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盗み聞きと、その後♡
しおりを挟む「尊パパ、何聞いてるの?」
「…………ん~ん?………音楽」
「僕達も聞きたい!!」
「だ~め!大人の音楽だから」
尊は昊と陸と、TVゲームをしていたが、イヤホンを片耳に着けていたので、何をしていたか気になったのか、右側に居た昊に突っ込まれた。
「ケチ~!」
「ちょっとトイレ行ってくるからな」
「は~い」
尊は子供達と少し離れ、ボヤく。
「また新境地拓くんじゃねぇよ、馬鹿弥……あぁ!抱きてぇ!………抜きたくなっちまう……」
そうなのだ。寝室には盗聴器やカメラがベッドに向けて仕掛けてある。それは、弥や尊どちらかが、雫を抱けなかった日の為に、どちらかのオカズとして、使用している言わば趣味。弥も尊も、雫の裸体を外に出すつもりもなく、家の中でしか傍受しない程度の出力にしている。家の外で盗聴等されてはたまらないのだ。その声を聞ける、その姿を見れると思えば、快く1対1のセックスでも我慢出来る弥と尊だった。
「あぁっ………あっ………もっとぉ!」
「今日も…………凄いな………この蜜量」
弥から、順番にイかされ、今は紐を解かれた雫の中で、弥は暴れていた。紐の後は着いてしまっているが、着けられていてもそれを恥ずかしいとは雫は思わない。独占欲の塊の弥から受け取る安心感だからだ。弥や尊から守られていると思えばこその行為。紐が無ければ雫は弥や尊にしがみつく様に抱いて貰っている。
「今日、声…………凄いぞ?………気にならなくなったか?」
「……………そ……いえ………ば……」
「それが………雫だ…………良いんだよ……その雫がいつも欲しい雫なんだから………」
「んあ………んんっ……はぁん!!」
「啼けっ!雫っ!」
奥へ奥へと弥が押し付ける屹立の愛おしさ。熱が欲しくて、雫は弥を締め付けるのを止める事はない。
「欲しっ………のぉ………っ」
「あぁ…………飲ませてやる!」
「!!…………あっ…………つ……いぃ……」
「………最高っ!」
2人、子供を産んでも、弥と尊の2人の夫の為なら、幾らでも女を磨こうとしている雫。幸いにも裕福で、美に関しては弥も尊も、金は厭うな、と言われ、毎日愛されるのだった。
♡♤♡♤
1年後―。皇家に新たな家族が増えた。
「霞ちゃ~ん、こっち見て~」
「こっちだよぉ!」
「昊、陸………2人が横に並べばいいじゃない」
「「え~!どっちか選んで欲しいんだもん!」」
「…………双子でも弥と尊とは違うわね」
リビングにあるベビーベッドでもそもそと動く、雫の娘だ。その両側に昊と陸が玩具で興味を示させようと必死だった。
「妹だからじゃないか?」
「男は独占欲の塊だからな」
「兄妹でやめてよ………霞は弥の娘だし!」
「雫、次は俺の子な」
「…………そう言って、尊は弥の子でも可愛がるじゃない………素敵な旦那様で嬉しいわ」
「雫、尊だけ褒めるな」
「ヤキモチ妬かないの!弥も素敵よ」
男ばかりの皇家に新たな華が産まれ、賑やかになりそうで益々幸せを感じる雫。
「そろそろか?父さん達が帰ってくるの」
「そういや聞いたか?またあの2人、結婚式挙げたって」
「そう、10回目って聞いたわ」
「いい加減辞めろよな、あの2人」
尊が、両親の結婚式話題を弥に振ると、弥は呆れ顔だ。
「でも、私達も言ってなかった?何年毎かに、籍を入れ替えて、て………私の戸籍上の夫を弥だったり、尊だったり……」
「あぁ、言ったなぁ……」
「結婚式もそうだけど、新鮮味を味わいたいお義父さんとお義母さんの気持ち分からないでもないなぁ、て思うな」
「本当にするか?俺達も」
「戸籍変え?………面倒だろ……昊も陸も幼稚園通ってるんだ、そっちの手続きとかもその都度するのか?」
「………まぁ、事実上変わらねぇしな………雫の夫は2人だし」
「だね………て、前も同じ結論だったね………クスクス……」
弥と尊は何故雫がその事を言い出したか気になったのか、お互いの顔を見て、目配せさせた。
「新鮮味欲しいなら、俺達も何年かに1度、結婚式挙げるか?」
「てか、数年毎に新郎交代………花嫁は雫」
「戸籍上じゃなくても、式挙げるだけで味わえるんじゃね?」
「…………今年、弥で何年か後に尊と結婚式?…………最初の結婚式は2人と別々に挙げたのに、交代というのはおかしくない?」
「いいじゃないか、戸籍は変えるのは面倒なんだ、その交代毎に、雫は公式の場で尊を夫、と言える………俺達の見分けなんて出来る奴は少ないし」
「世間体の信用が崩れたりしない……かな?」
「頻繁に夫を変える必要ないじゃん、5年毎か10年毎にすれば」
結局、弥と尊に押し切られた雫。10年毎に結婚式をやり直す事になり、これから4年後、尊を夫とし結婚式を挙げる事になってしまった。
奇妙なこの家族関係は、皇家と雫の実家、天使家以外知らなくてもいい事で、この後に帰宅した、弥と尊の両親をびっくりさせたのは言うまでもない。
そして、皇家の奇妙な夫婦はまだまだ続く………。
:+。END。+:
※アフターストーリーを考えていなかったのですが、リクエストして頂いて考えました。短編で、数日で書き上げましたが、なかなか楽しく書けましたwww
雫と弥、尊が戻って来た様で嬉しかったです。
ありがとうございました(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾ぺこ
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早々のアフターストーリーありがとうございます😊
楽しく読ませて頂きましたm(_ _)m。
こちらこそ、また感想ありがとうございました(*^^*)
あれで完結のつもりだったんですが、書こうと思えばネタが出来たので書けちゃいました(*´艸`*)アハッ
また書かせて貰えたチャンスをありがとうございます┏○ペコッ