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とある朝の風景
しおりを挟む朝、ベッドの中で抱き合いながら、息遣いが近くに感じた女。
頬、額、唇、と唇の感触を感じ、眠りを妨げられ、薄っすらと目を細めた。
「………おはよ……」
「………朝からエロい顔してる……」
「キス………するからじゃん……」
「エロい顔してるからだろ……」
「んっ……は……んっ……」
もそもそと、男が身体を女に重ね、裸のままの肌を擦って来た。キスと共に。
深く、もっと深く、と舌を割り入れられ、女を逃す事無く、男の腕が女の背に回され、足を絡めて来る。
「………な……いいだろ?」
「………もうちょ……と……寝た……」
「駄目……もうその気……」
朝の起床アラームが鳴る前で、まだ女は寝たかったのだが、男によって阻止されようとしていた。それは、首筋に新たなうっ血痕を残し、胸の谷間に顔を埋めた男の愛撫で、女をその気にさせたからだ。
男は更に下へと目線を確認し、2人に掛かる布団を履ぐ。
昨夜どれだけ睦み合ったかは、女の肌に残るうっ血痕と濡れそぼる下半身の残骸で、一度や二度では無い様に見えた。
「…………エロ……」
「っ!」
「グチョグチョ……」
男の指は3本、女の下腹部に差し込まれ、足を男に持ち上げられていた。
朝日が差し込む部屋に、女が身体を隠す術は無く、その男にだけ卑猥な姿を見せつけている。
「んあぁっ、ぁっ、あ……」
「待ってろ……ゴム着ける……」
「………早……く……」
「寝たかったんじゃねぇのか?」
「っ!」
スキンを出し、装着しながら不敵な笑みを浮かべてはいても、見下す女に向けた目線は愛おしそうに向けている。
「お待たせっ!」
「あぁっ、はぁっ、あぁ、あぁぁ……」
「ナカ、凄ぇよ……朝から……」
ぐちゅぐちゅと、音も止まらない睦み合い。この音と、組み敷く女の表情と声に、男も声が漏れていた。
はぁ、はぁ、と漏れた低い声と、女の喘ぐ高い声で激しい腰使いが益々昂ぶらせて行く事が分かる。
「射精る!」
「あぁぁ………来て……もっと……」
「………お前……に………やるよ……奥に……」
「ああぁあぁぁぁ……」
「くっ!………はぁっ………はぁっ………」
男は女に覆い被さり、耳元で息荒く囁く。
「…………まだだ……足りない……」
「………え………まだ?」
「もっと、寄越せ………」
乱暴に、スキンを剥がし捨て、新たなスキンを着け変えると、女をうつ伏せにさせ、背にねっとりと流れ染み付いた残骸の痕と、また違ううっ血痕に、男は満足そうに舌なめずりをし、腰を抱え突き刺した。
「し、仕事………」
「サボれ、そんなん……」
「だ、駄目だって……」
「コレで終わってやるから」
「………っとに……今日はコレでお終いに……」
「夜また食わせてくれたらな」
「っ!」
「………フッ……その気で宜しい……」
これが終わる迄、女は男から開放される事は無かった。
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