放浪の花嫁【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
上 下
82 / 85

その夜のタイタス♡

しおりを挟む

「へぇ、説教されたんだ、ウィンストン公爵とセシルに。」
「そうなんだよ、兄上達は青ざめてた。」

 ベッドで愛し合った後のタイタス邸の寝室。
 タイタスはリュカリオンとトーマスに巻き込まれていただけなので、然程説教は無かったらしい。

「見てみたかったな、リュカ殿下とトーマス殿下のその時の顔。」
「まぁ、なかなか見れない顔ではあったな。」
「………それで?タイタスはまた媚薬飲みたい、と思ったのか?」
「………怒るなよ?」
「聞かないと分からないな。」
「アニースが飲んだらどう変わるかな、とは思ったな。それには興味ある。俺はもう飲みたくないけど。」
「…………どう……変わる………?変わると思うか?」
「変わるんじゃないか?俺が襲われたりして…………プッ。」
「…………襲い方が分からない……。」

 真剣に考えてしまったアニースの横顔はタイタスを魅了する。

「俺がやってるようにしてみたら?」
「タイタスがやってるように?」
「そう、アニースからキスをして、胸や耳、首筋にキスマーク着けて、俺のを咥えて、自分で入れる。俺はアニースにされるがまま。」
「…………で、出来ないよ!恥ずかしくて!」

 顔を赤らめて照れるアニースを見ると、試して見たくなるタイタス。

「駄目、俺もうその気。まだ1回しかしてないし、休憩せずにスルとアニース寝ちゃうの早いから、話してただけだし。まだシたいんだけど?」
「…………下手でもいい?」
「初めてで上手かったら困るよ。」
「分かった………タイタスが私にやるようにするんだな?」
「お願いします。」

 身体はベッドから起こしていたので、タイタスは横になると、アニースは照れながらタイタスを跨ぎ上に乗った。
 アニースはタイタスの顔に触れ、キスを自分から仕掛ける。
 タイタスは待ち構えるだけで受け身の状態だが、アニースの背中と腰に腕を回し、髪を撫でている。

「んっ……ふっん……。」
「………キスしてるだけで蕩けた顔してる……アニース。」
「背中っ撫でてるじゃないか……タイタスの手が気持ちいい……。」
「俺も、アニースの胸の感触が俺の胸に当たって気持ちいい。」
「…………お互い様だ……ふふふ…。」
「………続きしてくれないと、俺も下から触るぞ?襲ってくれるんだろ?」
「………そうでした。」

 アニースは身体をタイタスの下にずらし、屈強な胸に顔を近付かせると、硬い胸は揉めないので、手を這わせながら蕾を舐める。

(綺麗な肉体美………。)
「…………ん………。」
(……タイタス、声出てる……気持ちいいのかな?)

 すると、アニースの腰に硬いモノがムクムクと屹立を始める。
 キスをしている時も硬くなりかけてはいたが、更に大きくなっているようで、今からソレを咥える事を期待や不安を膨らませたアニース。
 直に手で触った事がないタイタスの触れると、タイタスが呻く。

「うっ……アニース……もっと触って………。」
「…………こう?」
「………もっと強く握ってしごくと、俺が………アニースの中に居るみたいに………なるっ………。」
「………こう、かな………。」
「……そ、そうっ!………気持ち……いい!」

 アニースの中に挿入るのと、アニースにしてもらうのと、タイタスの表情は違う気がするが、もう少し見たくて、アニースはタイタスのを咥え始めた。

「うっ………アニースっ………!」
へら下手…………………ごめ……ん……。」
「…………そんな……事……ない………アニース……避妊具着けるから………挿入したい!」
「………んっ。」

 タイタスは避妊具を着けるとまた仰向けになった。
 着けている姿をアニースは見ていた。

「な、何?」
「どうやって着けてるのかな、て見てた。」
「アニースに着けさせる事はしないと思うけど…………ほら、俺の顔の上で跨って。」
「え!!そんな、恥ずかしい!!」
「恥ずかしい事してるじゃないか……いいから。濡れてないと挿入られないだろ?」
「………う、うん。」

 恥ずかしいが、タイタスの顔の上に跨って、タイタスから丸見えになる蜜口。
 既に一度愛し合った後だが、時間が経ってはいるので、もう少し解すつもりなのだろう。

「腰落とすよ…………。」
「!!!………んんんんっ!!」

 下から指で広げられ、タイタスの舌が捩じ込まれ、蜜を吸いつかれている。
 壁沿いにザラザラした舌が這い、直ぐに最奥から蜜が落ちてくるのを誘うタイタス。
 一度、二度、コプッ、コプッ、と熱い蜜が落ちて行くと、タイタスはそれを待ち構えたように、吸取っていく。

「あゝ……あっ………吸っちゃ……や………。」
「充分濡れたな……そのまま腰の上で自分から挿入て動いてよ。」
「………で、出来るかな……。」
「やってみてよ。」
「うん。」

 アニースは挿入りやすいように、自ら蜜口を開き腰を落とし始める。

「………え……こう……かな……。」
「そう……そのまま…………下りてきて。」
「ふぁっ……は、挿入った…………あ………あ……やだぁ……奥……当たって………あぁっ……んっ!」
「奥にキス出来た?」
「う、うん……。」
「ココにある?」
「ひやぁ!!……………あぁぁぁぁ………。」

 タイタスはアニースのお腹を手で押さえると、アニースは卑猥な声を上げた。

「あれ?イッちゃった?」
「……………。」

 口を押さえ、涙目で頷くアニース。
 下から見上げるアニースの妖艶さに、タイタスは夢中になりそうで怖かったが、アニースが自分を愛してくれる内は、自分の欲望を無我夢中でアニースに与えたかった。
 この顔を見てしまえば、この顔の為に頑張れる気がするタイタスは、下から突き上げる事に集中する。

「いいよ、アニース………もっとその顔見せて。」
「!!…………やっ!!待って!!………また…………イッ………ああっ!」
「ほら、まだイッて!!」
「奥っ!!…………当たるっ!!」
「…………あぁ、アニース………の中…………いいっ!!」

 突き上げられ、揺れる豊満な胸を眺め、繋がる蜜口から溢れる蜜と、アニースの妖艶な顔で萎えないタイタスはまだ満足になるのは程遠いと感じるのだった。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】氷の令嬢は王子様の熱で溶かされる

花草青依
恋愛
"氷の令嬢"と揶揄されているイザベラは学園の卒業パーティで婚約者から婚約破棄を言い渡された。それを受け入れて帰ろうとした矢先、エドワード王太子からの求婚を受ける。エドワードに対して関心を持っていなかったイザベラだが、彼の恋人として振る舞ううちに、イザベラは少しずつ変わっていく。/拙作『捨てられた悪役令嬢は大公殿下との新たな恋に夢を見る』と同じ世界の話ですが、続編ではないです。王道の恋愛物(のつもり)/第17回恋愛小説大賞にエントリーしています/番外編連載中

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

とまどいの花嫁は、夫から逃げられない

椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ 初夜、夫は愛人の家へと行った。 戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。 「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」 と言い置いて。 やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に 彼女は強い違和感を感じる。 夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り 突然彼女を溺愛し始めたからだ ______________________ ✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定) ✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです ✴︎なろうさんにも投稿しています 私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】消された第二王女は隣国の王妃に熱望される

風子
恋愛
ブルボマーナ国の第二王女アリアンは絶世の美女だった。 しかし側妃の娘だと嫌われて、正妃とその娘の第一王女から虐げられていた。 そんな時、隣国から王太子がやって来た。 王太子ヴィルドルフは、アリアンの美しさに一目惚れをしてしまう。 すぐに婚約を結び、結婚の準備を進める為に帰国したヴィルドルフに、突然の婚約解消の連絡が入る。 アリアンが王宮を追放され、修道院に送られたと知らされた。 そして、新しい婚約者に第一王女のローズが決まったと聞かされるのである。 アリアンを諦めきれないヴィルドルフは、お忍びでアリアンを探しにブルボマーナに乗り込んだ。 そしてある夜、2人は運命の再会を果たすのである。

将来を誓い合った王子様は聖女と結ばれるそうです

きぬがやあきら
恋愛
「聖女になれなかったなりそこない。こんなところまで追って来るとはな。そんなに俺を忘れられないなら、一度くらい抱いてやろうか?」 5歳のオリヴィエは、神殿で出会ったアルディアの皇太子、ルーカスと恋に落ちた。アルディア王国では、皇太子が代々聖女を妻に迎える慣わしだ。しかし、13歳の選別式を迎えたオリヴィエは、聖女を落選してしまった。 その上盲目の知恵者オルガノに、若くして命を落とすと予言されたオリヴィエは、せめてルーカスの傍にいたいと、ルーカスが団長を務める聖騎士への道へと足を踏み入れる。しかし、やっとの思いで再開したルーカスは、昔の約束を忘れてしまったのではと錯覚するほど冷たい対応で――?

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

根暗令嬢の華麗なる転身

しろねこ。
恋愛
「来なきゃよかったな」 ミューズは茶会が嫌いだった。 茶会デビューを果たしたものの、人から不細工と言われたショックから笑顔になれず、しまいには根暗令嬢と陰で呼ばれるようになった。 公爵家の次女に産まれ、キレイな母と実直な父、優しい姉に囲まれ幸せに暮らしていた。 何不自由なく、暮らしていた。 家族からも愛されて育った。 それを壊したのは悪意ある言葉。 「あんな不細工な令嬢見たことない」 それなのに今回の茶会だけは断れなかった。 父から絶対に参加してほしいという言われた茶会は特別で、第一王子と第二王子が来るものだ。 婚約者選びのものとして。 国王直々の声掛けに娘思いの父も断れず… 応援して頂けると嬉しいです(*´ω`*) ハピエン大好き、完全自己満、ご都合主義の作者による作品です。 同名主人公にてアナザーワールド的に別な作品も書いています。 立場や環境が違えども、幸せになって欲しいという思いで作品を書いています。 一部リンクしてるところもあり、他作品を見て頂ければよりキャラへの理解が深まって楽しいかと思います。 描写的なものに不安があるため、お気をつけ下さい。 ゆるりとお楽しみください。 こちら小説家になろうさん、カクヨムさんにも投稿させてもらっています。

処理中です...