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スーシリアム神皇国
28 スーシリアム神皇国の皇子
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※ここからアンバーたちがスーシリアム神皇国に戻ってきてからの話になります。
——————
「アンブリーテス、あなた旅先で変なもの拾ってきたんですって?」
アンバーは、意味ありげにくすくすと笑う、招かれざる客を冷めた眼差しで見た。
アンブリーテスとはアンバーの正式な名で あり、 スーシリアム神皇国の皇子の名でもある。
ここはスーシリアム神皇国の中央都市の城の宮殿に設けられたアンバーの私室。そして今目の前にいるのは、アンバーの従兄妹にあたるプリースカだ。
プリースカはアンバーの父方の血筋で、サーシャとも血縁にあたる。
褐色の肌に映える見事な金髪、まるで扇の如く長い睫毛に縁取られた緑の大きな目が一際目を引く美しい少女だ。
しかし従兄妹といえど仲が良いわけではない。むしろアンバーは彼女が苦手で、できれば距離をとりあまり相手にしたくなかった。
今日とてアンバーが呼びもしないのに、勝手にやって来たのだ。
その目的は、サーシャとの旅の話を聞くためであろう。
アンバーとサーシャはノーマを伴い、一カ月ほど前にここスーシリアム神皇国に戻ってきていた。
当初アンバーはノーマを傍に置き共に生活を送る予定であったが、ノーマの強い治癒の力は中央神殿が保護と管理をすべきだと神官らに詰め寄られ、審査を経てノーマは中央神殿の管理下に置かれることになってしまった。
もともと神殿へ仕えることを希望していたノーマは、言われるがままアンバーと離れ、現在は神殿で神官見習いとして従事している。
そしてサーシャはといえば、彼もまた元の立場に戻り慌ただしい日々を過ごしているようで、あれからお互い顔を合わせることもなく、旅での生活がもう遠い昔のように感じた。
「ちょっと、何か言いなさいよ!」
アンバーはプリースカを、目を眇めて見るのに留め、返事をすることなく書付けに目を戻した。それが気に入らなかったのか、目をつり上げたプリースカに手元から書付けを奪われた。
「サハル=ディファお兄様を一年以上も引っ張り回しといて、いい気なもんね。なんであなたなんかが皇子なのかしらね。サハル=ディファお兄様の方が相応しいのに!」
プリースカはヒステリックにアンバーをなじり、苛立ちを顕にした。
毎度のことながら、そんなに俺に腹を立てるのならば、ここになど来なければ良いのにと、口汚く自分を罵るプリースカを諦観して見ていた。
プリースカのいう"サハル=ディファお兄様"というのは、サーシャのことだ。
サハル=ディファ・シュタウ。
これがサーシャの本名で正式な名であり、また正妻だった母の強い意向により“サハル=ディファ”という実父の正式名をそのまま受け継いでいた。
この年下の従兄妹は事ある毎に兄弟であるサハル=ディファとアンブリーテスを比べては、嫌味を言い連ねる。
彼女は幼い頃から同じ従兄妹であるサハル=ディファにご執心で、彼よりも出自の劣るアンブリーテスのほうが位の高い皇子であることが気に入らないのだ。
アンバーは大きく溜息をつくと、プリースカをじろりと見た。
「……それで? 何が言いたい」
「あなたが連れて来たあの神官、元の街では男娼扱いだったんですって? 神殿ですごい噂になってるわよ。あなたったら体で落とされたの? ふふっあなたの母親が父君を落としたのと同じね」
プリースカは名家の令嬢らしからぬひどく嫌な笑みを浮かべ、アンバーを見た。
彼女が言いたかったのは結局それだ。アンバーの母親が卑しい踊り子だったということを持ち出して、アンバーを貶めているのだ。
同じ兄弟でもサーシャとアンバーでは母親の出自がまったく異なる。
サーシャの母は由緒正しき武官の名家の娘で、正式な婚儀を経てサーシャが産まれた。
それに対しアンバーの母は、たまたま興行で訪れた街で父に見初められ、いわゆる庶子としてアンバーを産んだ。
星を持つ者として認められたアンバーを面と向かって悪しざまに言う者はいないが、宮城の中にはプリースカのように内心見下している者が少なからずもいることは事実。
だが今のアンバーにとって母親への嫌味よりも、ノーマが神殿でどんな扱いを受けているのかそちらの方が問題だ。
やはりノーマを神殿に渡したのは間違いだったのだ。
ノーマを助けるため必要だったとはいえサリトールの街まで神兵を動かしたのだ。あの街で起こった事件のあらましが神殿中に知れ渡っているのは当然のこと。
だがなんとかしようにもノーマが神殿に引き取られてから、彼ともまともに会えていない。
神殿からは、『神殿内部に多大な影響力を持つ皇子が特定の神官を贔屓にすることはあまり体裁がよろしくない。ゆえにノーマへの接触は控えるように』と釘を刺され、アンバーは自由にノーマに会うこともできず、歯痒い思いをしていた。
「サハル=ディファお兄様は次期皇子の父親役を継承なさるのでしょう? 私、サハル=ディファお兄様の婚約者候補として立候補しているの! 私絶対に星を持つ子供を産むわ! そしてサハル=ディファお兄様の第一夫人になるの」
プリースカは苦々しい表情のアンバーのことなどまったく気に留めることもなく、まるで夢を見ているかのようにうっとりとサーシャとの未来を語る。
現皇子アンバーの兄弟であるサーシャは、自身の父親と同じく次期皇子の父親役、すなわち星を持つ子供を産むための道具として、子を成すことを求められていた。
名門名家同士の結婚は大いに喜ばれる。名家の令嬢であるプリースカもまたサーシャの婚姻の相手として候補にあがっているのだろう。
しかし次期皇子の父親役といえば、アンバーのような星を持つ子供が産まれるまで、子供を作り続ける義務が課せられる。
種馬と揶揄した父親と同じ道を辿らなければならぬことに、サーシャはどう思っているのか。アンバーは複雑な心境だった。
「あら、あれ、サハル=ディファお兄様じゃない! 今日は皇城で神兵の訓練かしら。今日は面倒でもあなたに会いに来て正解だったわ! ああやっぱり武人のお姿も素敵! こちらを見ていただけないかしら」
プリースカが目敏くサーシャの姿を捉え、憧れの君の凛々しい姿に頬を染めはしゃいだ。
アンバーも部屋の窓から覗いてみると、神兵を引率するサーシャの赤い髪が見えた。その行き先には兵の訓練場がある。今日はサーシャの部隊がそこで訓練を行うのであろう。
サーシャを見ると旅をしていた頃の記憶が懐かしく蘇る。ここに戻ったのはたった一カ月前のことだが、もうひどく懐かしい。
アンバーはプリースカに用事ができたと部屋から追い出し、その足でサーシャの元へ向かった。
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「アンブリーテス、あなた旅先で変なもの拾ってきたんですって?」
アンバーは、意味ありげにくすくすと笑う、招かれざる客を冷めた眼差しで見た。
アンブリーテスとはアンバーの正式な名で あり、 スーシリアム神皇国の皇子の名でもある。
ここはスーシリアム神皇国の中央都市の城の宮殿に設けられたアンバーの私室。そして今目の前にいるのは、アンバーの従兄妹にあたるプリースカだ。
プリースカはアンバーの父方の血筋で、サーシャとも血縁にあたる。
褐色の肌に映える見事な金髪、まるで扇の如く長い睫毛に縁取られた緑の大きな目が一際目を引く美しい少女だ。
しかし従兄妹といえど仲が良いわけではない。むしろアンバーは彼女が苦手で、できれば距離をとりあまり相手にしたくなかった。
今日とてアンバーが呼びもしないのに、勝手にやって来たのだ。
その目的は、サーシャとの旅の話を聞くためであろう。
アンバーとサーシャはノーマを伴い、一カ月ほど前にここスーシリアム神皇国に戻ってきていた。
当初アンバーはノーマを傍に置き共に生活を送る予定であったが、ノーマの強い治癒の力は中央神殿が保護と管理をすべきだと神官らに詰め寄られ、審査を経てノーマは中央神殿の管理下に置かれることになってしまった。
もともと神殿へ仕えることを希望していたノーマは、言われるがままアンバーと離れ、現在は神殿で神官見習いとして従事している。
そしてサーシャはといえば、彼もまた元の立場に戻り慌ただしい日々を過ごしているようで、あれからお互い顔を合わせることもなく、旅での生活がもう遠い昔のように感じた。
「ちょっと、何か言いなさいよ!」
アンバーはプリースカを、目を眇めて見るのに留め、返事をすることなく書付けに目を戻した。それが気に入らなかったのか、目をつり上げたプリースカに手元から書付けを奪われた。
「サハル=ディファお兄様を一年以上も引っ張り回しといて、いい気なもんね。なんであなたなんかが皇子なのかしらね。サハル=ディファお兄様の方が相応しいのに!」
プリースカはヒステリックにアンバーをなじり、苛立ちを顕にした。
毎度のことながら、そんなに俺に腹を立てるのならば、ここになど来なければ良いのにと、口汚く自分を罵るプリースカを諦観して見ていた。
プリースカのいう"サハル=ディファお兄様"というのは、サーシャのことだ。
サハル=ディファ・シュタウ。
これがサーシャの本名で正式な名であり、また正妻だった母の強い意向により“サハル=ディファ”という実父の正式名をそのまま受け継いでいた。
この年下の従兄妹は事ある毎に兄弟であるサハル=ディファとアンブリーテスを比べては、嫌味を言い連ねる。
彼女は幼い頃から同じ従兄妹であるサハル=ディファにご執心で、彼よりも出自の劣るアンブリーテスのほうが位の高い皇子であることが気に入らないのだ。
アンバーは大きく溜息をつくと、プリースカをじろりと見た。
「……それで? 何が言いたい」
「あなたが連れて来たあの神官、元の街では男娼扱いだったんですって? 神殿ですごい噂になってるわよ。あなたったら体で落とされたの? ふふっあなたの母親が父君を落としたのと同じね」
プリースカは名家の令嬢らしからぬひどく嫌な笑みを浮かべ、アンバーを見た。
彼女が言いたかったのは結局それだ。アンバーの母親が卑しい踊り子だったということを持ち出して、アンバーを貶めているのだ。
同じ兄弟でもサーシャとアンバーでは母親の出自がまったく異なる。
サーシャの母は由緒正しき武官の名家の娘で、正式な婚儀を経てサーシャが産まれた。
それに対しアンバーの母は、たまたま興行で訪れた街で父に見初められ、いわゆる庶子としてアンバーを産んだ。
星を持つ者として認められたアンバーを面と向かって悪しざまに言う者はいないが、宮城の中にはプリースカのように内心見下している者が少なからずもいることは事実。
だが今のアンバーにとって母親への嫌味よりも、ノーマが神殿でどんな扱いを受けているのかそちらの方が問題だ。
やはりノーマを神殿に渡したのは間違いだったのだ。
ノーマを助けるため必要だったとはいえサリトールの街まで神兵を動かしたのだ。あの街で起こった事件のあらましが神殿中に知れ渡っているのは当然のこと。
だがなんとかしようにもノーマが神殿に引き取られてから、彼ともまともに会えていない。
神殿からは、『神殿内部に多大な影響力を持つ皇子が特定の神官を贔屓にすることはあまり体裁がよろしくない。ゆえにノーマへの接触は控えるように』と釘を刺され、アンバーは自由にノーマに会うこともできず、歯痒い思いをしていた。
「サハル=ディファお兄様は次期皇子の父親役を継承なさるのでしょう? 私、サハル=ディファお兄様の婚約者候補として立候補しているの! 私絶対に星を持つ子供を産むわ! そしてサハル=ディファお兄様の第一夫人になるの」
プリースカは苦々しい表情のアンバーのことなどまったく気に留めることもなく、まるで夢を見ているかのようにうっとりとサーシャとの未来を語る。
現皇子アンバーの兄弟であるサーシャは、自身の父親と同じく次期皇子の父親役、すなわち星を持つ子供を産むための道具として、子を成すことを求められていた。
名門名家同士の結婚は大いに喜ばれる。名家の令嬢であるプリースカもまたサーシャの婚姻の相手として候補にあがっているのだろう。
しかし次期皇子の父親役といえば、アンバーのような星を持つ子供が産まれるまで、子供を作り続ける義務が課せられる。
種馬と揶揄した父親と同じ道を辿らなければならぬことに、サーシャはどう思っているのか。アンバーは複雑な心境だった。
「あら、あれ、サハル=ディファお兄様じゃない! 今日は皇城で神兵の訓練かしら。今日は面倒でもあなたに会いに来て正解だったわ! ああやっぱり武人のお姿も素敵! こちらを見ていただけないかしら」
プリースカが目敏くサーシャの姿を捉え、憧れの君の凛々しい姿に頬を染めはしゃいだ。
アンバーも部屋の窓から覗いてみると、神兵を引率するサーシャの赤い髪が見えた。その行き先には兵の訓練場がある。今日はサーシャの部隊がそこで訓練を行うのであろう。
サーシャを見ると旅をしていた頃の記憶が懐かしく蘇る。ここに戻ったのはたった一カ月前のことだが、もうひどく懐かしい。
アンバーはプリースカに用事ができたと部屋から追い出し、その足でサーシャの元へ向かった。
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※現在、コウとセイドリックの話『失恋した神兵はノンケに恋をする』を新作として公開しています。閑話コウの受難の続きでセイドリック視点で始まります。コウの受難の続きが気になっていた方がいればぜひ。
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