放浪の花嫁【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
上 下
85 / 85

おまけ②♡

しおりを挟む

「はぁ……はぁ………もう………無理っ!」
「………また?体力無いなぁ、アニース。」

 ベッドの上で裸で横たわるアニースはとろとろにタイタスに溶かされてぐったりしている。
 足の付け根は、既に何度も吐き出された白濁が、まとわり付く卑猥な裸体をタイタスは愛おしそうに見下ろしていた。
 王城では夜会が開かれている最中、アニースはタイタスを離す事なく、明るい日中から欲望のまま注いだのだ。
 勿論、避妊具等着ける必要もない。

「…………レングストンの結婚式の後…………にトーマス殿下やラメイラが居ない………意味が分かった…………。」
「………あぁ……アレは来賓に向けてのもてなしだからな。父上や母上、兄上達がもてなしてる。今日は兄上達は夜会も抜け出す事も許してくれない筈だから、内心苛々してるだろうな………弟の俺が好きな女を抱き潰しているの知ってるから。」
「…………じゃあ、タイタスもナターシャやラメイラの結婚式の後は、来賓方をもてなししてたんだ………。」
「…………そう………つまんなかったよ……独身貴族令嬢が口説きに来たからさ。」
「…………じゃあ、既婚者になったから口説かれる事も無くなるな。」

 タイタスはアニースに覆い被さると、アニースへの愛撫を再開する。

「俺はそんなにモテないから安心だろ?」
「ちょっ!…………休憩させてよ!!」
「休憩終わりました…………ほら、寂しいだろ?ココ。」

 ぐちゅぐちゅと蜜壺を指で掻き回され、溢れ出る蜜と白濁を混ぜているタイタス。

「………あぁっ………音っ控えてよ!」
「すげ~、とろとろだから、すんなり3本入って音も凄い。」
「ひやぁ!………耳も止めてっ!……またイッちゃうからぁ………。」

 横向きになっていたアニースの足を自分の足で開かせ、耳の中を舐めるタイタスは、蜜口も執拗に攻めた。

「もう、何回もイッてるから、直ぐにイクよな?…………全身何処を触っても感じるようになってくれて嬉しいよ、アニース。」
「耳…………元………で……喋る………とゾクゾクする………から………。」
「…………ゾクゾクするから何?」
「………ま、また出ちゃ………う………。」
「…………うん、いっぱい出てるな………ココ……………と………ココ………どっちイジられたい?」
「!!………あぁっ……………んんんん~んっ!!」

 耳だけでなく、蜜壺の中のアニースが弱い場所である、最奥と入り口回りを擦られると違う反応を見せてしまったアニースは、タイタスの支配力を増幅させた。

「そろそろ、アニースの中に入っていいか?」
「はぁ…………あぁ……いつも……聞かない………じゃな…………いか……。」
「たまには、『欲しい』とか『もっと』とか聞きたい。」
「……聞かな…………くて………も………はぁ…はぁ……タイタス……が…………私に………した………ん……でしょ……あぁっ………。」

 分かるよね、と消えそうな声でイキ顔をタイタスに見せながら訴えたアニースにタイタスは根負けする。

「……………もう……何なんだ、その顔!そんな顔だけで、強請るなよ…………。」

 蜜壺から指を抜き取り、既に弾けそうな屹立を一気に強くアニースの中に入って行く。

「あゝ!!………そ………れっ…………強………っ!…………あぁっ……駄目っ…………もっ………イッ…………!!!」

 アニースの奥に入れるように、腰を持ち上げて覆い被さる体制で押し入った後、座位に持ち込むタイタス。
 下から突き上げる体制にアニースが弱いのを知っているタイタスは挿入ったまま体位を変えれる程力任せで簡単にアニースを持ち上げた。

「下から突き上げるの好きだろ?」
「…………それっ……弱いっ………からぁ……!!!」
「…………今日………一番…………締める………な…………胸も擦れて、気持ちいいよ……。」
「やぁ………もう…………奥っ………に……っ!!」
「欲しい?」
「………………う………ん……欲し……い………。」
「……………アニース……。」

 タイタスは、アニースを見つめ、濃厚なキスを贈りながら、アニースの蜜壺に熱を出す。
 アニースの中でうねる屹立の熱は長く留まり、アニースはタイタスの首にしがみつく。

「…………気持ち……いい………。」
「……うん……アニースの中、凄い暖かいよ………。」
「タイタス…………私を選んでくれてありがとう……大好きだ………。」
「………………アニース…………あ、あれ?何で涙が……。」

 タイタスは、両思いになった相手から、本心で『好き』と言われ感極まって涙を流す。

「…………これからも、タイタスに好き、て言えるように、タイタスが私を好きでいてくれるように頑張るから、私を1人にしないでくれ…………もう、私にはタイタス以外……家族と呼べる人は居ないんだから………。」

 それを聞いたタイタスはアニースを力強く抱き締めた。

「………あぁ、1人にしない……子供が独り立ちしても、ずっと一緒だ……共に生きよう、アニース………こんなに愛おしい人を1人にするものか………俺を選んでくれてありがとう、愛しているよ。」
「…………タイタス………。」

 腕の中で愛される実感を感じながら、毎夜過ごす愛しい人の横で、いつまでも幸せに異国で過ごす事になったアニース。
 その後、アニースはタイタスと子供達に囲まれ幸せに過ごすのだった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています

水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。 森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。 公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。 ◇画像はGirly Drop様からお借りしました ◆エール送ってくれた方ありがとうございます!

私の入る余地なんてないことはわかってる。だけど……。

さくしゃ
恋愛
キャロルは知っていた。 許嫁であるリオンと、親友のサンが互いを想い合っていることを。 幼い頃からずっと想ってきたリオン、失いたくない大切な親友であるサン。キャロルは苦悩の末に、リオンへの想いを封じ、身を引くと決めていた——はずだった。 (ああ、もう、) やり過ごせると思ってた。でも、そんなことを言われたら。 (ずるいよ……) リオンはサンのことだけを見ていると思っていた。けれど——違った。 こんな私なんかのことを。 友情と恋情の狭間で揺れ動くキャロル、リオン、サンの想い。 彼らが最後に選ぶ答えとは——?

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます

沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした 

結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

処理中です...