を撫でられる女。溢れ出る水滴が見られたのだろう。
「シャワーで流し切りなよ……それとも新しい君の?それなら、それで面白い玩具だけど………どっち?」
「…………わ、私のだと……ご主人様の残されたご褒美は…………朝、流しました……ので………」
「…………ふ~ん……それはそれで、僕のご褒美は要らない、て言われてる気分で腹立つな………」
「も、申し訳ありません………」
男は不服そうに、机から縄を出すと、女の首に掛けた。
「僕が帰る迄、この格好で仕事ね………今日、接待あるから帰るのは遅いけど、我慢しなよ?」
縄で縛られ、バイブレーションを固定される。
「ッん!」
「良い子で待っていたら今夜もご褒美あげる」
「…………あ、ありがとう………ございます……」
「コート着て帰っていいよ」
「…………失礼……します………ッああああぁぁっ………止め………」
「フッ…………良い子で帰れ」
女があの日、男のコレクションを大事に扱っていれば、こんな仕打ちは受けなかったであろう。
あれからずっと、男の玩具になった女は、屋敷だけでなく、外でも玩具として従う事になってしまった。
フラフラとした足取りで歩く女は、男の屋敷の車に乗せてきて貰い、男の勤める会社に忘れ物を届けに来ただけなのに、罰とも取れるこの行為に、何度もイカされ、主人が帰るのを待たなければならなかった。
「あぁ………もう何処の角度から入れても、僕の形を覚えたね……いいよ……もっと締付けなよ……たっぷり中に出してあげる………あ、しっかり避妊薬は飲んでおいてよ?妊娠されたら困るしね………婚約中の彼女と結婚しても、まだ君を玩具として扱ってあげるから……」
この男には、婚約者が居て、婚約者にはこの男の趣味は極秘事項だ。立場ある地位にいる男は、この趣味を隠し通す気で居たのだった。
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