上 下
29 / 59
恋愛開始

初めて繋がる♡

しおりを挟む

「い、挿入るね?」
「………あぁ……無理はするなよ?」

 正直、裕司には紗耶香の準備が出来ているか不安はあったが、紗耶香が自分で秘部を塗り込む姿は気持ち良さそうな顔をしていた。
 ゆっくりと腰を落とそうとする紗耶香だが、直前に止まる。

「俺の持って、紗耶香のを開くんだよ」
「あ……なるほど……」

 冷静だが硬直していないだけで安心する、裕司。

「んっ………っ………」

 痛いのか、紗耶香の顔が歪む。

「紗耶香………大丈夫だ……そのまま降りて来い」
「っ!」

 ―――心配そうに見つめられてる……

 裕司が紗耶香を心配そうに見つめていた。それだけで紗耶香は嬉しい。

 ―――もう……少し?………わ、分かんない……

「!………あっああっあ…………んんんっ!」
「くっ!」

 半分程入って来ると、裕司は腰を上げ、紗耶香の手伝いをしたのだ。
 衝撃にビクッと背筋が伸びた紗耶香。

「ああっ……んっくっぅ!」
「全部入ったぞ、紗耶香」
「…………く、苦し……よ……裕司ぃ……」
「そのまま、暫く待ってやりたいが、馴染ませるぞ」
「まっ、待ってっ!ああっ……動いちゃ……まだ痛いのっ!」
「広げてんだよ、馴染めば痛み無くなる」

 腰を下から左右に揺らす裕司に合わせ紗耶香も身体が揺れた。

「ああっあ……」
「自分で動くか?紗耶香……お前のペースで腰を動かしてみろよ」
「はぁ……はぁっ………下手だよ?絶対に」
「下手なのは分かってる………初体験で上手かったら怖ぇよ……俺が下から突き上げてもいいが、お前のペースでやってみろ。上手く動かなきゃならない事なんてねぇよ」
「う、うん………」
「膝立て、体重乗せていいから」
「こ、こう?」
「…………そう………」

 ―――よく見えるぜ

 紗耶香はまだこの態勢の意味が分かってはいない様だが、素直に裕司の言葉を受け止めてM字開脚をした。

「んっ………はっ……んっ……」

 ゆっくり上下を始めた紗耶香と繋がる部分を弛緩する裕司。

「そう………いいぞ紗耶香……」
「んっあ……んふっ………」
「分かるか?俺の形」
「っ!」
「あ、締まったな……今」
「エ、エッチな事言わないでっ!」
「エロい事してるんじゃないか、俺の上で紗耶香が」
「っ!」
「見えてんだぞ?繋がってる場所が丸見え」
「!」

 紗耶香が腰の動きを止めて、膝を倒して見えにくくしてしまう。

「残念………倒れて来い……下から俺が動いてやるから」
「や、やらしい事言うの好きだったの?」
「紗耶香限定な」
「っ!」
「ほら………おいで」

 紗耶香が裕司の胸に倒れて来ると、裕司の本領発揮だった。
 下から突き上げる律動が紗耶香を裕司の上でしがみつく事になる。

「ひゃっ!」
「…………我慢せずに喘ぎまくっていいからな」

 振り落とされそうな振動と、奥に何度も突かれ、抉られる感覚と無造作に擦られている隘路にはもう痛みはいつの間にか無くなっていた。
 出血したのか、蜜なのか分からないが、奥から溢れ始めた紗耶香と裕司の間が温かく濡れていた。ぱちゅ、ずちゅ、と腰の方から隘路の行き来する度、何度も聞こえ、恥ずかしいやら、気持ちいいやら、紗耶香の中で思考が沸かなくなっていく。ただ、喘いでしまう、激しい律動で酔い痴れてしまった。

「くっ!出すからな!このまま」
「っんんっ……」

 コンドームで守られた裕司の杭も、紗耶香のなかで熱いのだが、更に熱く熱が充満する。ビクビクと蠢くのを感じながら律動を止めた裕司の胸の上で、甘く火照る紗耶香を裕司の欲を更に煽った。

「紗耶香……もう手錠外していいよな?」
「…………う、うん……」
「外して欲しいんだが、降りれるか?」

 裕司の上から降りて、手錠の鍵を取りに行く紗耶香。

「っ!」

 下腹部に痛みと、まだ裕司が居る感覚を味わいながら、裕司の手錠を外した。

「ごめんね、裕司」
「…………いいさ……それで紗耶香と出来たんだしな」
「うん………嬉しい…………え?」

 紗耶香がベットに戻ると、裕司に押し倒されたのだ。

「紗耶香に触ってねぇ………終わらねぇぞ、まだ」
「1回で終わるものじゃないの?」
「あれで満足するかよ………触れねぇ生殺し状態で、無我夢中で腰振っただけだ………早く1発出して、紗耶香を触りてぇ、て何回思ったか」

 服を脱ぎ捨て、コンドームを装置し直し、紗耶香の足を持って、紗耶香に覆いかぶさった。

「んんっ!ああっ!」
「やっぱ、手は自由でなきゃな………邪魔なブラも外すぞ……胸揉ませろ」

 存在が残っていたなかに戻って来た裕司の杭。まだ固い存在で、先程とは違って、無作為な律動では無かった。
 散策される様に、何処が感じるかを突かれては紗耶香の反応を見られ、ホックを外したブラジャーとキャミソールを捲り上げられて、裕司は紗耶香の胸を味わっている。

「嫌っ!…………一緒……はっ……おかしくなるっ!」
「気持ちいいのか?紗耶香……じゃ、コレは?」
「あぁっ……コレも……駄目っ!」

 秘蕾に裕司の指が差し込まれ、胸を舐められてる舌と、秘蕾の指、そして紗耶香を突き刺す杭が、裕司の欲をまた昂ぶらせていくのを、紗耶香は覚えなければならない。

「そんなに煽るな、紗耶香……直ぐに俺がイッちまうだろ?」
「煽って………な……」
「エロい顔してるんだよ、今……特にココがな!」
「んあああっっっ!」

 最奥をゴリッと押し付けられ、紗耶香はイッてしまった。

「まだだぞ、紗耶香………俺はイッてねぇ!」

 覆いかぶさるのを止めて、裕司が身体を起こすと、紗耶香の腰を抱えて、何度も隘路を行き来して、裕司も2度目の熱を爆ぜたのだった。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

無彩色なキミに恋をして。

氷萌
恋愛
『お嬢様  私に何なりと御用命ください』 紺色のスーツを身に纏い 眉目秀麗で優しい笑顔を持ち合わせる彼は 日本有するハイジュエリーブランド “Ripple crown”の代表取締役社長兼CEOであり わたしの父の秘書・執事でもある。 真白 燈冴(28歳) Togo Masiro 実は彼 仕事じゃ誰にでも優しく 澄んだ白い心を持つ王子のようなのに… 『何をご冗談を。  笑わせないでください。  俺が想っているのは緋奈星さま、貴女ただ1人。  なんなら、お望みとあれば  この気持ちをその体に刻んでも?』 漣 緋奈星(21歳) Hinase Sazanami わたしに向ける黒い笑顔は なぜか“男”だ。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...