上 下
25 / 58
目隠しはし放題♡

24

しおりを挟む

 ギシッギシッ……。

 古いベッドなのか、花宿らしく使う頻度からガタが来ているのか、ベッドが軋む音が、水音より響く。

「あぁっあんんんっ」
「キツ………」

 怒りに任せる様に、尻孔の壁を屹立が擦る。解れてはいても、指しか入れていない孔はロティシュが今迄経験した女の蜜壺より狭かった。それに、アリエスの蜜壺には棒が入っている。

「こ………わ……れ……」
「…………前抜く………初めてだもんな、挿入時だけにするよ」
「…………やぁ……気持ち……い……から……この……ま……あぁっ」

 アリエスは欲しかったのだ。ロティシュの屹立をなかで感じたくて、避妊薬を貰ってきたのだ。ロティシュが一緒だと相手がロティシュだと知られてしまうのが嫌だった。婚約者でもなく、恋人でもないのに、身体の関係があるのだから。

「何…………可愛い………事……」
「んはっっあぁっ………んんんっ」

 奥に、ロティシュが居るのに、更に奥をグリグリと押し付け、蜜壺に入っている棒が動き、最奥の子宮口を引っ掻く。

「やらっ……これ……おかし……くな………」
「…………狂えよ……もっと………見たいから………尻孔に出したら、蜜口と蕾を擦ってやる」

 喘ぎ声も止まらないアリエスの声を独り占めし、ロティシュはアリエスの中で再び爆ぜた。

「………あぁっ……ビクビク………して……」
「そんな説明、要らねぇ………確かに出てんだけど…………ちょっとこのままな……暑っ」

 ロティシュはシャツをやっと脱ぎ、もそもそとまたバッグを弄ると、アリエスの蜜口に入っていた棒を取り出された。

「アリエス、次入れるから」
「………な、何ですか!これ………さっきより太………」
「ディルド……今の棒じゃ、俺の入ってっちゃうだろ?」
「わ、私で道具を使って試してます?」
「……………さぁな……お前に挿入しない様に考えたらこうなった」
「…………本当に………いいんですか?……あの………」
「しつこいな………いいんだよ!!女はお前だけじゃねぇし、他の女とヤる時は避妊具作ってるから」
「意味分かりません……」
「分かんなくていいんだよ!!………ほら、俺はまだ抜きたいんだから付き合え!!」

 そうして、3回目に付き合わされたアリエス。時間ギリギリ迄組み敷かれ、終了時間10分前に軽く身体を流して花宿を出たロティシュとアリエス。
 しかし、その花宿の前に、怒り狂う程の形相で、レナードが立っていた。

「レ、レナード?」
「…………ご存知なんですかね?父上様と母上様は」
「………さ、さぁ?」

 ロティシュはアリエスを咄嗟に背で隠す。

「アリエスを隠しても分かってますよ」
「黙ってて欲しいんだが………」
「無理でしょ」
「そこを何とか……」
「何故隠す必要が?だってロティさ………ぐっ!!」
「レナード!!…………頼む……黙っててくれ」

 レナードの言葉を遮るロティシュ。アリエスに黙ってて欲しいのだ。

「…………はぁ………まぁロティ様が仰るなら……城に帰りますよ」
「あ、1軒行かなきゃならない店がある……宝石の加工頼んでるから」
「宝石の加工?」
「父上がまた母上にプレゼントするから、て代わりに取りに来たんだよ」
「…………確かそろそろマシュリー様のお誕生日でしたね」
「そう、使いっ走りだ……」
「で?花宿……………」
「…………それは言うな」

 花宿から宝石加工職人の店迄、ロティシュはアリエスの手を離す事は無く、レナードの前で恥ずかしくて何も話せない。花宿の意味を知っている大人なら、していたか分かっている筈だからだ。歩く度に、下着の中に溢れ出る白濁が、とてつもなく淫靡な物だと物語る。

「ロティ様もマシュリー様へプレゼントを?」
「俺は違う………

 ロティシュは、アリエスの手を繋ぐ手に力を入れる。それでアリエスはロティシュを見るが、ロティシュはレナードの顔を見て話をしていて、表情が分からない。

「へぇ~、準備始めたんですね」

 レナードはアリエスをチラチラ見ながら、ほくそ笑んだ。ロティシュはレナードとアリエスの目線が合わないように頭を動かしてガードする。

「いつな」
「言えばいいのに」
「煩い」

 宝石加工職人の店に受け取りに行き、ツェツェリア自治区を出て城に帰ってきたロティシュとアリエス。ロティシュは服を着替え、この日作った宝石を見つめる。ネックレスと指輪。勿論それはいずれアリエスにプレゼントをしようと、用意していたものだ。自分の宝石を好きな相手にプレゼントする事は、ツェツェリア族では、『好きだ』と伝える為の行為。その話をマシュリーから聞き、ロティシュもそうしようと考えて、指輪のサイズが分からなかったのもあり、アリエスを連れ出したのだ。

「…………言える日、来るのか?俺……」

 そして、アリエスは侍女服に着替え、夜からの勤務に備えようと、ロティシュと皇族専用庭園から入ってから分かれて自分の部屋へ行こうとしていた。

「アリエス」
「あ、ザナンザ様………」
「何処に行ってたの?」

 挨拶をしようと、礼をするアリエスを遮ったザナンザ。

「ツェツェリア自治区です。ロティ様のお供に」
「え?何で?」
「陛下のお使いと、お祖父様であるジェルバ公爵邸へご挨拶に」
「…………俺も行きたかったんだけど!」
「え?………ロティ様はザナンザ様やイリーサ様は来られない、と……」
「え?知らないよ、それ」
「……………え?」
「え?」

 ロティシュによって、裏工作されたザナンザとイリーサ。そしてそれを知るザナンザ。
 もし、ザナンザが知っていたら、祖父母に会いたかったろうと思っていたアリエス。ザナンザは、祖父のジェルバ公爵の地位を相続する事になっているからだ。
 何故、ロティシュはザナンザやイリーサに内緒でアリエスを連れ出したか、アリエスは分からなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる

Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。 でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。 彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

人形な美貌の王女様はイケメン騎士団長の花嫁になりたい

青空一夏
恋愛
美貌の王女は騎士団長のハミルトンにずっと恋をしていた。 ところが、父王から60歳を超える皇帝のもとに嫁がされた。 嫁がなければ戦争になると言われたミレはハミルトンに帰ってきたら妻にしてほしいと頼むのだった。 王女がハミルトンのところにもどるためにたてた作戦とは‥‥

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

処理中です...