上 下
95 / 100

初夜⑤♡

しおりを挟む

 食事を終え、ナターシャをバスルームに連れて行ったリュカは、セリナ達を呼ぶ。

「今から風呂に入るから頼む。」
「ご一緒に、ですか?ナターシャ様のお支度も致しますが。」
「必要ない。既に抱き潰してるし、今更夜着や香水は意味はないよ。1週間、ナターシャに愛を注ぐから、セリナ達は食事と、入浴中にシーツを変えてくれるだけでいいんだ。シーツを変えたら、ドア越しで教えてくれ。」

 そう言い残すとリュカがバスルームに入って行く。

『リュカ!!な、何で入ってくるのですか!』
『俺も入るから。』
『で、でも!』
『1週間、俺が洗ってあげる。』
『あっ!』

 お湯を跳ねる音と共に、ナターシャの喘ぎ声。

『ナターシャ、いっぱい受け取ったね。』
『ああっ!やっ!かき回しちゃっ!』
『飲み残した子種を掻き出したら、また新しい子種注いであげる。………可愛いピンクの壺とヒダがヒクヒクしてるよ。』

 ナターシャは、バスルームのドアの向こうに侍女達が居る事を全く知らず喘ぎまくる。

『リュカっ!舐めちゃ………やっ!』
「セリナさん……。」
「しっ!黙って仕事するの!!」

 真っ赤になりながら、黙々と仕事をするしかない侍女達。

「で、でも刺激強過ぎて………。」
「が、頑張って!」

 何とかベッドメイキングを済ませ、喘ぎ声が途絶えないバスルームに向かって、セリナがリュカに合図する。

「殿下、準備整いました。私達は部屋を退室致します。今宵もごゆっくりお励み下さいませ。」

 ドアの向こうに居る主人達に見えない一礼をする侍女達は、遠くに閉まるドアの音をさせ、気配を消した。
 ナターシャはその声で赤い顔から青ざめる。

「リュカ!!」
「何?」
「セ、セ、セ………。」
「セ?」
「セリナがっ!」
「うん、居たよ。夕食の片付けとベッドシーツ替えに、数人の侍女が。可愛い声聞かせてたね、ナターシャ。」
「……………。」
「さ、風呂から出ようか、夜は長いからね、また注いであげる。」
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

山に捨てられた元伯爵令嬢、隣国の王弟殿下に拾われる

しおの
恋愛
家族に虐げられてきた伯爵令嬢セリーヌは ある日勘当され、山に捨てられますが逞しく自給自足生活。前世の記憶やチートな能力でのんびりスローライフを満喫していたら、 王弟殿下と出会いました。 なんでわたしがこんな目に…… R18 性的描写あり。※マークつけてます。 38話完結 2/25日で終わる予定になっております。 たくさんの方に読んでいただいているようで驚いております。 この作品に限らず私は書きたいものを書きたいように書いておりますので、色々ご都合主義多めです。 バリバリの理系ですので文章は壊滅的ですが、雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。 読んでいただきありがとうございます! 番外編5話 掲載開始 2/28

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁

結城芙由奈 
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】 妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

5分前契約した没落令嬢は、辺境伯の花嫁暮らしを楽しむうちに大国の皇帝の妻になる

西野歌夏
恋愛
 ロザーラ・アリーシャ・エヴルーは、美しい顔と妖艶な体を誇る没落令嬢であった。お家の窮状は深刻だ。そこに半年前に陛下から連絡があってー  私の本当の人生は大陸を横断して、辺境の伯爵家に嫁ぐところから始まる。ただ、その前に最初の契約について語らなければならない。没落令嬢のロザーラには、秘密があった。陛下との契約の背景には、秘密の契約が存在した。やがて、ロザーラは花嫁となりながらも、大国ジークベインリードハルトの皇帝選抜に巻き込まれ、陰謀と暗号にまみれた旅路を駆け抜けることになる。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...