私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】

Lynx🐈‍⬛

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初夜①

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 王宮の大門のテラスに上がり、30分程手を振り続ける。

「腕が疲れる……。」
「顔も引きつりますね………一生分の笑顔を作った気がしますわ。」

 腕も頬も大分疲れていたナターシャ。
 リュカも疲れた様子だった。

「ナターシャ、癒して。」
「え?………んっ!」
「キャー!!」

 キスをされ、軽くならいいが、濃厚な舌を這いずり回るキスをリュカにされるナターシャ。
 ナターシャも腕も笑顔作りも疲れてしまって、身を委ねてしまう。
 長いキスに歓声も、最骨頂になっていた。

「いいぞ~!!」

 長いキスがやっと離れ、リュカは自分の唇を少し舐め、指で拭き取る。
 それがまた色っぽい目と唇に今夜から始まる閨を想像させた。

「ごちそうさま。…………顔赤いけど想像しちゃった?」
「!!」

 キュン、となるナターシャの下腹部。

「俺もだよ。やっと気兼ねなく抱ける。」
「…………可愛がって下さいね。」
「!!」

 リュカは顔を手で覆う。

「も、もう、良いだろ?馬車の準備は出来てるか?」

 顔が赤いリュカは待ちきれないのか、衛兵に声を掛け、テラスから降りようとする。

「殿下、降りるならもう一度手を振りましょう、キスで最後は失礼です。」

 ナターシャがリュカにお願いし、もう一度手を振る。
 そのひと振りが良かったのか、また歓声が上がる。

「皇太子殿下、妃殿下おめでとうございます!」
「お幸せに!」

 テラスを降り、再び馬車に乗るナターシャとリュカ。

「あぁ、疲れた。今から腕疲れさせて、どうするんだ、この手はナターシャを啼かす為に使いたいのに………。」
「…………その台詞を、殿下をお慕いしている方々にお聞かせしたいですわ。」

 セットした髪をくしゃくしゃと崩すリュカに、ナターシャは冗談半分で言った。

「ん?」
「そうしたら、嫉妬する令嬢方が諦めてくれるのに、て…………あんな事はもう嫌ですわ。」
「モナの事で落ち着くと思いたいがな……。」
「殿下、わたくし頑張りますわ。嫉妬をされても、殿下の横はわたくしの場所ですから。」
「……………。」

 リュカがナターシャを力強く抱き締める。
 顎を持ち上げられ、キスが来ると思ったナターシャは、目を閉じた。

「んふっ……はぁ………。」

 くちゅ……ちゅる……。

 無言で求められたキスがまた、ナターシャの下腹部を刺激した。
 リュカはナターシャの手を、自身のモノに充てがうと、その手をドレスの上から胸を触る。

「!!」

 ドン!!

「ここ、まだ外!!馬車の上!!………あ、あれ?皇太子邸に向かってない?」
「あぁ、離宮に行くよ。」
「離宮?」
「そう、1週間………ずっとベッドから出さないから。」
「え………。」

 ナターシャを再度抱き寄せ、耳元で囁くリュカ。

「1週間離さないよ。ずっと挿入っててあげる。」
「可愛がって下さいといいましたが…………お手柔らかにお願いします。」

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