【完結】プラトニックの恋が突然実ったら

Lynx🐈‍⬛

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おまけ

おまけ③♡温泉旅行

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 紗耶香と裕司が結婚し、家族ぐるみで付き合いのある、羽美と律也夫妻と2人の子の翔也、茉穂と彬良夫妻で温泉旅行に来ていた。

「航も来れば良かったのによ……」
「彼女居るんだろ?航」

 裕司が誘ったのに、断られたのだ。彬良も彼女と同棲している、と聞いていたので、彼女を連れて来るだろうと思っていたのだが、航は夫妻3組の中では嫌だ、と来なかったのだ。

本気マジじゃねぇんだろ」
「それで同棲ってなぁ………羽美、航の彼女に会った事あるか?」
「両親は会ったみたい……同棲する前かな……お兄ちゃん、結婚決める迄は会わせないんじゃない?裕司さんと彬良君に邪魔されると思って」
「「なっ!」」

 人聞きの悪い、と言いたいのだろう顔をした裕司と彬良。

「失礼だな、航」
「いつ俺等が邪魔したってんだ!」
「私が思うに、揶揄われたくないんだと思う………だって………」
「分かるわぁ………彬良も裕司さんも航さん揶揄って、彼女さんに知られたく無い事暴露されると思ったら……」
「裕司なら、航さん揶揄うわね」

 羽美が翔也を膝に乗せ、あやしながら言葉を濁していたが、茉穂も紗耶香もお互いの夫の良きなのだから、考える事が分かるのだろう。
 温泉旅館の一部屋で皆で夕飯を食べていた時だった。

「いずれ会えるんじゃないか?俺は航が好きなタイプの女は分からないが」
「航の好きなタイプ?」
「…………アイツは難しいな」
「バラバラだしな」
「うん……凄い極端だったね」
「極端?」

 羽美、裕司、彬良は3人で頷く。

「お兄ちゃんに彼女出来た、て会わせてもらうと、真面目そうな人だったり」
「ケバい女だったり」
「そうかと思ってたら、ぽっちゃり体型の女だったり………」
「一緒の女?」
「「「バラバラ」」」

 航の好きなタイプが裕司や彬良でも絞れないのだと言う。

「でも、それは外見だけで、根はピュアな人だったけど………」
「………あぁ……ピュアだったな」
「今時、ピュアな女なんて居ねぇよ……」
「彬良………私がピュアじゃない、て?」
「…………そ、そんな事言ってねぇ!……別に俺はピュアな女が好みじゃねぇし、俺はスレンダーで胸がデカイ、モデル体型の女オンリーだ!」
「うん………茉穂ちゃんは胸あるよな……」
「あるね………俺は羽美ぐらいで充分だが……」

 裕司と律也の目は茉穂の胸に行く。

「茉穂の胸を見るんじゃねぇ!俺のだ!」
「何が俺の、よ!セクシャルな会話しないで!」
「…………私、茉穂さんの胸羨ましいなぁ……」
「紗耶香は紗耶香のままでいいぞ」
「裕司……」
「そうそう、それぞれ魅力的な所があるから、今一緒に居るんだ………そうだろ?羽美」
「えぇ、そうですね律也さん」
「羽美と俺の性生活迄、踏み込まれ兼ねないからな………」
「「「「「……………」」」」」

 律也が上手くまとめたと思われたのだが、要は自分達夫婦間の事に触れられたくないだけだった律也。他の者はそれ以上言える空気ではなくなってしまった。
 食事を終えると、露天風呂に入ろうという話に変わる。

「羽美さん、紗耶香さん!露天風呂行こ!」
「わ、私は部屋のお風呂でいいですから、翔也君見てますので、2人で行ってきて下さい」
「翔也、連れて行こうと思ってましたけど………」
「羽美さん、ゆっくりしてきて下さい……私、翔也君と部屋で遊んでますから」

 各夫婦は部屋が並びで3部屋取っていて、各部屋にも露天風呂がある。紗耶香は大浴場へは行きたくない理由は、裕司にしか分からない。

「羽美、茉穂ちゃん、翔也は紗耶香に任せていいから………紗耶香も母親気分味わいたいんだってよ」
「裕司さんがそう言うなら………じゃ入ってきますね……翔也を宜しくお願いします、紗耶香さん」
「行ってらっしゃい」
「紗耶香………直ぐ俺も戻ってくる」
「裕司もゆっくりしてきて」
「お~い、裕司!行くぞ」
「…………あぁ……」

 部屋で紗耶香は裕司達を見送る。

「あれ?紗耶香ちゃんは?」
「…………月1のもん…」
「………あぁ……大浴場には行きにくいよな」
「…………そんな感じしなかったけど……」
「律也!てめぇは気にすんな!」

 律也が女性の生理周期が分かるのも凄い事で、裕司に睨まれる。

「何となく分かるんだよ……パートナーなら知ってるんじゃないか?」
「「………まぁな」」

 大浴場に入ると、景色のいい露天風呂がいくつもある。

「サウナ行ってくる」
「あ、俺も」
「何だよ、彬良も律也も行くのか……俺も行くつもりだったのに」
「やっぱサウナあるのいいよな」

 彬良は前も隠す事なく筋肉質の身体を惜しげもなく歩くので、律也と裕司も隠すのが馬鹿らしくなってくる。

「彬良………お前、裸族か!」
「あ?………裕司は俺の身体知ってんだろ……お前に何で恥ずかしがる必要あるよ」
「あ?てめぇの身体は見慣れてるよ!」
「いい身体してるなぁ、彬良」
「律也も締まりいいじゃねぇか」
「彬良より立派な物じゃないのが悔しいね」
「はははっ!」
「律也、コイツ………コレで女落とすからよ……」

 サウナでこんな話をしている男3人。何故か比べられたくないのか他の客達は隠れる様にしてしまう。

「羽美とはシてないんだろう?」
「キスしか出来てねぇな………安心しろよ……あの頃とは好きなタイプ変わってたから、羽美に唆られる事はねぇよ………裕司と同じ感覚じゃねぇかな………妹みたい?」
「………俺、中学の時、羽美に近付こうとすると、航に首絞められかかったからよ………航に殺されたくねぇから、羽美は俺の中で女として見ない様にした」
「航………まだシスコンだよな……」
「アイツ、結婚出来ねぇぞ、きっと……」
「航の好きなタイプはいつまでも、付き合う女の中に羽美と似た所探すからな」
「………じゃあ、俺は航から羽美を守らなきゃならないのか………」
「「ある意味な」」

 汗だくになりながら、サウナで余分な汗を出し、水風呂に浸かる。

「ふぅ~」
「傷だらけなんだな、よく見ると彬良の身体」

 律也は彬良の過去を知らない。

「古傷だぞ……筋肉無きゃ、この傷は情けなく見えるだろ?だから、鍛えて強そうに見せてる」
「実際、彬良と殴り合いすると勝てねぇぞ……俺一度も勝てた事ねぇし」
「ジム行ってる暇ないだろ?」
「ホテルにジムあるんだよ」
「そうなんだ」

 裕司は、サウナと水風呂だけ入ると、露天風呂の出入り口に向かう。

「裕司?」
「部屋戻って、部屋風呂入ってくるわ」
「「…………」」

 律也と彬良は裕司の考えを察する。

「てめぇ等はここの風呂を堪能しやがれ!いいな!」
「へぃへぃ」
「仕方ないな……裕司も
「……………けっ!」

 紗耶香と裕司の部屋は、真ん中だ。部屋付きの露天風呂は半屋外になっていた。それが分かった為に、裕司は早く出たのだと、言葉に出さなくても予想は出来た。

「……………紗耶香?……あれ?翔也は寝てるな……」

 翔也を寝かし付けたのだろう、暇になり寝ている間に紗耶香は風呂に入っているかと思い、裕司は露天風呂を覗く。

「紗耶香」
「っ!………びっくりした……早かったね」
「サウナしか入ってねぇよ……寂しかったろ?」
「…………翔也君居たから寂しくは………寂しかったよ……」
「はははっ!どっちだよ……水風呂だけしか入ってねぇから温まらせて貰うぞ」
「い、一緒に入るの!?」
「別にいいじゃねぇか……夫婦になったし」

 裕司は浴衣を脱ぎ、紗耶香が入る湯に入る。

「そ、そうだけど……一緒にお風呂入った事ないじゃない……」
「俺も女と入るのは紗耶香が初めてだぜ?」
「そ、そうなの?」
「そう………だから………」
「キャッ!」

 紗耶香の腰を持ち上げ、湯船の上に上げた裕司。

「タオル邪魔!」
「や、やだよ!室内じゃないし………」
「それなら、胸周りだけ巻いてろ」
「んっ………ふっ………」
「露天風呂の湯舐める訳いかねぇからな………飲めるか如何か知らねぇし………」

 紗耶香を湯船の端に座らせ、足の間に裕司は身体を入れると、秘唇をぱっくり開けてしまう。

「とりあえず、でイカせてやる」

 初っ端から、裕司の指が2本入り、ちゅこ、ちゅこ、と擦られる紗耶香。

「ゆ………じ……部屋……が………」
「翔也起こす気か?」
「っ!」
「預かってんだから、起きる迄風呂入ってようぜ………泣きゃ直ぐ駆け付けられる様に、入口は開けっ放しにしてたろ?紗耶香がそんな事出来るなんて知らなかったぜ」

 翔也に何かあっては、と部屋で寝ている間、風呂場の入口は開けっ放しにしていたのだ。それは、羽美から教えて貰った事ではないが、母親ならそうすると思ったからだ。

「…………濡れるのいつもより早くね?」

 秘蕾と蜜壺を挟まれ中と外を同時に擦られては、紗耶香も濡れる。
 裕司と風呂に入るのも初めてで、尚且つ旅行に来ていて露天風呂なんて、紗耶香は緊張と羞恥で感じるのが早かった。

「………汁で湯が流れたな……クリ………美味そ……デザートはやっぱ紗耶香だな………」
「んんっ!」

 声を出さない様に、タオルを背中から胸元に巻いている紗耶香の手はタオル毎、紗耶香は口を押さえていた。フェイスタオルであった為、紗耶香の胸は完全に隠れてはいない。喘ぎ悶える度に、乳房が揺れ、淫靡な姿を裕司に晒している。
 湯を纏っていた紗耶香の秘部は、紗耶香の蜜に変わり、裕司の舌は絡み取っていくのだ。

「挿入るぞ」
「っ!」
「声出さないのか?」
「…………は、恥ずかし……んんんんっ!」

 夫婦となってからは避妊する事は無くなった、紗耶香と裕司。隔たりがなく、繋がる度に裕司から注がれる白濁は、紗耶香だけの物だ。

「アイツ等は、まだ大浴場に居る筈だから気にすんな………」

 だが、律也と彬良は、彬良の部屋の露天風呂から聞く耳を立てていた。

「やっぱヤってやがる」
「温泉旅館来たら、露天風呂でのセックスはセットだからな………後で俺も夜中に羽美とスるか」
「俺も、茉穂戻ったら、堪能するぜ……今日から暫く子作り予定だしな」

 律也も翔也が気にはなるが、紗耶香と裕司が終わらなければ、2人の時間を邪魔してしまい、翔也が泣けば迎えに行くつもりではいる。

「くっ!」
「あぁッああぁ!」
「はぁ………はぁ……湯冷めしちまうな………温まろう、紗耶香」
「…………な、流してから……」
「気にすんな、こういう所に泊まる奴は皆ヤってる………しててやるって」

 向かい合う様に裕司に抱かれ紗耶香も湯に入っていても、存在感ある紗耶香の中。

「汚れるじゃないの………温泉のお湯」
「だから、栓してんだろう?」
「っ!」
「…………あぁ………締まる……」
「もう!」
「嫌じゃない癖に」
「っ!」

 イチャイチャと露天風呂に浸かる紗耶香と裕司が、キスをしようと唇が重なる直前。

『彬良!律也さん!何してるの!?』
「「!」」

 隣の部屋の露天風呂から茉穂の声が届く。

『律也さん!戻ってるなら翔也を迎えに行って下さい!紗耶香さんに申し訳ないじゃないですか!』
「あいつ等………」
「き、聞かれた………絶対に……聞かれて……」
「覗いてたら殺すぞ!てめぇ等!」
『『うわっ!』』

 その後、律也と彬良は、紗耶香と裕司に土下座して謝ったのだった。
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