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最高の性教育のお手本♡
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しおりを挟むルカスが実体に戻ると、マシュリーが目の前で慌てていた。
「あぁ!!ルカス様!!良かった………あぁぁぁぁぁぁっ……」
ルカスに抱き着き泣くマシュリーに、ルカスは不思議ではあったが、直ぐに理解する。
「あぁ、実体と精神が分かれてたんだ」
「…………え……?」
「死んだかと思ったんだ…………あぁ、もう可愛いなぁ……」
「な、何故そんな事………」
マシュリーは精神のルカスは知っていたが、精神が抜けた実体を見た事は初めてで、その時の事を思い出しながら、キョトンとしている。涙も止まり、ルカスの指で拭われる。
「あ、そうだ……皇妃の間の宝石を探さなきゃ…………おいで」
「何があるんです?」
「ロティとザナンザが、俺達の房事見たさに、ベッドが見渡せる場所に宝石を置いたんだ………僅かな神力の流れがあったから、それを見たらロティの宝石でな………ザナンザ持ってたから、それはマシュリーの部屋にある……………あぁ、アレだな…………たく……誰が見せるか…………子供でも嫌なこった」
パリンッ!!
ルカスはザナンザの宝石も砕く。
「あ、あの子達ったら………」
「誰に似たのやら」
「ルカス様でしょう?」
マシュリーに似ても似つかない行動は、まさにルカスだ。
「…………ハイ………」
「キツく言わないと駄目ですわ、昼のカルーソン子爵令嬢の事といい………最近は令嬢達に狙われやすいですし………性の事に興味津々で…………ルカス様が2人増えた気がします」
「…………何も言い返せないな……だが、俺はまだマシだったぞ?」
自分は違うアピールをマシュリーに見せるルカスだが、マシュリーの目は冷ややかだ。
「どうですかね………」
「マシュリーと出会ってから変わったろ?」
「……………わたくし、その時の事はお話でしか、知りませんもの………」
「今は?」
「……………わたくし以外の女性の影はありませんわ………愛してくれてますもの」
「…………もっと確かめるか?」
「………はい……確かめますわ」
ルカスにベッド迄運ばれ降ろされると、深いキスから始まる甘い蜜夜。3人産んでも、体型を維持をし続けるマシュリーだが、それはルカスの性欲のおかげとも言える。
キスをしながら、耳朶を擦り、夜着を脱がしていくルカス。露わになった、胸も柔らかくふわふわするマシュリーの胸に、顔を埋め、強く吸う。
「だ、駄目っ………痕は………」
「見られない…………この場所は、消えたからつけ直し……」
「そ、そうでした?」
「……………首筋に付けようか?」
「………そ、そう言えば………そこ、消えましたわ………」
胸の谷間にキツイ痕を付けられ、文句を言うと、首筋に付けられるので、肯定するしかないマシュリー。
「…………クククッ……ココも、隙間が……」
「っ!!」
マシュリーのドレスで隠れる場所は、ほぼ痕が付いているキスマーク。消えては付けられ、白い肌が見られない。
「んあっ………はぁ………んっ」
ルカスの頭が、足の付け根に来ると、マシュリーの足を開かれ、閉じられない様に持ち上げられる。
「こら……逃げるな……」
「あぁっ………んんっ……に、逃げ………て……」
「舐めたいんだから、気持ちよくて醉がるはいいが、毎回恥ずかしがるマシュリーは可愛くて、飽きないよ…………また、今日もぐちゅぐちゅ奏でて、美味しい………」
「ああっ………掻き混ぜな………ああっん!!」
「ココ…………もう待ってるな………」
ルカスは待ちきれず、一旦マシュリーを離し、服を脱ぎ捨てると神力で避妊具を作る。膜を屹立に纏うその神力は、3人の子供で満足しているルカスとマシュリーが話合って決めた事だ。特にマシュリーの排卵日の間は子供が出来ない様にしていた。
マシュリーも避妊薬を飲むと言っていたが、ルカスが試しに避妊具を作る事に成功したのだ。神力を持っていなければ出来ない事ではあるが。
「お待たせ」
「……………や、やめて下さい………まるでわたくしが待ち構えてるようで………」
「はははっ………マシュリー、明日の仕事は?ゆっくり出来るなら、目一杯抱き潰すが?」
「………知ってらっしゃいますね?………明日、わたくしが久しぶりに公務が無いのを」
「さぁ、ね?………俺を欲しがるなら、お強請りして?」
「…………今夜も意地悪ですわ………」
マシュリーは自ら誘う様に、足を開き蜜口を指で広げる。
「今夜は………ルカス様の望むままに……」
「……………遠慮なく……」
その夜は、皇妃の間では甘く響く水音と、喘ぎ啼くマシュリーの声が止まなかった。
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