上 下
30 / 61

那由多と智香の夜♡

しおりを挟む

「那由多~。」

 那由多が家庭教師のバイトが終わり、智香から知らされた店に行くと、居ると思っていた康太と理は居なかった。

「あれ?康太と理は?」
「何か、連絡取れなかったのよ、店も分からなくて仕方ないから、今回は抜きでごめんね。」
「なら帰るかな……。」
「言うと思った………帰っても食べる物ある訳?なら少し食べて帰ればいいじゃない。」
「食べる物は何とかなるからいいんだよ。」
「女1人でこんな居酒屋に残す気なの?那由多は。もう注文しちゃったのよ、責めてそれ食べ終わる迄付き合ってよ。」
「…………少しだけな、食べたら帰るからな。」

 智香は必死になって那由多を留まらせようとしている。
 料理を少し注文した、と言う割には量が多かった。
 何かに付けて、ベタベタしてくる智香にうんざりしながら、会話に参加しつつも、那由多から智香に話掛ける事はなかった。
 出て来た物をひたすら食べる那由多。
 那由多は智香を見ようとしない事を、智香はチャンスと捉えていた。
 飲み物に一服盛るのは簡単だった。

「…………那由多?大丈夫?酔っ払ったの?」
「…………あちぃ……。」
「店出ようか、那由多。」

 薬の効果は絶大だった。
 フラフラと歩き出す那由多を支える智香。
 睡眠薬では、身体の大きい那由多を智香は運べない。
 よって、智香が用意したのは媚薬。
 媚薬を使い、那由多と肉体関係になるつもりでいた智香は飲ませてからの行動が早かった。
 自分の部屋に連れて行き、関係を迫る智香に、那由多は意識を朦朧としている。

「…………と…………もか………。何した?」

 息遣いも荒く、服にゆとりのある那由多の首元なのに苦しそうに喉を抑えている。

「那由多………好きなの。私の事めちゃくちゃにしていいのよ?」

 智香は服を脱ぎ始め、上半身裸になり胸を見せる。

「どう?この胸、触りたくない?」
「はぁはぁはぁ…………や………め………。」
「触っていいよ?………ほら、那由多も苦しいでしょ?ココ。」

 那由多のズボンの中で膨らむペニスは、智香が望む物だった。

「咥えてあげる。」

 ズボンのファスナーを下ろし、開放になった下着の間からそそり立つペニス。
 そして、先走った那由多の液を舐め始めた智香。

「………うっ…………や…………やめ………ろ。」
「………おいひっ………那由多。」

 先を絞る様に口に力を込め、手でしごかれて、那由多も媚薬のせいでか息遣いは荒いままだ。

「………くひにらしていいよ口に出していいよらゆた那由多…………。」

 那由多もまた自分の気持ちに反し、身体が言う事が効かない様子。、

 ジュルジュル……………。

 吸い取られる感じがし、思わず智香の口に放出してしまいそうになる那由多は我慢をしている。

「と…………も………やめっ…………で、出る
!」

 ドプッ…………びゅるびゅる………。
 
 ゴクン…………。

「美味しかった、那由多。まだ元気ね………食べてあげるね。中に出していいよ、私のココ、もう濡れてるし。」
「はぁはぁはぁ…………いい加減に………ちょ!ま、待て!!ゴム!!」
「アフターピル飲むから気にしないで、那由多。」

 智香は、那由多の上に乗り、秘所に那由多のペニスを咥え込んだ。
 まるで食べられるように、咥え込む智香。
 何度か、智香の中で弾き出す那由多は、なかなか止まれなかった。
 だが、何とか引き剥がし、智香に言い放つ。

「今後一切、俺に近寄るな!アフターピル飲むなら今すぐに飲め!今直ぐに!」
「………分かってるわよ、私だって今妊娠しても困るもの。でも、出来てたら認知はして貰うわよ、貴方の子だし。」
「冗談じゃない!薬盛ってレイプしたのは智香じゃないか!子供出来たら認知するどころか、中絶してもらうからな!」

 予め、処方された物なのか、智香は錠剤を出して服用したのを確認すると、那由多はその処方箋を確認する。
 アフターピルは本物のようだ。
 何故智香が持っているかなんて関係ないし、興味も無い。
 確認した那由多は、行為に及んだ周辺迄確認する。
 録画や録音をしているんじゃないか、と思ったからだ。
 案の定、カメラが数点あり、壊していくが、証拠として1つだけ持って行く那由多。

「これで全部?」
「…………。」
「全部か?て聞いてるんだが!」
「…………全部よ。」
「………俺や京に近付いたら被害届出すからな、今後一切近寄るな!分かったな!」
「…………。」
「返事は?」
「…………分かったわ。」

 バタン。

 返事を聞くと、那由多は無言で部屋を出て行った。
 智香は、電話を手に取り、康太に連絡する。

「康太………那由多は帰ったわ。そっちは?…………そう、良かったわ。終わったら連絡くれる?今後の事決めたいし。」

 智香は諦めていない。
 那由多は手に入らないだろう、と分かるが、那由多を幸せにさせるつもりは毛頭無いのだ。
 那由多の彼女の京の不幸を見たい。
 そうすれば、那由多も幸せにならない、と分かるから。
 隠しカメラも1つだけ残し、細かく壊された。
 メインになっていたカメラを持って行かれた為、智香は確認する事が出来ない。
 後は康太がどれだけ粘れるかに掛かっていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

お兄ちゃんはお医者さん!?

すず。
恋愛
持病持ちの高校1年生の女の子。 如月 陽菜(きさらぎ ひな) 病院が苦手。 如月 陽菜の主治医。25歳。 高橋 翔平(たかはし しょうへい) 内科医の医師。 ※このお話に出てくるものは 現実とは何の関係もございません。 ※治療法、病名など ほぼ知識なしで書かせて頂きました。 お楽しみください♪♪

処理中です...