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その後のあくま 1
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「マイク、いつまでここにいるつもりだ?他の依頼はどうする」
ジョンは久々に訪れた僻地の館で、かつての相棒の精細を欠いた姿に呆れ果てていた。
半年前、ジョンはここにマイクと共に伯爵家の依頼で悪魔祓いを請負い、一時期滞在していた。
新婚だったジョンは相手が淫魔だと分かると、早々に手を引きここから脱出したのだが、ペアを組んでいたマイクを無責任に残してきたことだけが気がかりだった。
もうこの依頼もそろそろ終えているだろうと思いきや、教会から半年たった今でもまだマイクはここの仕事を終えていない上、滞在場所を引き払い、この館に住み着いていると聞き、心配になって様子を見に来たのだ。
「だいたい、お前さ、下働きという名目でこの館にいるはずなのに、なんでこんなに荒れ放題なんだよ」
久々に訪れてはみたものの、花は枯れ、室内も使用する部屋以外は埃にまみれ、館は薄暗く荒れ放題と、下働きがやらないといけないはずの仕事をこなしている様子がない。
ジョンは訝しげに部屋を見回した。
「お前ここで何やってんだ。そもそもケビンはどうした」
ここは小さくとも伯爵家の持家。
それなのにそこの主でもあるケビンの姿はなく、なぜか下働きのマイクが我が物顔でジョンを迎え入れもてなしている。
「……ケビンはまだ寝ている」
「具合でも悪いのか」
「いや」
ジョンは嫌な予感がした。
まさかと思うが、そのまさかではないかと。
「マイク、まさか、お前悪魔に堕ちてないだろうな」
「何を言い出す。ケビンの悪魔はなりを潜めている。俺は悪魔の言いなりにはならない 」
「じゃあ何か?本当にそのまさかのまさかとは思うが 、その必要ないはずの祓いを理由に、ケビンを抱き潰してるとか、そんなことはないだろうな」
「…………」
マイクは額に手をやり、椅子の肘掛けに肘をつき凭れた。
ジョンはそのマイクの物憂げな態度を見て、大いに呆れた。
マイクは何も言わないが、この荒れ放題の部屋とその状況すべてが証拠だ。
マイクは、明らかにこちらが救済すべきはずのケビンに溺れている。
「なあ、無言の行はまだ続いているのか」
「ああ」
「…………」
こいつセックスの時も無言でやってんのか。
「お前は何を考えているんだ?!ケビンの悪魔がもう出てこないなら、もうこの依頼はケリをつけろ。彼がもうまともなら父親の元へ返せ。伯爵もそれを望んでいるだろうが。お前とセックス三昧にするためにここに追いやったわけじゃあるまいし!」
そう言い放つと、鞄から小瓶を取り出しマイクの前に置く。
「これを置いていく。聖水だ」
聖水は悪魔祓いには必須だ。マイクはここでは調理担当だったから、自分が持ってきた分は既に使い切っているはずと、ジョンがわざわざ用意したのだ。
というか、もうなくなったなら取りに来いよな!?とジョンは内心ツッコんだ。
「あとこの館はきれいに片付けて整えろ。部屋をきれいにすることは悪魔を祓いに必要な環境の基本だろう!?カーテンを開けて掃除をして、聖水を使え!聖水を使ってケビンに悪魔が出てくるか確かめろ」
ジョンは帰るため椅子から立ち上がった。
「そしてこれは俺からの助言だ。ケビンがかわいいならもう無言の行はやめろ。かわいそうだろ」
それだけ言うと、ジョンはマイクを残し館を去って行った。
ケビンは毎日、話し相手のいないこの館で、いつもマイクを相手に会話をしている。もちろん無言を貫き通すマイクから返事などあるはずもないのに。
マイクはジョンがいなくなった後、この埃っぽい部屋の客用の椅子に座ったまましばらく目を閉じて考えた。
そしてケビンが起きてくるまでに館を掃除すべく立ち上がり、全ての部屋のカーテンを開けはなった。
△△△
【マイクSIDE】
俺はジョンが帰ったあと、屋敷の中をざっと片付けきれいに掃除をし、夕食用にケビンの好きなカブとベーコンのスープを作った。
柔らかく煮込まれたカブは、口の中に入れるとトロトロと蕩け、ベーコンの塩気とラードの風味もちょうど良く、我ながらなかなか食欲をそそる。俺は味見をしながら、ケビンなら喜んで食べるだろうと思った。
だがいつものスープとは違い、このスープには聖水を仕込んだ。
普通の人ならば味の違いになど気が付くことはない。しかし相手が悪魔であればそれが例え宿主の好物であっても拒絶するだろう。
これを前にケビンがどう反応するのか。それで今後が決まる。
食事の支度ができると、ケビンが降りてきた。
ケビンは館がきれいに掃除されていることに気がつくと、顔を綻ばせて俺を見た。
その顔は素の彼らしい何とも無垢で愛らしい表情で、俺は思わず強引にキスをして、いたずらをしかけてやりたくなる衝動にかられたが、なんとか自制し、湧き上がった欲求を追い払うと給仕に徹した。
俺がたっぷりとカブの入った聖水入りスープを皿につぎケビンの前に置くと、ケビンは自分の好物に喜んで見せ、スプーンを手に取ると、いそいそと口元へ運ぶ。
ケビンは俺が作ったスープを何の躊躇いもなく口に入れ、咀嚼し、ごくんと美味そうに飲み込む。
ーーー俺はそれをただ黙って見ていた。
ケビンは出された食事を平らげた。まずいとか苦いとかそういった苦情など何事もなく、全ての食事を終えた。
「マイク、今日のスープ俺の好きなやつ。ありがとう、美味しかった」
ケビンが俺にちゅっとキスをした。それは本当に挨拶程度の軽いものだったが、唇が触れたとたん俺は我慢できず舌をねじ込むと強引に舌を絡めとった。
最近ケビンを見ていると自制がきかなくなる。
だが唇を貪りながらも、ケビンに自分はもう必要なくなったと、冷静にこの状況を判断している俺がいる。
かわいいかわいいケビン。悪魔がもういないのなら、きっと君は幸せになれるだろう。
ーーーこの自堕落で享楽的な生活が終わりを告げようとしていた。
△△△
「ねえ、マイク今日は何かあったのか?」
ケビンと二人いつものように、夜ベッドに横になっている時だった。
ケビンは俺に馬乗りになると、俺が答えるはずもないのに、問い詰めてきた。
今日の俺の様子にどこか異変を感じたようだった。
俺は迷っていた。
明日には伯爵に依頼完了の報告をしなければならない。その前にケビンとの関係をどう終わらせるべきか。
ケビンはもう悪魔がいなくても、こうして当たり前のように俺の上にいる。
悪魔がもういないならジョンの言う通りに、無言の行を終わらせ、この関係を断つべきだろう。
「ーーーねえ、マイク。お前さ、俺との関係を終わらせようとしてない?」
俺はギクッとしてケビンを見た。
もしかしてあの悪魔が顔を覗かせているのではと疚しい期待もあったが、自分の顔を覗き込むケビンには少しの翳りもなかった。
「ねえ、マイク、もう嫌になった? 俺に飽きちゃったのか? ね、一人にしないでくれ」
そして俺の首元に抱きつくと、耳元で「……マイク、本当は喋れるんだろ?」と囁いた。
その言葉に俺は目を見張った。
「…………なぜ知っている」
思わず掠れた声がでた。ケビンを首から引き離すと、ケビンが目を潤ませ楽しそうに笑った。
「どれだけ一緒にいると思ってるんだ?マイク。夜中、君結構独りごと言ってるんだよ」
最初は悪魔の力を恐れ夜中はホテルに戻っていたのだが、ケビンを抱くようになってからは、もう何カ月も一緒に夜を過ごしている。
一緒に過ごした日々、俺は気がつかぬうちに言葉を発していたのか。
愕然とし思わず自分の口を押さえた。
「理由なんかいいんだ。俺はマイクが傍にいてくれるなら、なんだっていい。ここに連れて来られてから、ずっと一緒にいてくれたのはマイクだけなんだから」
そう言いながら甘えるようにケビンは抱きついてくると、俺の顔から手を剥がし、自らその愛らしい口を俺の口に押し当てた。
ジョンは久々に訪れた僻地の館で、かつての相棒の精細を欠いた姿に呆れ果てていた。
半年前、ジョンはここにマイクと共に伯爵家の依頼で悪魔祓いを請負い、一時期滞在していた。
新婚だったジョンは相手が淫魔だと分かると、早々に手を引きここから脱出したのだが、ペアを組んでいたマイクを無責任に残してきたことだけが気がかりだった。
もうこの依頼もそろそろ終えているだろうと思いきや、教会から半年たった今でもまだマイクはここの仕事を終えていない上、滞在場所を引き払い、この館に住み着いていると聞き、心配になって様子を見に来たのだ。
「だいたい、お前さ、下働きという名目でこの館にいるはずなのに、なんでこんなに荒れ放題なんだよ」
久々に訪れてはみたものの、花は枯れ、室内も使用する部屋以外は埃にまみれ、館は薄暗く荒れ放題と、下働きがやらないといけないはずの仕事をこなしている様子がない。
ジョンは訝しげに部屋を見回した。
「お前ここで何やってんだ。そもそもケビンはどうした」
ここは小さくとも伯爵家の持家。
それなのにそこの主でもあるケビンの姿はなく、なぜか下働きのマイクが我が物顔でジョンを迎え入れもてなしている。
「……ケビンはまだ寝ている」
「具合でも悪いのか」
「いや」
ジョンは嫌な予感がした。
まさかと思うが、そのまさかではないかと。
「マイク、まさか、お前悪魔に堕ちてないだろうな」
「何を言い出す。ケビンの悪魔はなりを潜めている。俺は悪魔の言いなりにはならない 」
「じゃあ何か?本当にそのまさかのまさかとは思うが 、その必要ないはずの祓いを理由に、ケビンを抱き潰してるとか、そんなことはないだろうな」
「…………」
マイクは額に手をやり、椅子の肘掛けに肘をつき凭れた。
ジョンはそのマイクの物憂げな態度を見て、大いに呆れた。
マイクは何も言わないが、この荒れ放題の部屋とその状況すべてが証拠だ。
マイクは、明らかにこちらが救済すべきはずのケビンに溺れている。
「なあ、無言の行はまだ続いているのか」
「ああ」
「…………」
こいつセックスの時も無言でやってんのか。
「お前は何を考えているんだ?!ケビンの悪魔がもう出てこないなら、もうこの依頼はケリをつけろ。彼がもうまともなら父親の元へ返せ。伯爵もそれを望んでいるだろうが。お前とセックス三昧にするためにここに追いやったわけじゃあるまいし!」
そう言い放つと、鞄から小瓶を取り出しマイクの前に置く。
「これを置いていく。聖水だ」
聖水は悪魔祓いには必須だ。マイクはここでは調理担当だったから、自分が持ってきた分は既に使い切っているはずと、ジョンがわざわざ用意したのだ。
というか、もうなくなったなら取りに来いよな!?とジョンは内心ツッコんだ。
「あとこの館はきれいに片付けて整えろ。部屋をきれいにすることは悪魔を祓いに必要な環境の基本だろう!?カーテンを開けて掃除をして、聖水を使え!聖水を使ってケビンに悪魔が出てくるか確かめろ」
ジョンは帰るため椅子から立ち上がった。
「そしてこれは俺からの助言だ。ケビンがかわいいならもう無言の行はやめろ。かわいそうだろ」
それだけ言うと、ジョンはマイクを残し館を去って行った。
ケビンは毎日、話し相手のいないこの館で、いつもマイクを相手に会話をしている。もちろん無言を貫き通すマイクから返事などあるはずもないのに。
マイクはジョンがいなくなった後、この埃っぽい部屋の客用の椅子に座ったまましばらく目を閉じて考えた。
そしてケビンが起きてくるまでに館を掃除すべく立ち上がり、全ての部屋のカーテンを開けはなった。
△△△
【マイクSIDE】
俺はジョンが帰ったあと、屋敷の中をざっと片付けきれいに掃除をし、夕食用にケビンの好きなカブとベーコンのスープを作った。
柔らかく煮込まれたカブは、口の中に入れるとトロトロと蕩け、ベーコンの塩気とラードの風味もちょうど良く、我ながらなかなか食欲をそそる。俺は味見をしながら、ケビンなら喜んで食べるだろうと思った。
だがいつものスープとは違い、このスープには聖水を仕込んだ。
普通の人ならば味の違いになど気が付くことはない。しかし相手が悪魔であればそれが例え宿主の好物であっても拒絶するだろう。
これを前にケビンがどう反応するのか。それで今後が決まる。
食事の支度ができると、ケビンが降りてきた。
ケビンは館がきれいに掃除されていることに気がつくと、顔を綻ばせて俺を見た。
その顔は素の彼らしい何とも無垢で愛らしい表情で、俺は思わず強引にキスをして、いたずらをしかけてやりたくなる衝動にかられたが、なんとか自制し、湧き上がった欲求を追い払うと給仕に徹した。
俺がたっぷりとカブの入った聖水入りスープを皿につぎケビンの前に置くと、ケビンは自分の好物に喜んで見せ、スプーンを手に取ると、いそいそと口元へ運ぶ。
ケビンは俺が作ったスープを何の躊躇いもなく口に入れ、咀嚼し、ごくんと美味そうに飲み込む。
ーーー俺はそれをただ黙って見ていた。
ケビンは出された食事を平らげた。まずいとか苦いとかそういった苦情など何事もなく、全ての食事を終えた。
「マイク、今日のスープ俺の好きなやつ。ありがとう、美味しかった」
ケビンが俺にちゅっとキスをした。それは本当に挨拶程度の軽いものだったが、唇が触れたとたん俺は我慢できず舌をねじ込むと強引に舌を絡めとった。
最近ケビンを見ていると自制がきかなくなる。
だが唇を貪りながらも、ケビンに自分はもう必要なくなったと、冷静にこの状況を判断している俺がいる。
かわいいかわいいケビン。悪魔がもういないのなら、きっと君は幸せになれるだろう。
ーーーこの自堕落で享楽的な生活が終わりを告げようとしていた。
△△△
「ねえ、マイク今日は何かあったのか?」
ケビンと二人いつものように、夜ベッドに横になっている時だった。
ケビンは俺に馬乗りになると、俺が答えるはずもないのに、問い詰めてきた。
今日の俺の様子にどこか異変を感じたようだった。
俺は迷っていた。
明日には伯爵に依頼完了の報告をしなければならない。その前にケビンとの関係をどう終わらせるべきか。
ケビンはもう悪魔がいなくても、こうして当たり前のように俺の上にいる。
悪魔がもういないならジョンの言う通りに、無言の行を終わらせ、この関係を断つべきだろう。
「ーーーねえ、マイク。お前さ、俺との関係を終わらせようとしてない?」
俺はギクッとしてケビンを見た。
もしかしてあの悪魔が顔を覗かせているのではと疚しい期待もあったが、自分の顔を覗き込むケビンには少しの翳りもなかった。
「ねえ、マイク、もう嫌になった? 俺に飽きちゃったのか? ね、一人にしないでくれ」
そして俺の首元に抱きつくと、耳元で「……マイク、本当は喋れるんだろ?」と囁いた。
その言葉に俺は目を見張った。
「…………なぜ知っている」
思わず掠れた声がでた。ケビンを首から引き離すと、ケビンが目を潤ませ楽しそうに笑った。
「どれだけ一緒にいると思ってるんだ?マイク。夜中、君結構独りごと言ってるんだよ」
最初は悪魔の力を恐れ夜中はホテルに戻っていたのだが、ケビンを抱くようになってからは、もう何カ月も一緒に夜を過ごしている。
一緒に過ごした日々、俺は気がつかぬうちに言葉を発していたのか。
愕然とし思わず自分の口を押さえた。
「理由なんかいいんだ。俺はマイクが傍にいてくれるなら、なんだっていい。ここに連れて来られてから、ずっと一緒にいてくれたのはマイクだけなんだから」
そう言いながら甘えるようにケビンは抱きついてくると、俺の顔から手を剥がし、自らその愛らしい口を俺の口に押し当てた。
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