婚約破棄され娼館に売られてしまいました【完結】

Lynx🐈‍⬛

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泥酔と媚薬と淫具♡

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 リュシエールが、セシリアの部屋の前にやってくる。

「公子殿下、本日はご婚約おめでとうございます」
「………うむ……」
「セシリア様はこちらに」
「…………」

 緊張の面持ちで、警護の騎士に目線を送り扉を開けさせる。
 入室すると、リュシエールは呪文を唱えた。

「リア」
「…………ヒック……リュシー……様?」
「………酒飲んだのか?」
「ヒック………気付でワインを2杯?……3杯?…………忘れちゃいました……ヒック……」

 ベッドの脇にあるワイングラスとワインのボトル。卑猥な夜着で泥酔状態に見えて、リュシエールは苦笑いして、ワインボトルを確認した。

「…………ん?……ワインと違う物が混ざってる?」
「ヒック………熱くないです?……部屋……」
「………残ってるな……」

 まだグラスの中に少し残っているワインを飲んだリュシエールはその中に媚薬が入っているのに気が付く。

「………気が利くなぁ………カーター伯爵やヴェルが怒りそうだが………私には好都合………」

 ベッド脇に座る泥酔のセシリアの肩ちょん、と押すと、コテン、と倒れたセシリア。

「きゃっ!」
「リアは私を、如何したいの?緊張をほぐすのに、いっぱいワイン飲むのはいいが、このワインに媚薬入ってたの気が付かなかった?」
「媚薬………?」
「…………そう、媚薬………熱いと言っていたけど、媚薬がリアの身体を熱くしてるんだ………こんなに卑猥な、肌が透ける夜着着て、私は限界迄リアを抱いてしまうよ?」
「んあっ!」

 セシリアの膝下はベッドから出ていて、リュシエールは片足の膝だけベッドに乗せた姿で、リアを見下ろしているが、頬を擦るだけでセシリアの甘い声が出ている。

「可愛いね………リアの声は……私だけにリアの声を聞かせておくれ……幾ら啼いても声を外に漏らさないから、遠慮なく啼いていいよ」
「………ヒック………本当………ですか?……」

 心配そうに、セシリアがリュシエールに聞いた。

「嘘は吐かない、と言ったでしょう?」
「…………私……ヒック……声我慢………出来ない……ので…………」
「っ!」

 そう、セシリアは娼館で調教されたのだ。喘ぎ声の我慢をする方法はセシリアは知らない。

「じゃあ、いっぱい啼こうね、リア」
「…………ヒック……声、枯れちゃいます……」
「それも可愛いと思うよ?」
「んっ!」
「口、開けて?」

 リュシエールの指がセシリアの唇に触れる。その指はセシリアに舐め取られていった。

「っ!………リア……キスが出来ないんだけど……」
「…………あ……申し訳……」
「いいよ、続けて………私の指を舐めてくれるなんて、私のを舐めてくれてる様な気がするよ……」

 扱く様に舌と唇を使い、リュシエールの指を舐めているセシリアに触れたくて、夜着の上から尖ったセシリアの山の頂上を空いている手で弾く。

「んんっ!」
「弾かれると気持ちいいんだ………他には何を知ってるのかな?私が知らない事も知っていたら嫌だな………」
「……………シュライムスライム………使っ………たり…………は……梁型………とか……」

 素直に答えてしまうセシリア。娼館の時の事を、泥酔している事で話しやすくなっているかもしれない。

「スライム………使う?………初めての夜だから、持って来てはいるけど……」
「……………出来る……なら……」
「……………いいんだ……」
ふぇ?」
「…………いや?………それなら、もう使ってしまおうか」
「…………は、はい……」

 リュシエールがセシリアの口から指を抜き、ポケットから箱を出す。

「…………少し濡れたら直ぐに取るよ……私もリアを濡らしてあげたいからね」
「…………」

 セシリアは頷くだけの返事を返すと、リュシエールはセシリアの胸元にスライムを落とした。

「ひやぁっ!………そこじゃ……な………」
「大丈夫、に行くから………スライムに任せて、私はセシリアの唇を可愛がらせて」

 セシリアの脇に手を挟み、ベッドの中央に連れて行くと、押し潰さない様に、唇が重ねられた。

「んふっ……んっ」

 ちゅ、ちゅ、と舌や唇が重なる度に小さな音が鳴る。それだけでも、やらしい気持ちになるのに、リュシエールにセシリアの耳を塞がれる。

 ―――頭………クラクラ……する………

 泥酔状態と、脳内に響くキスの音でセシリアは酸欠になりそうなのに、胸を這うスライムがゆっくりと下腹部に向かい、肌と布の間をすり抜けて行きながら、秘部に到達してしまう。
 モジモジと、腰をくねらせて足をすり合わせているセシリア。

「………ぷはっ………ぁぁ……」
「………可愛い……溶けちゃいそうだ………も疼くのかな?」
「っ!」
「確認しないとね………」

 夜着の胸にある紐を解くと、ぷるん、と胸が弾む。

「あ………あの………拘束とか……しないんですか?」
「………リアがしたいならするけど、リアが経験してない方法で私は愛してあげたいから、またそれは今度ね」
「ああっあぁああっ」

 胸を鷲掴みされ、尖らせると頂上を舌で舐め吸うリュシエール。

「ああっ………や………下………駄目っ………」

 だが、スライムの刺激が強かったのか、胸の愛撫より下腹部の方に、セシリアは集中してしまう。

「…………妬けちゃうな……スライムに負けてるなんて………」
「っあっ!……強っ………吸っちゃ………ああっん!」

 スライム如きに嫉妬して、頂上の吸い付く愛撫を強くしていくリュシエール。
 そして、胸元にも残していた。

「ひゃっぁ……スライム……も……駄目ぇ!」
「そんなに気持ちいいんだ………それなら取ってしまうね、リア」

 夜着を脱がしてしまうリュシエールに全裸を晒しても、セシリアは平気だった。それはワインのせいか媚薬のせいか、スライムのせいかは分かっていない。
 リュシエールが秘部に目を配ると、秘唇から入っているスライムと尻孔のスライムがあり、リュシエールは少し困った表情をしている。

 ―――参ったな……スライム取るのに、こっちも入ってると辛いかも

 実はスライムを使うのはリュシエールは初めてで、経験も教育上で閨経験を数回した事があるだけで、好きな相手とは初めてだったのだ。

「取って………ああっ……イクっ……あああっ」
「ちょっと待って、リア………指入れるよ……」
「んっ………ふぅっん……ああっん……」
「…………こっちもあるから………」

 先程迄の自信満々なリュシエールは何処に行った、と思える程戸惑いながら、スライムを取り出し、箱に戻す。

 ―――何とか出せたな……っ!……理性が……

 ぐったりと脱力したセシリアが、足を開いてヒクヒクと秘唇を疼かせながら蜜を溢しているのだ。羞恥心等忘れ、悦楽の波に居たセシリア。1度達した状態の様な姿に、リュシエールの竿は限界になった。

「リア………もっと、イカせてあげる」
「はぁ………んっんっあっあぁ!」

 セシリアの秘部に顔を埋め、スライムのおかげで溢れた蜜を舐め取りながら、秘蕾を舌で転がし始めたリュシエール。

「っあっ……一緒………駄目ぇ……イッちゃ……」
「リア……いっはい……イッて………」

 ―――梁型使ってた、と言ったが狭いな……それでこの蜜量と感度って………挿入はいったら如何なるんだ?

 まだ狭い蜜壺に指は1本しか入れてはいない。広げなければ、リュシエールの竿は挿入らないだろうと思われ、リュシエールは指を追加する。

「ああっ……な………増やさ……な……」
「広げないと、私がセシリアに挿入れないよ……指と舌では、満足させられない……」
「あはっあぁぁ………ひぅっ!」

 ―――声がまた可愛いくなった………限界なんだが…………挿入りたいっ!

 挿入りたくて、奥にキスをしたくて仕方ないが、セシリアに辛い思いをさせたくなかったリュシエールは、竿を出すだけ出して、自分で扱きながら、1度爆ぜようとした。

「リュ……シ……様………」
「っ!」
「あ、あの……も………いいです………から……」

 足元でゴソゴソとリュシエールがしている事に気が付き、セシリアはリュシエールに手を伸ばす。

「いいです、て………嫌、て事?」
「違います………リュシー様………欲しい……です……ずっと………奥……寂し……て………中辛い……ので……」
「まだ狭いのに………」
「…………最初だけだって………聞いてるから……痛みは我慢します………」
「…………リア………」

 リュシエールは身体を起こし、セシリアの足の間に入る。

「…………避妊魔法掛けるよ……結婚式後に解呪する」
「…………はい……」

 下腹部に手を添え、リュシエールはセシリアに避妊魔法を掛けた後、初めて2人は繋がった。
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