上 下
93 / 100

初夜③♡

しおりを挟む

「…………何で?」

 『私が求めているのに』という顔をするナターシャにリュカは、ナターシャの腰を上げ、ナターシャの足首を頭の方に持っていく。

「ナターシャ、自分で足持ってて……。」
「……………。」

 言われた通りに足を持つナターシャの耳元で、リュカは囁く。

「しっかり持ってて………刺激強くて、泣いても止めないからね。喘ぎ声は大歓迎だから。」
「!!」

 くちゅくちゅ………にちゃにちゅっ。

「あぁあゝっ!」

 リュカはナターシャに見えるように、蜜口を指と舌で刺激する。
 ナターシャは勿論、ソレは初めてで刺激が強すぎ蜜が溢れ、お腹や背中につたう。
 ナターシャの指は彼女の太腿も締め、爪で傷付けそうになっていた。

「ナターシャ、例えナターシャが自分で付ける傷だとしても許さないよ?」

 ナターシャの指で締め付けた太腿が少し赤くなり、リュカはその太腿を舐めた。

「ああっ……。」
「太腿舐められても気持ちいいの?いやらしい子。」

 ゾクッゾクゾク……。

「ん?寒い?」
「リュカッ………リュカぁ……抱き締めてぇ!」

 ナターシャは手を太腿から離し、リュカに縋る。

「抱き締める?」
「お……奥っ………欲しいっ……。」
「…………まだ駄目。」

 焦らして焦らして味わうと決めていたリュカ。
 昂っているリュカのモノは我慢の限界ではあるのだが、ナターシャのやらしさを引き出したかった。
 覆い被さり、キスをまた仕掛け、蜜口を指でえぐる。

「んんんんっ!」

 ぐちゅぐちゅ……。

 激しく指を出し入れされ、ナターシャに想像させるリュカ。

(……奥っもどかしくって……あっ!)
「んふぅぅぅぅぅ!!」

 ドロッ……。

「あぁあ………凄い……可愛いし、やらしいし、溶けちゃって、どこ迄淫乱になるのかな、この子は……。」

 貰えずに、気持ちいい最奥を避けられて、蜜がでたナターシャの蜜口は、ヒクヒクとしているのが、リュカの指でも分かってしまう。

「リュカぁ………。」
「………どこ迄可愛くなる訳?」
「………意地悪………いやぁ……。」
「ナターシャ、もっとおねだりしてくれる?」
「…………わたくしの中に………リュカの……感じたい………。」
挿入入れるだけ?」
「さっきの指みたいに擦って………中に熱いのを………。」
「想像しちゃってたんだ。いいよ、やらしく可愛く啼く子にはご褒美あげるね。」

 ぐっ……。

「挿入したら、抜かないからね。」
「はぁぁん!!あっ!あん!!」
「ナターシャっ………抱き潰したらごめん。」
「ふぁっ………………ああっ!奥っ!」
「挿入ってるの分かる?……ココに俺の先がキスしてるよ?」
「やっ!」
「うっ!……締め付けないでっ!」

 ナターシャの締め付けに、まだご褒美を出したくないリュカは、蜜口を広げるように腰の動きを変えた。

「こ、コレ駄目ぇ………イッちゃ………っ!」
「いいよ、何回だって、イッてよ。気持ちよくしてあげる。」
「んあっ!!……もっ………とぉ!」
「うんうん、もうちょっと我慢ね、ナターシャがもう1回イッたら…………ね!」
「!!!」

 リュカは一気に、ナターシャの一番イイ場所をノックする。

「イキ顔可愛いいよ、ナターシャ。………ご褒美あげる、全部飲んで。」

 腰の動きを早め、大きくなったリュカはうねて締め付けたナターシャの膣内に熱を放出した。

「…………あぁぁ……ぁっ………。」
「いっぱい飲んでるね、ナターシャ。気持ちいい?」
「………はい……。」
「ふふふ……蕩けた顔しちゃって………なんて可愛いんだ、君は。」

 蕩けた顔を見るだけで、また昂ってくるリュカは一旦抜くと、ナターシャをうつ伏せにする。

「背中に、蜜がいっぱい付いてる………俺の子種も少し出ちゃったね、また中にあげなきゃ。」
「!!ふぁっ!!………待ってっ!リュカっ!」

 イッてるナターシャを否応なしにリュカは攻めた。

「可愛いから止まらないっ!」
「つ……続けて………はっ!」
「駄目、止めない!」
「あゝぁぁっ!………お願いっ!激しっ!」
「激しく?」

 ふふふ、と楽しそうな声が頭上で聞こえる。

(……わざと激しくしてっ!)
「ぁぁんっ!んっ!」
「別の所当たるね、声もやらしい。」
「意地悪っ!」
「その意地悪に愛を囁くのは誰?」
「!!………もっ………あぁっ!」

 ぱちゅぱちゅ、と音も響く離宮の一部屋。
 甲高い声のナターシャの声が、部屋の外に漏れたくないが、止らないリュカの腰で、ナターシャの声は止まらなかった。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

山に捨てられた元伯爵令嬢、隣国の王弟殿下に拾われる

しおの
恋愛
家族に虐げられてきた伯爵令嬢セリーヌは ある日勘当され、山に捨てられますが逞しく自給自足生活。前世の記憶やチートな能力でのんびりスローライフを満喫していたら、 王弟殿下と出会いました。 なんでわたしがこんな目に…… R18 性的描写あり。※マークつけてます。 38話完結 2/25日で終わる予定になっております。 たくさんの方に読んでいただいているようで驚いております。 この作品に限らず私は書きたいものを書きたいように書いておりますので、色々ご都合主義多めです。 バリバリの理系ですので文章は壊滅的ですが、雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。 読んでいただきありがとうございます! 番外編5話 掲載開始 2/28

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁

結城芙由奈 
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】 妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。

5分前契約した没落令嬢は、辺境伯の花嫁暮らしを楽しむうちに大国の皇帝の妻になる

西野歌夏
恋愛
 ロザーラ・アリーシャ・エヴルーは、美しい顔と妖艶な体を誇る没落令嬢であった。お家の窮状は深刻だ。そこに半年前に陛下から連絡があってー  私の本当の人生は大陸を横断して、辺境の伯爵家に嫁ぐところから始まる。ただ、その前に最初の契約について語らなければならない。没落令嬢のロザーラには、秘密があった。陛下との契約の背景には、秘密の契約が存在した。やがて、ロザーラは花嫁となりながらも、大国ジークベインリードハルトの皇帝選抜に巻き込まれ、陰謀と暗号にまみれた旅路を駆け抜けることになる。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...