62 / 85
陵辱♡
しおりを挟むアニースはタイタスの居る客間の扉を開けた。
「アニース様、必ず避妊具を着けさせて下さいね。」
「着けてくれる………かな……。」
「…………分かりませんが、もしアニース様が懐妊したら、必ずタイタス殿下はアニース様を蔑ろにもしませんし、大切にされる筈です。タイタス殿下は無責任な事は致しません。それでも、タイタス殿下は責任を重く持ち過ぎる可能性があります。」
「……………そうだな……。」
バタン………。
扉を締められ、呻き声がする方へ向かうアニース。
「だ…………誰……だ………。」
「タイタス…………大丈夫………じゃ……ない……な………。」
「…………く、来るなっ!!」
ベッドの上でのたうち回るように苦しく悶えるタイタスの傍に行こうと歩みを進めるアニースに、タイタスは拒む。
「タイタス……。」
「アニース………自分を………自分が大事………なら、俺から………守れ………。」
理性をかろうじて保ちながら、火照る身体を抑え込もうとするタイタス。
見れば見る程助けてあげなければ、と衝動に駆られてしまうアニース。
「無理だ………そんなタイタスの姿………見たら………。」
「部屋から出ろ!!俺から逃げろ!!」
「嫌だ!!タイタスを助けたい!!」
「アニース!!……………頼む………侵す前に…………。」
「…………他の女をタイタスに充てがわれたくないから、私が全部受け止める!」
「……………な…………だって………?」
「その身体を治める為だけに、女が充てがわれたらタイタスが傷付くんじゃないか、て思った………なら私がタイタスを受け止めたい!」
「……………駄目だ!!乱暴に抱くぞ!………理性が保ててる間に…………っ!!………はぁはぁはぁ……………逃げろ………アニースっ……。」
言葉と裏腹にタイタスはアニースに手を伸ばしてしまう。
キスもまだしていない2人の初めての夜にしては過激な夜になってしまうのだが、アニースはその手を取ってしまった。
「あっ!!……………んんんっ!!」
腕をタイタスに引っ張られ、押し倒されたアニースに覆いかぶさられ、唇が重なる。
合わせたら合わせたで、息も出来ないぐらいにタイタスの舌がねじ込まれた。
一度快感を味わってしまったタイタスはもう止められる事がなく、アニースの服を引き裂く。
「い………いやっ…………いきなりっ!」
「…………はぁ………はぁ………もう……遅い………。」
「んあっ!!」
タイタスはアニースの顕になった胸をわしづかみし、頂点を口に含むと、舌で転がしては噛み、吸った。
「…………いやっ………優しく………してっ!」
「………無理だって言った…………。」
アニースの豊満な胸に顔を埋めたタイタスは、そのままアニースの太腿に触れる。
下半身を纏う服はタイタスはまだ剥ごうとはしなかったが、足の付け根を指で擦って来た。
その指は力強く、布越しでも指が入るのでは、と思えて仕方なく、アニースは想像してしまう。
「あゝ…………タイタスっ………んっ!」
アニースがタイタスを呼ぶと、その口を自らの口で塞ぐタイタス。
胸を揉まれ、蜜口を布越しで擦られ、喘ぐアニースに、タイタスは唇を離し言った。
「酷い事してるんだ…………喘ぐと…………止まらなく………なる……俺の名も呼ぶな………勘違い…………する…………だろっ!」
「……………タイタス………。」
アニースはタイタスが泣いている様な気がした。
そんなタイタスの首にしがみついたアニース。
「!!…………アニースっ!離れ………っ!」
「タイタスになら何されてもいい…………全部受け止めるからっ!」
「くっ………!!」
アニースがタイタスにしがみつき、キスを自分から仕掛けると、タイタスはいきなりアニースから離れてしまう。
何事かとタイタスを見ると、理性が切れたのだろう。
タイタスの足の付け根がじわじわと染みが広がる。
「タイタス?」
「…………駄目だ………我慢出来なくなってる………。」
タイタスは服を脱ぎ捨てると、アニースの服も剥ぎ取り、全裸にした。
今の染みは明らかにアニースでも何か分かっていた。
キスをアニースからして、かろうじて繋がっていたタイタスの理性をアニースが切ったのだ。
タイタスは一度吐き出したにも関わらず、まだ天井に向けてそそり立つ熱を、アニースの蜜口に押し当てた。
しかし、布越しでしか触られていないアニースの蜜口は濡れきってはいない。
解されてもいない蜜口に、無謀とも言える。
そしてアニース自身、男のモノを受け止める事自体初めてなのだ。
「タイタス………お願い………そこに落ち着いている避妊具を……。」
痛いのは我慢しよう、とは思っていたが、貞淑さを求めるレングストンに、未婚のまま妊娠等許されない。
しかし、タイタスは我慢しきれずそのままアニースに押し入る。
「!!いやぁ!!タイタスっ!!避妊…………してぇ!!…………痛いっ!抜いてっ!」
「……………アニース………アニース………。」
挿入され、腰を打ち付けられているアニースに覆いかぶさるタイタスは、挿入したままアニースにキスや愛撫を繰り返す。
「…………タイタス…………お願い……せめて……避妊具…………っ…………ああっ!はぁん!!」
アニースも挿入られた直後は痛みで理性的にタイタスに言えていたが、蜜壁に擦られた時の感触と、最奥に引っ掛かるタイタスの先端に突付かれた衝撃と蜜口が広げられ捲られたまとわりつくような破瓜の証明たるアニースの血で、アニースは喘ぐ事しかもう出来なくなってしまった。
0
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる