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策士する康太♡
しおりを挟む奇妙な生活が始まり、京は康太と一緒に住む事になってしまった。
両親に隠し通すつもりでいた京は、母に知られた以上、早々に父にも知れるだろう。
そうなったら、実家に帰らされる。
少しでも那由多の側に、大学を退学するのも諦めたくなかった京は仕方なく康太の家に厄介になるしかなかった。
早く、独り暮らし出来るようにまた引っ越しをしなければならない。
「ベッドはコレしかないから今夜から俺と寝てね、京。」
「…………私、そこのソファでいい。住む所決めたら直ぐに出ていくから。」
手荷物を邪魔にならない所に置いた京は、日常的に使う物だけ出しただけで、スマホ画面で賃貸物件のアプリを見始めた。
「昨日、お母さんに確認しといた。ここの住所、俺の連絡先を伝えたら、京の行動を報告して欲しい、て言われたよ。そしたら何て言ったと思う?」
「…………いつの間にそんな事……。」
京は康太に目線を合わせ、アプリを閉じる。
「貴方が嫌じゃなきゃ、同棲し続けて貰って構わない。那由多に会わせる事があっても、二人きりにしないで、とさ。………よっぽど那由多との関係を終わらせたいみたいだったな、お母さん……………なんなら、京を抱いてくれても構わない、とまで言ってたよ。ま、既に頂いちゃってるけどな。」
「………………お、親が言う事なの?それ……。」
「………なぁ、いつからだったんだ?そんな関係になったの。」
康太はソファに座り、京を見つめている。
「…………関係もったのは、那由多が高3、私が高1。でも、お母さんはずっと前から疑ってた。私が那由多にベッタリだったから……。」
「………そりゃ、疑われるわな……。」
「………お母さんが何て言おうと、私はアパート探すし、ココに長居するつもりは無いから。」
京は、洗面道具を持って立ち上がる。
取り敢えず洗面道具だけは普段から使う物だから、出して起きたいんだろう。
しかし、康太に腕を捕まれ、京はベッドに押し倒された。
「!!ちょっと!!」
「甘いな、京。」
康太は怒っている表情を京に向ける。
「何が!だって、康太もいきなりで迷惑な話でしょ!那由多と一緒に住んでなきゃ、それでお母さん達が納得すればそれでいいんだし!」
「俺が迷惑、て言ったか?寧ろ大歓迎だ。京が那由多と普通に兄妹だったら、こんな口説き方しなかった!レイプまがいな抱き方も、ハメ撮りもするかよ!3Pだってそうだ!那由多で喘ぎ濡らす京を見ながら抱きたくなかったさ!」
ブチブチッ!!
「きゃ!」
康太は京の着る服を引き破る。
「こんなにキスマーク付けあって、何が楽しいよ!」
下着も剥がされ、康太は京に覆いかぶさる。
「やっ!やめて!康太!!昨日シたじゃん!」
「だから?…………濡れてるじゃん。」
既に、京が履いていたワイドパンツの中に手を入れている康太は下着の上から割れ目に指を押し付けている。
ぬちゃ、にちゃっ。
布と肌が触れているからか、直接触られる音とは違うように聞こえる京。
「………やぁ…………あぁっ………あっ。」
「………ホント、エロっ。」
京がこの時、望んだ行為では無いのに、康太に開発された身体は、京をその気にさせた。
京はそれでも康太の手を振り解き抵抗をし、逃げようとする。
しかし、意味がない抵抗だった。
手首を捕まれ、パンツも降ろされ、下着1枚にされたのだった。
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