5人の旦那様と365日の蜜日【完結】

Lynx🐈‍⬛

文字の大きさ
上 下
29 / 42

ラシードからの陵辱♡

しおりを挟む

「止めてっ!!」

 ラシードによって、ベッドの上で覆い被さられ、裸にされたメリッサは、必死に抵抗をしていた。だが、その抵抗はとても虚しく、抗う事も許されぬまま、メリッサの全てを暴かれた。夜中注がれた白濁の残りを見たラシードは支配欲に駆られ、前戯も無く徐ろに肉杭を出すと、メリッサの中に入ったのだ。それから数分、イキたくないと思うメリッサの心とは裏腹に、身体は杭を受け入れ、ぐちゅぐちゅと、音を奏でては、蜜壁が痙攣しラシードの白濁を受け取ろうと、誘ってしまう。
4人の婚約者達との房事に涙を流す事はほぼ無いメリッサだが、同意の上ではない房事に悔しくて堪らず、泣き叫んでいた。そして房事の場所は生命の部屋以外、今は許されておらず、妊娠する可能性だってある状況で、注がれる訳にはいかなかった。しかし、足を掴まれた状態で、奥へ奥へと広げてくる杭を避ける術は無かった。

「なかなか、いい身体じゃないか………婚約者共に開発され、自ら足を開いて、子種を貰っているのか?結婚もまだなのに」
「……………説明なんて………するか!!…………アンタなんかに!!早く退いてよ!!……………うあっ………んっ!」
「…………が好きなのか?」
「……………やっ…………あぁあっ………離れ………てっ…………よっ!!」

 ドクンッ!

「!!」
「あまりに気持ちが良いから出てしまった………クククッ」
「ヤダヤダヤダヤダッ!!離れろ!!」
「久しぶりに女を抱いたからな………量も多そうだ………」

 バンッ!!

「メリッサ!!」
「!!…………助け………て………」
「兄上!!何を!!」
「……………ラシード殿下………貴方を拘束します」

 フェルドマンがゲルニカやオルサガ、カイエンと共に兵士を引き連れ駆け込んで来たのだが、既に遅し。なかなかメリッサから離れようとしないラシードは注ぎ切って漸く離れると、身なりを整え、満面の笑みを見せる。

「これで妊娠したら、俺の子の可能性も出て来た…………無下には出来んな………………はははッ!!」
「兄上!!何て事を!!」

 カイエンは、ラシードの胸ぐらを掴み、思い切り殴り付けた。だが、よろめきもしない体格差があった。カイエンは文学タイプの青年で、体力も一般的なのに対し、ラシードは軍人タイプで、丹精な身体付だったからだ。鍛えているのだろう、顎が揺れただけで倒れもしなかった。

「カイエン、それで殴ったつもりか?…………ならそこの2人が殴るか?………出来るものならな………クククッ…………俺に手を出して、シュザリアが黙っちゃいないぞ?俺は来賓者だからな………」

 手を出しては国際問題になる、他国の王子。カイエンは兄弟という立場もある為に、問題にはならないが、フェルドマン達は我慢しなければならなかった。悔しくて堪らず、婚約者達は握り拳を作っている。ラシードは兵士達に連行されて行き、フェルドマンの指示の元、メリッサに駆け寄るフェルドマンはアルメリア夫人達の拘束を解くゲルニカとオルサガ、直ぐに入浴出来る様に、カイエンには湯浴みの準備をさせた。

「メリッサ………もう大丈夫です………怖かったですね………もう決してラシード殿下を近付かせません!」
「…………モートン………怖かったよぉ……」
「ゲルニカ、メリッサの入浴を頼みます!私は陛下方に報告しに行きますので!」
「分かった!」

 アルメリア夫人達を起こし、正気を戻すのを待つゲルニカとオルサガだが、一番の被害者はメリッサで、ゲルニカとオルサガもメリッサを抱き締めた。フェルドマンも、メリッサから離れるのに、後ろ髪を引かれながら被害状況を確認し、部屋を後にした。
 
「何だって!?ラシード王子が?」
「はい、メリッサ様を勉強部屋で侵しておりました………メリッサ様は泣きじゃくり、今はゲルニカとオルサガに任せています」

 フェルドマンが、メリベルの執務室で今メリッサに起きた事を報告していた。

「何て事を………こちらから手を打つ前に、メリッサが傷付いてしまうとは………」
「如何なる処分を……」
「……………ラシード王子、以下付き添いの兵士、侍従を国外追放せよ………即刻、処分の件をシュザリアに送り付ける書簡を用意する!娘が傷物にされたのだ!黙ってはおれん!」
「メリッサ様もご安心なさるかと……」

 数日後、ラシード達はシュザリアに返される。ラシードがメリッサを襲った日は無かった事に無理矢理させ、ラシードとの結婚話は白紙に戻されると共に、カイエン以外の王子が候補に名乗り出る事さえ、拒否する旨を通達したメリベル。今後、カイエンの子を妊娠したとしても、シュザリアの王位継承権は与えさせる必要も無い、と付け加えて…………。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる

ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。 幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。 幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。 関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

困りました。縦ロールにさよならしたら、逆ハーになりそうです。《改訂版》

新 星緒
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。 趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝! ……って、あれ? 楽勝ではあるけれど、なんだか思っていたのとは違うような。 想定外の逆ハーレムを解消するため、イケメンモブの大公令息リュシアンと協力関係を結んでみた。だけどリュシアンは、「惚れた」と言ったり「からかっただけ」と言ったり、意地悪ばかり。嫌なヤツ! でも実はリュシアンは訳ありらしく……

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます

おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」 そう書き残してエアリーはいなくなった…… 緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。 そう思っていたのに。 エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて…… ※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

処理中です...