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侍女としてのアリエスの個室で♡
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しおりを挟むアリエスの目の前にロティシュは屹立を晒す。
「同じ色だろ?」
「い、言わな………いで………下さいっ」
「新鮮でいいな…………アリエスは………足綴じてろよ…………挿入ったらアリエスも嫌だろ?」
アリエスを後ろに向かせ、屹立を装飾品が着いたまま、アリエスの入口と蕾を擦るロティシュ。着けたままの行為は、ロティシュの防護策だ。想いが通じてない相手との房事の虚しさをロティシュは知っている。それでも大事にしてきたアリエスに同じ扱いをしたくない。蜜壺に入る棒は指1本分で、押し込めばロティシュの屹立も入ってしまうだろう。それを制御し、自制するつもりで、アリエスを後ろから求めていた行為に没頭するロティシュ。
目の前で、腕の中で喘ぐ事を覚えたばかりの少女は、ロティシュを恨むかもしれない。だからこそ、練習台と言ってしまった後悔に苛まれる事を分かっていながら、必死で腰を振る。
擦り合う場所を見ると、白い肌の尻が、ふるふると震え、屹立にアリエスの蜜が絡まり、なんと淫靡な光景だとさえロティシュは思う。
「んあっ………駄目っ………」
「も………少し………ゔっ……」
「………やっ!………ドレス………」
ロティシュはアリエスが着ているドレス毎、アリエスの前で屹立を抑える。飛沫が飛ばない様にする為だ。
足の付け根でドクドクと蠢くロティシュの屹立は、チェーンを揺らし更にアリエスの蕾と蜜壺を刺激し、気持ちよさが止まらない。
「ドレスは洗えばいい………まだ汚れるからな…………アリエス……」
そう、ロティシュは言うと、アリエスをベッドに押し出す。終わってない、とアリエスに言っている様に見えた。ロティシュを見れば明らかで、屹立がアリエスを求めていた。
「ま、まだ………終わって………」
「見れば分かるだろ…………足は綴じてろよ………自分を守りたいたらな」
「………も…………やぁ………」
アリエスは、ロティシュに命令されて、こんな事をさせられていると思っている。ロティシュからの気持ち等全く気付かないまま、秘部を曝け出し、舐められて、擦られて気持ち良くなっている自分が情けなくて泣けてきてしまう。美しく着飾らせてくれたロティシュには申し訳ないが、貰ったドレスを大事にしたかった、とそれもまた悲しくて、何も抵抗等出来る訳は無い立場で、ただ手で顔を覆うしか出来なかった。
「…………くっ………ずずっ……」
「…………っ!………泣くな!!興醒めする!!」
「………も……し訳………ひっく……」
泣いているアリエスに、如何していいか分からず、腰を一旦止めるロティシュ。アリエスの手を退かし、涙を拭うロティシュの手は優しく、心地良い。
「………練習付き合ってくれ」
ただ、一言が出て来ないロティシュ。一言さえ貰えれば飛び込めるアリエス。だが長年続く侍従関係と、プライドが邪魔をしていた。
アリエスは、それでもロティシュに触れられている事が幸せで嬉しくて、頷いてしまう。そんな事をすればロティシュが調子付くのが分かっている筈なのに、ロティシュを止める術が分からず、アリエスは求められるまま、ロティシュが離す迄付き合ってしまった。
白濁まみれの杭をドレスの裾で拭き取るロティシュ。
「新しいドレスをまた贈る」
「…………要りません」
「だ、だが………」
「必要ありませんから………」
アリエスは拭き取られた裾を自分に寄せ、ロティシュと目線を合わす事なく泣きそうな顔をし、涙を堪えていた。
「………分かった………だが、着けてたの外すから、足開けよ」
「……………」
「約束は約束だからな」
「……………早く……外して下さい!!」
「…………………」
「………っあっ!」
「……取れた………溢れた蜜、拭き取るから………」
再び舐めて拭き取るつもりだったのだろう、ロティシュはアリエスの足を綴じさせないように抑え着けた。
「け、結構です!!お風呂入りますから!!」
「…………そうか………」
「もう………終わったのですよね?」
「あぁ……」
「出てってもらえますか?………今……お顔………見たくないん………です……み、見られたく………ない……ですし……」
「……………分かった……おやすみ……」
「おやすみなさいませ」
ロティシュは素直に部屋から出て行こうとする。だが、扉の前で止まった。
「アリエス」
「…………まだ何かあるんですか!?」
涙目で、ロティシュの背をベッドの上から見るアリエス。
「…………練習台、これからも頼むから………呼んだら相手してくれ……」
「!!………嫌です!!…………もう………ロティ様………なんて…………嫌い………ひっくひっく………」
「!!…………命令だ!!いいな!!」
「……………あぁっっぁぁぁぁ………」
「っく!!」
バタンッ!
抱き締めたくても、拒絶されそうでロティシュは怖くなりアリエスの部屋から逃げる様に部屋へ帰る。泣き叫ぶアリエスの声が、頭から離れる事は無かった。
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