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庭で♡

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 アリシアはドレスの裾を持っている事しかカイルは許していない。
 下着と肌の隙間から、カイルは指を入れ、強引に押入れてくると、アリシアの蜜壺は直ぐに蜜を出してしまう。
 期待していた、そう言われても仕方ない。
 子供が欲しいアリシアと、子供は、まだアリシアと蜜月を過ごしたいカイルの温度差はあるものの、お互い唯一の人を求めるのは当たり前の感情だった。

「あっ…………立って………られな………い……。」
「………まだ駄目。もっと濡らせ。」
「………よ、汚れる………じゃないっ!」
「後で着替えろ。」
「……あ…………やだっ…………中……出ちゃ……っっんんっ!!」

 下着をぐっしょりと濡らしたアリシアはドレスの裾で顔を隠す。
 昼間の明るい庭のベンチで、カイルに見せたい顔ではない。
 恥ずかしくて恥ずかしくて、顔を赤らめているアリシア。
 しかし、カイルはそうではなかった。

「顔を隠すなよ……。」
「やだっ!恥ずかしくて見られたくないっ………んっ………んふっ……はぁ……カ……イル……。」
「唆るんだよ、俺にはその顔がな。」
「…………本当に?」

 キスをアリシアに贈り、優しく微笑むカイル。
 カイルは屹立したモノを露わにし、アリシアに見せた。

「ほら、お前に触れるとなる…………おいで……ベンチに膝立てて腰降ろせ。そのまま中に注いでやる………子供出来たら、とは思うが、その子のいい父親になってやる。」
「…………うん!」

 アリシアはベンチに膝立ちをして、カイルにしがみつく。
 カイルはドレスの中に入った屹立を手探りでアリシアの蜜口を探し、見つけるとヌルヌルと入るか入らないのか、ともどかしく擦ってきたのだ。

「やぁ………ちゃんと……中にっ!」
「蕾をで擦ると気持ちいいんじゃないか?」
「…………気持ち……いいけどっ…………中に来てっ!」
「…………煽りまくりやがって………そのまま腰を落とせよ、体重掛けたら一気に奥にキスしてやる。」
「…………んっ………んんんっ!はぁっん!」
「………くっ………やっぱ………違うっ!」

 座位でアリシアの体重がカイルに掛かり、すんなり最奥にキスをされたアリシアはその直後に大量の蜜をカイルにまとわせたのだ。

「アリシアっ……………気持ちいいぜ……。」
「………あぁっ……はぁ…………はぁっん……。」

 ガタガタとカイルは腰でベンチを揺らし、アリシアの腰を上下に振らす。
 キュンっとその都度カイルを締め付けるアリシアはそのカイルの熱に酔い痴れた。

「受け取れ………アリシア………。」

 ドクン………。

「あ…………あ………。」
「アリシア………やらしい顔してるぞ?」

 とろとろに溶けたアリシアの顔。
 うるうるとした瞳には熱い視線をカイルに向け、息遣いも激しく、未だにカイルの熱を感じ喘いでいる。
 蜜壺の中に自分以外の飛沫が纏い、まだカイルが居るのに、溢れ出る白濁が太腿を伝った。

「はぁ………はぁ………カイル………やっぱり避妊具無しがいい…………。」
「…………だから、はもうちょい我慢させてくれ。まぁ、アリシアもしろ、て事で。」
「でも、の日でしょ?」
「あぁ、な。まだシたいが、後は夜な?」
「……………うん、後で薬学の勉強教えてくれるんでしょ?」
「あぁ、昼飯食ったらな。その前に着替えてこい。」
「うん。」
「あ、溢れたのを拭くのはいいが、中迄拭き取るなよ?」
「!!な、何てやらしい事言ってんのよ!!」

 カイルを抱き締めていたアリシアはまだ挿入っているまま、腕をカイルから離す。

「危ないっ!ひっくり返るぞ!」
「…………あ、ごめん。」
「抜くぞ?」
「う、うん。」

 アリシアの背中を支えてからゆっくりと腰を持ち上げたカイルの腰回りは染みがべっとり着いている。

「俺も着替えなきゃな………クククッ。」
「!!………ごめん……濡らして……。」
「まぁ、いいさ、感度がいい女を抱くのは気持ちいいからな。」

 服を整えたカイルはアリシアと本邸に戻った。
 その間に何度もアリシアの太腿を歩く度に白濁が伝うのだが、それを恥ずかし過ぎて、カイルにも言えず、人目を気にしながら衣装部屋に入ったアリシア。

「…………膝迄垂れてる……避妊具ありと無しでこんなに違うの?」

 と呟くのだった。


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