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スーシリアム神皇国
36 定食屋でのトラブル
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「おい、北通りにある定食屋知ってるか」
今若い兵士の間で話題になっている店があった。
そこは平民が多く住む地域の通りにある定食屋で、そこに最近えらく綺麗な子が従業員にいるという話だ。
そもそもその話は、たまたま偶然その店に入り、そこの店員に一目惚れをしたという若い兵士同士の与太話から始まった。
そんなに綺麗な子なら俺も俺もとあっという間に噂が広がり、誰でも気兼ねなく入れる安くて美味い庶民の店ということで、下級兵士の間に店の存在が知れ渡ったまでは良かったのだが、なぜだか格上の神兵にまで話が広がってしまった。
本来労働者階級の者しか来ない北通りの小さな店に、上級職の神兵までもが来るようになってしまい、現在店はちょっとした混乱に陥っていた。
「おい、店主。今日はスーちゃんいるのか」
「スーちゃん、何時に上がるんだ? 家はどこなんだ。危ないから俺たちが送ってやろうか」
今までなら見向きもしなかったような尊大で屈強な男たちが、スルト目当てに、ときには鎧姿で安い定食を食べにくるもんだから、それまで来てくれていた常連客らの足が遠のいてしまった。
「一体何がどうしたってんだ?」
遠方での仕事を終え一週間ぶりに店に訪れたコウも驚いた。先週までは下級兵士程度だった客層が、今日は神兵までが隊服姿で安い飯を食べに来ている。
さすが兵士だけあってみなすごい量を食べているが、逆にその勢いが威圧的で、これにはさすがのコウもちょっと居心地が悪い。
持ち帰りで済ませようとすると、スルトから目配せされ、げんなりするが仕方なく店内で食べて帰ることにした。
「おい、お前、スーちゃんと仲がいいのか」
先ほどの目配せを見られていたのか、一人の神兵がコウに声をかけてきた。目つきといい言い草といいなんだか嫌な感じだなとコウは警戒する。
「いや、ただの常連ですよ。どうかお気になさらず」
「おい、なんだお前は。いい態度だな」
コウの何が気に入らなかったのか、いやそもそもスルトと仲が良さそうなのが気に入らないのだろう。その神兵はコウに難癖をつけ始めた。
腕っぷしに自信のあるコウでも、さすがに現役の兵士には敵うはずもない。
どうしたもんかと身を固くしていると、急に「おいやめないか」と後ろから声がかかった。
振り向くと隊服ではないがいかにも兵士といったゴツい風貌の大男が、コウの胸ぐらを掴もうとしていた神兵を制していた。
どうやらこの男、言いがかりをつけてきたこの神兵よりも立場が上の者らしい。制された神兵は姿勢を正すと、反論するどころかサッと引き下がっていった。そこでコウもようやく体から力を抜いた。
「コウさん!」
店内の様子に気が付き、スルトが厨房から慌てて飛び出してきた。
「スルトさん、俺は大丈夫ですよ。この方が助けてくれましたから」
コウが後ろを振り返り、庇ってくれた男に礼を伝えると、とんでもないと逆に謝ってくれた。
「うちの兵士が申し訳ない。躾がなっておりませんでした。……そのスーちゃんにも迷惑を」
図体のでかい男がスルトを前に、もじもじと不気味に照れている。この男もスルト目当てかとコウは遠い目をした。
「あ、最近来てくれている方ですよね。あなたも神兵さんだったんですね。どうりで強そうだなって思ってました」
にこにこと話しかけるスルトに、男はさらに顔を赤くした。
「うちの者らが迷惑をかけておりますよね。迷惑をかける者はもう来ぬよう言っておきますゆえ、ご安心ください」
その言葉にスルトはとびきりの笑顔で返した。
△△△
「……昨日のスーちゃんもかわいかったなあ」
昨日絡まれていたコウを助けたこの男、セイドリックという名で、実はサーシャの隊に所属の下士官だ。
セイドリックは腕も立つが図体のわりに文官並みに几帳面で数字に強いということで、書類仕事を任されていた。
そして今日も事務室で溜まっていた書類を捌きつつも、ついつい昨日のことを思い出していた。
「セイドリック、昨日も行ったのか? ここのところ行き過ぎだろう。それにああいう庶民の店に行くのは、下の者に示しがつかんぞ。ほどほどにしろ」
自分に向けられたスルトの花のような愛らしい笑顔。その称賛がどうやら無意識に口から出てしまったらしいが、それを寄りにも寄って同僚に聞かれ、諌められてしまった。
「……そんなには行っておらんぞ。休みの日だけだ。それに迷惑をかけぬようちゃんと私服で行っている」
普段慌ただしく店内を動き回るスルトしか見ることができないが、昨日はあの無粋な部下のお陰で間近に顔を見ることができた上、認識までしてもらえたのだ。感謝しかない。が、もちろんあの男はあの店に出禁の上、スルトへの接近禁止を命令してある。
「安くて良い店だぞ。平民出身のお前なら行きやすいんじゃないか」
行ってみたら良さが分かると逆に勧めたところで、
「ほう、そんなに良い店があるのか」
と、低い声をかけられた。
「はっ!! サハル=ディファ隊長殿!」
急に事務室に現れたサーシャこと隊長サハル=ディファに、セイドリックやその部下たちは勢い良く立ち上がり敬礼をした。
「よい。書類を取りにきただけだ。————セイドリックあまり店の者に迷惑をかけぬように。みなにも注意を」
「はっ」
サハル=ディファはジロリとセドリックを見やり、それだけ言うとこの部屋から出ていった。
セイドリックにとってサハル=ディファは怖い上官だった。
部下に優しい言葉をかけるでもなく、常に自分にも他者にも厳しく、冗談も通じない。そして鍛錬は血反吐を吐くほどに凄まじい。
しかしサハル=ディファの部隊を志望する者は多く、戦場での彼の活躍を目にした者はみな、彼を神の如く崇拝していた。
(しかし、よく若い者はこの怖い上官殿に積極的に伽に行けるな)
若い神兵らは、サハル=ディファが私邸ではなく神兵の寄宿舎に泊まる日、誰が夜の伽をするかで争うと聞いた。噂によると逸物の大きさも、体に比例して恐ろしいくらいデカいという話だ。あの体格だ、その噂が本当なら相当デカいということになる。
いくらあの上官殿が男としてひどく魅力的で、個人的に特別な関係になりたいとしても、俺なら無理だなとセイドリックは思った。そんなの尻が壊れる。
(まさかあの店に興味もったりしないだろうな)
あの名門名家の上官殿があんな庶民の店には行くとは思えないが、もしものことがあってはいけない。
スーちゃんはあんなにけなげで細くて綺麗でかわいいのだ。スーちゃんのあの小さな桃のような尻は俺が守る! とセイドリックは意気込んだ。
今若い兵士の間で話題になっている店があった。
そこは平民が多く住む地域の通りにある定食屋で、そこに最近えらく綺麗な子が従業員にいるという話だ。
そもそもその話は、たまたま偶然その店に入り、そこの店員に一目惚れをしたという若い兵士同士の与太話から始まった。
そんなに綺麗な子なら俺も俺もとあっという間に噂が広がり、誰でも気兼ねなく入れる安くて美味い庶民の店ということで、下級兵士の間に店の存在が知れ渡ったまでは良かったのだが、なぜだか格上の神兵にまで話が広がってしまった。
本来労働者階級の者しか来ない北通りの小さな店に、上級職の神兵までもが来るようになってしまい、現在店はちょっとした混乱に陥っていた。
「おい、店主。今日はスーちゃんいるのか」
「スーちゃん、何時に上がるんだ? 家はどこなんだ。危ないから俺たちが送ってやろうか」
今までなら見向きもしなかったような尊大で屈強な男たちが、スルト目当てに、ときには鎧姿で安い定食を食べにくるもんだから、それまで来てくれていた常連客らの足が遠のいてしまった。
「一体何がどうしたってんだ?」
遠方での仕事を終え一週間ぶりに店に訪れたコウも驚いた。先週までは下級兵士程度だった客層が、今日は神兵までが隊服姿で安い飯を食べに来ている。
さすが兵士だけあってみなすごい量を食べているが、逆にその勢いが威圧的で、これにはさすがのコウもちょっと居心地が悪い。
持ち帰りで済ませようとすると、スルトから目配せされ、げんなりするが仕方なく店内で食べて帰ることにした。
「おい、お前、スーちゃんと仲がいいのか」
先ほどの目配せを見られていたのか、一人の神兵がコウに声をかけてきた。目つきといい言い草といいなんだか嫌な感じだなとコウは警戒する。
「いや、ただの常連ですよ。どうかお気になさらず」
「おい、なんだお前は。いい態度だな」
コウの何が気に入らなかったのか、いやそもそもスルトと仲が良さそうなのが気に入らないのだろう。その神兵はコウに難癖をつけ始めた。
腕っぷしに自信のあるコウでも、さすがに現役の兵士には敵うはずもない。
どうしたもんかと身を固くしていると、急に「おいやめないか」と後ろから声がかかった。
振り向くと隊服ではないがいかにも兵士といったゴツい風貌の大男が、コウの胸ぐらを掴もうとしていた神兵を制していた。
どうやらこの男、言いがかりをつけてきたこの神兵よりも立場が上の者らしい。制された神兵は姿勢を正すと、反論するどころかサッと引き下がっていった。そこでコウもようやく体から力を抜いた。
「コウさん!」
店内の様子に気が付き、スルトが厨房から慌てて飛び出してきた。
「スルトさん、俺は大丈夫ですよ。この方が助けてくれましたから」
コウが後ろを振り返り、庇ってくれた男に礼を伝えると、とんでもないと逆に謝ってくれた。
「うちの兵士が申し訳ない。躾がなっておりませんでした。……そのスーちゃんにも迷惑を」
図体のでかい男がスルトを前に、もじもじと不気味に照れている。この男もスルト目当てかとコウは遠い目をした。
「あ、最近来てくれている方ですよね。あなたも神兵さんだったんですね。どうりで強そうだなって思ってました」
にこにこと話しかけるスルトに、男はさらに顔を赤くした。
「うちの者らが迷惑をかけておりますよね。迷惑をかける者はもう来ぬよう言っておきますゆえ、ご安心ください」
その言葉にスルトはとびきりの笑顔で返した。
△△△
「……昨日のスーちゃんもかわいかったなあ」
昨日絡まれていたコウを助けたこの男、セイドリックという名で、実はサーシャの隊に所属の下士官だ。
セイドリックは腕も立つが図体のわりに文官並みに几帳面で数字に強いということで、書類仕事を任されていた。
そして今日も事務室で溜まっていた書類を捌きつつも、ついつい昨日のことを思い出していた。
「セイドリック、昨日も行ったのか? ここのところ行き過ぎだろう。それにああいう庶民の店に行くのは、下の者に示しがつかんぞ。ほどほどにしろ」
自分に向けられたスルトの花のような愛らしい笑顔。その称賛がどうやら無意識に口から出てしまったらしいが、それを寄りにも寄って同僚に聞かれ、諌められてしまった。
「……そんなには行っておらんぞ。休みの日だけだ。それに迷惑をかけぬようちゃんと私服で行っている」
普段慌ただしく店内を動き回るスルトしか見ることができないが、昨日はあの無粋な部下のお陰で間近に顔を見ることができた上、認識までしてもらえたのだ。感謝しかない。が、もちろんあの男はあの店に出禁の上、スルトへの接近禁止を命令してある。
「安くて良い店だぞ。平民出身のお前なら行きやすいんじゃないか」
行ってみたら良さが分かると逆に勧めたところで、
「ほう、そんなに良い店があるのか」
と、低い声をかけられた。
「はっ!! サハル=ディファ隊長殿!」
急に事務室に現れたサーシャこと隊長サハル=ディファに、セイドリックやその部下たちは勢い良く立ち上がり敬礼をした。
「よい。書類を取りにきただけだ。————セイドリックあまり店の者に迷惑をかけぬように。みなにも注意を」
「はっ」
サハル=ディファはジロリとセドリックを見やり、それだけ言うとこの部屋から出ていった。
セイドリックにとってサハル=ディファは怖い上官だった。
部下に優しい言葉をかけるでもなく、常に自分にも他者にも厳しく、冗談も通じない。そして鍛錬は血反吐を吐くほどに凄まじい。
しかしサハル=ディファの部隊を志望する者は多く、戦場での彼の活躍を目にした者はみな、彼を神の如く崇拝していた。
(しかし、よく若い者はこの怖い上官殿に積極的に伽に行けるな)
若い神兵らは、サハル=ディファが私邸ではなく神兵の寄宿舎に泊まる日、誰が夜の伽をするかで争うと聞いた。噂によると逸物の大きさも、体に比例して恐ろしいくらいデカいという話だ。あの体格だ、その噂が本当なら相当デカいということになる。
いくらあの上官殿が男としてひどく魅力的で、個人的に特別な関係になりたいとしても、俺なら無理だなとセイドリックは思った。そんなの尻が壊れる。
(まさかあの店に興味もったりしないだろうな)
あの名門名家の上官殿があんな庶民の店には行くとは思えないが、もしものことがあってはいけない。
スーちゃんはあんなにけなげで細くて綺麗でかわいいのだ。スーちゃんのあの小さな桃のような尻は俺が守る! とセイドリックは意気込んだ。
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※現在、コウとセイドリックの話『失恋した神兵はノンケに恋をする』を新作として公開しています。閑話コウの受難の続きでセイドリック視点で始まります。コウの受難の続きが気になっていた方がいればぜひ。
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