【完結】プラトニックの恋が突然実ったら

Lynx🐈‍⬛

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拙い愛撫♡

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 裕司に仰向けになってもらい、紗耶香は如何するかさえ分かっていない。

「ど、如何すればいいんだっけ?」
「分からないのにやろうとした根性には敬意を表するぜ」
「だ………だって必死で……」

 まだ服を着ている裕司と下着姿の紗耶香。ブラジャーの上にはキャミソールで背中を隠している。

「愛撫って言ったらキスと手だろ……性感帯は口、首、耳あらゆる所にあるんだぞ?全部触ろうとしなくていいが、男も女も同じ性感帯だ」
「…………私が気持ち良かった場所を触ればいいの?」
「そう………服もお前が脱がすんだぞ?俺は手が使えないからな」
「っ!」
「ほら、エロい下着姿晒してんだから、今俺は生殺し状態だ………焦らすなり触りまくるなり、舐めるなり料理してくれよ……紗耶香の好きにしな」
「わ、分かった……」

 キスならば、自分からする事も続けてきた。仰向けの裕司の腰を跨ぎ、覆いかぶさる紗耶香。
 裕司は目を閉じたので、唇を重ねる。裕司に貰う様にキスを贈っていると、裕司も任せっきりにはせず、紗耶香の気持ちいい場所を舌で擦る。

「んっ」

 自分を支える腕が、裕司の耳横にあり、思わず触れた。

 ―――耳も………性感帯だっけ……

 裕司の耳朶を擦る。それが裕司の身体をピクッと動いた。

 ―――気持ちいいの………かな……

 普段、攻める側の裕司が手を出せないでいるのだ、敏感になっているのかもしれない。

「うっ……」

 裕司から声も漏れ、紗耶香はキスを止めた。

「…………耳朶、気持ちいいの?これ」
「……ま、まぁな……紗耶香の体温も気持ちいいから、脱がせて肌密着させてぇ……」
「ぬ、脱がすね………」

 緊張で手が震えてはいるが、恐怖心から来る物ではない。胸を開けさせ、裕司の細いが無駄の無い肉付きが見える。鎖骨から胸板のラインを触れるか触れられないぐらいで微妙に触れた。

「っ!」
「胸も舐めた方がいいの?」
「…………あぁ……任せる」

 ―――どう、触ってくれたっけ………確か……

 女性の物とは違い、固い胸板にある蕾は摘みづらい。マニキュアを塗った爪が引っ掛かり摘めなかった紗耶香。

「っ!」
「痛かった?」
「…………いや……続けてくれ」
「う、うん」

 爪で引っ掛からない様に、摘みたかったが出来なかった為、捏ねてみながら片方の胸の蕾を舐め始めた紗耶香。

「っんっ……くっ……」
「………」

 裕司の息が荒い。そして蕾が固くなっていく。

 ―――裕司も感じてるんだ……

 そう、紗耶香が思っていると、裕司の腰を跨いでいるからか、紗耶香の秘部に当たる固いモノ。

「!」
「…………如何した?」

 吐息荒い裕司が、頬を高揚させてわざとなのか、腰を浮かせて紗耶香にアピールしている様だ。

「あ………当たって……」
「そりゃ、そんなエロい格好で誘惑されりゃな……」
「ゆ、誘惑……」
「紗耶香………悪いが触ってくれ……扱いて欲しい……」
「っ!」

 裕司のベルトに手を掛ける紗耶香。裕司は腰を浮かし、ズボンを脱がす。

「もう1枚あるぞ?」
「っ!」
「布あると、握れねぇんだから」
「う、うん」

 下着の中は、始めて紗耶香が見る焦げ茶なグロテスクの裕司のモノ。そっと握る紗耶香だが、ピクッと震えたと同時に裕司の呻き声を聞いた。

「先、触りながら……手、上下して……くれ」
「………こ、こう?」
「………っ!………あ、あぁ……っ」

 先がヌルっとして、少しずつ扱く手に溢れて来る。裕司の吐息も更に荒くなっていき、また固くなる杭が苦しそうだった。

「ね……大丈夫?」
「………そう……思うなら……イカせてみろよ………紗耶香が……」
「ど、どうやって?」
「………嫌じゃなきゃ……咥えてくれ……吸いながら……舌で先舐めてよ……」
「う、うん」

 チュッ、と恐る恐る唇が触れた杭の先。紗耶香は髪が邪魔なのか、落ちる横の髪を耳に掛ける。

 ―――やべぇ……エロい

 拙い唇や、舌、手の使い方が、ぎこちなくもどかしさを感じ、それが今だけだと思えば愛しい。

 ―――触りてぇ!

「ゔっ………」

 吸われた一瞬と、その開放がまた持続しない分、裕司には新しい感覚だった。
 紗耶香の唾液が杭に絡まると、紗耶香のなかで絡まる蜜に感じる。

「紗耶香………先っぽ……もうちょい強く吸って………」
「…………こう?」
「ゔっ……そ……う……そのまま……」

 呻き声も漏れてしまう裕司。好きな女に咥えてもらうのはこんなにも気持ちいいものなのか、と感じていた。

 ―――やべぇ、そろそろ挿入てぇ……

 だが、裕司に準備も出来ても紗耶香がどうか分からない。

「紗耶香…………お前のも解してやるから……こっち来い」
「ふぇ?」
「舐めてやるから」
「わ、私はいいよ!」
「濡れてなきゃ、挿入れねぇんだよ!俺の顔の上に腰を落とせ」
「い、いい!………は、恥ずかしい……から……」
「…………じゃ、濡れてるのか?確認してみろよ」
「か………確認………」
「そう、自分の指入れて、濡れて柔らかいならいい………じゃなきゃ今日は出来ねぇ……俺が舐めて解すか、自分で解すか、あとはローション塗るか」

 『出来ない』と言われ紗耶香は止めるだろう、と裕司は思っていたが、舐めて解せないと辛いのは紗耶香だ。ローションも裕司は持っていたが、それを塗るか紗耶香自身自慰をして濡らすしかない。

「ローション?」
「紗耶香が塗るしかないがな………ベットの下の引き出しにゴムと一緒に入れてある……滑り良くしてくれるから、紗耶香とヤる時に助けると思って用意しといた」
「…………塗れば痛くない?」
「狭きゃ痛いだろうから解しておきたいんだろうが」
「な、舐められるの恥ずかしいから………ローション塗る」
「入り口だけじゃねぇぞ?塗るのは……中も……」

 紗耶香はベット下を覗き、それらしきだと思うのを取った。

「これ?」
「そう……あとゴムもな……紗耶香に着けて貰わねぇと………手がつかえねぇからな、俺」

 紗耶香はコンドームの装置の仕方も分からないから、説明文を読み初めてしまった。

「着け方は教えるって………ローション使うか?」
「うん」

 紗耶香が積極的なのが、裕司には嬉しく、紗耶香の準備を待ち構える時間が楽しみであり、もどかしかった。


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