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20 旅の支度
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ノーマの決意からすぐ、アンバーとサーシャは出立の日程を決めた。
結局のところノーマを助けたところでこの街にいる理由もなくなり、それではすぐにでも出立しようかという話になったのだ。
「そういえば聞き忘れていたのですが、アンバー様たちはなぜ旅をされているのですか?ここにはどういった経緯で ?」
ノーマは旅支度をしながら、ふと二人の旅の目的が気になった。
サーシャはともかく、アンバーは皇子なのだから本来国にいるべき人ではないのか?と。
その問いにアンバーが支度の手を止め答えた。
「ああ、そうだな。簡単に言えば、我等の兄弟を探しにか?」
アンバーがサーシャに視線を向けると、サーシャも「うむ」と頷いた。
「我等が父は性に奔放で、困ったことにあちこちに子種をばら蒔いておりましてな。我等がそれをは探しに出向いているといいましょうか」
「……?」
二人が兄弟なのは知っているが、父とは。
そういえばスーシリアム神皇国の王は歴代独身のはずと、元神官のノーマは唸った。
皇子はどうやって決められていたんだろうか。仮にも神官をやっていながら今まで気にしたことがなかったと、今更ながら気がついた。
ノーマの周りにハテナが飛び交っていることに気がついたアンバーが、手招きした。
「俺の瞳を覗いてみろ。何色だ?」
近くに来たノーマを寄せるとぐいっと顔を近づけた。
そういえばずっと一緒にはいるが、こうして至近距離でアンバーの顔をみたことがなかったなと、ノーマは思いながら「失礼を」と断りつつ瞳を覗き込んだ。
アンバーの瞳は一見ノーマと同じような黒い瞳だが、こうして覗き混むと普通の瞳にはあり得ない模様が浮かんでいた。
瞳の黒の中には複雑に金色の無数の星が散らばり、まるで内側に傷の入った水晶をきれいに磨いてできたような不思議な模様をしている。
ノーマはそれを見て、神殿にいた頃それこそ朝から夜寝るときまで手にしていたスーシリアムの教典を思い出した。
『サスリーム神はこの地を去る時に、人々に金の星を投げ与えた。星は人々を導き、土地を豊かにした。しかし星を得た人々は次第に星を奪い合うようになり、そのうちに星は砕けた。ばらばらになった星は誰の目からも消え、人々の前から姿を消した』
「……サスリーム神の星だ…………」
皇子は金の星を持っている。これが皇子になるための条件だと聞いたことがあった。
教えにあった星がここにある。ノーマは息を呑んだ。
「これが皇子の印だ。星を持つものだけが皇子と認定される」
目一杯目を見開いていたせいで乾いた目を潤わせるため、何度もパチパチと瞬きをしつつ、アンバーは説明を続ける。
「皇王は神官同様未婚でなければならないゆえ、皇王、もしくは皇子の近親者に次の皇子を作る責務を与える。我等の父がそうだった」
「そう、我等の父は種馬よ」
そう揶揄するサーシャにアンバーも笑う。
「この星は親子間で引継がれる可能性があるのだが、見たら分かるように、同じ兄弟でも俺には出たがサーシャには出ていない。血だとかそういうものとは無関係に現れることもあるため、稀にまったく思いも寄らないところから生まれることもある」
「まあ我らが父の場合は、乱打必中のごとく各地で子種をばらまくりましてな。皇子がどこかで生まれていないかを確かめるのが我らの役目」
皇子の真実に衝撃を受けつつも、もしかしてこの街にも皇子候補がいたのかと、ノーマは内心浮き立った。
「ではこの街にもそれで?」
「いや、ここはもともと候補ではなかった。山で道に迷った時人に道を尋ねたら、たまたまここに導かれただけだ」
「ああ……そうなんですね」
ややがっくりきたノーマを、ふっとアンバーが感慨深げに笑った。
「おかげでノーマを助けることができた」
「確かに。それこそサスリーム神のお導きかな」
サーシャもいつもの豪快な笑いではなく、優しく目元をゆるめてノーマを見た。
この二人に会えて本当に良かった。
もう感謝も謝罪もいらぬという二人を前に、ノーマは言葉ではなく精一杯の微笑みで返した。そして心の中でサスリーム神の導きに感謝し祈りを捧げた。
△△△
あらかた旅支度を終え、ノーマはふと足元を見た。
そういえば旅仕様の靴がない。
神殿の寄宿舎から取ってきてもらった靴は、繊細すぎて旅には向かない。かと言って娼館で借りている靴をそのまま借りるのもちょっとなとなり、ノーマは靴を買いに行くことにした。
実はこの街に来て以来、個人的な買い物のために街に来たことはほとんどなかった。すべて神殿が用意し与えるもので事足りたし、プライベートなどないようなものであったから、自分の物を自分で買うのは初めてのことだ。
どのような店があるかはなんとなく知っているが、どこで買うのがいいのかなどは全く分からない。
そこでノーマは、この街をよく知るスルトを頼ることにした。
他にも必要なものがあるしと、スルトに共をお願いすると快諾してくれた。
「アンバー様、ちょっと街で靴を見て参ります。ついでにスルトに共をお願いして、旅に必要な物も買って参ります」
アンバーに外出する旨を伝え許しを貰うと、ノーマはスルトと共に街へ出た。
色街を出てすぐのところに、生活用品を売る商店街があるのだが、久々に昼の街に出たノーマは街の現状に驚いた。
ノーマが神殿にいた時に比べ、人通りはまばらで、まるで活気がない。おまけに営業している店がかなり減っていた。
朝から晩まで溢れかえるほどの人だった街しか見ていないノーマにとって、この街の衰退は衝撃だった。
「ここもだいぶ店も減ったよね。まあそれでも神殿ができる前に比べたらマシだけど」
長くここにいるスルトは、ただの小さな町だったところが急速に発展し、また衰退していくさまを目の当たりにし溜息をついたが、すぐに かぶりを振った。
「あ、ああ。あんたのせいじゃないんだ。ここからどうするかは、ここに住んでる奴の責任だからな」
まるでノーマに責任があるかのように聞こえてしまったかと、スルトは慌てて取り繕った。
「いや、俺にも責任の一端はある。街を混乱させて申し訳ないと思ってる」
ノーマだってこの街が嫌いだった訳じゃない。
ノーマという一人の神官の存在がここまで街に影響を与えてしまったことに責任を感じ、ノーマは頭を下げようとしたが、スルトがそれを許さなかった。
「そういうのはやめてくれ。あんたも被害者なんだからさ。はい、この話はお終い! 」
謝るのはなし!とばかりに、スルトは彼らしく朗らかな声で話を切り、ノーマの頭をぽんぽんと叩いた。
ぽんぽんと頭に直に感じる温かなスルトの手に、頭を触られるのはアンバー以外では久々だったノーマは少しはにかんだ。
今日ノーマは初めてフードを被らずに街へ出ていた。
今までノーマは、フードを目深に被った姿しか街の者に見せていなかった。顔を晒さないことはノーマを特別な者と認識させ、さらにノーマ自身を守ることにもなると神殿がノーマに強いていたことだった。
お陰でこの街の人のほとんどがノーマの顔をはっきりと知らない。
それならば一房だけ残した長い白髪さえ隠せばフードがなくても大丈夫だと、髪は見えないように襟の中に押し込めてノーマはフードを取って歩いた。
昼の暖かく爽やかな風が吹くたびに、さわさわと短い髪の間を通り過ぎるのを感じる。それだけのことがノーマにとって、新鮮でとても開放的な気持ちにさせてくれる。
気持ち良さげに髪を風に任せ、普段あまり表情のないノーマの顔が少し緩むのを見て、スルトも嬉しそう目を細めてノーマを見た。
「俺さ、あんたってもっと気位が高くて、冷たくて嫌なやつだと思ってた。街にもほとんど来ないし、来てもフードで顔は見せないし誰にも声もかけないしさ。リニ神官だってそうさ。俺たちにおこぼれあげてやってんだって顔してさ」
ノーマが少し驚い表情でスルトを見た。しかしなんだかかそれが可愛く思えスルトは歯を見せて笑った。
「でもさ、あの日、初めてあんたを見て心を改めたね! あんた健気だしさ、可愛いしさ! 娼館にいるのに、俺達に目もくれなかったあるじどのがメロメロなのも頷ける」
そこまで聞くとノーマは珍しく照れたように耳を赤く染め俯いた。
そんなノーマにスルトがはしゃぐように抱きついた。
かわいいかわいいと頭を撫でられ、若干の抵抗を見せるノーマともつれるように戯れながら、二人は歩き始める。
その姿はまるで仲の良い兄弟かのようで、普段静かなノーマもスルトと共に笑顔をこぼしながら、街を回遊し散策を楽しんだ。
そうして目当ての靴も買い、旅に必要な物なども見て回り、そろそろ帰るかと色街の方へ向かって路地へ入るところだった。
日も傾き、夕暮れのひどく明るいのに少し薄暗いような妙な色合いに変化する時間帯。
夕食どきだからか、観光客もほとんどいなくなった大通りに、人は数えるほどもいなかった。
ふいに背後から「ノーマ」と呼ばれ、ノーマはつい立ち止まってしまった。
本当ならこんな所でノーマの名を呼ぶ者などいない。スルトを含め娼館の者もみんな、人がいる所では気を使って名前を呼ばないようにしてくれていたのに。
————立ち止まるべきではなかった
そう思った時には遅かった。
反射的に振り返ろうとした瞬間、頭に衝撃を受けたかと思うと、遠くでスルトの叫ぶ声がした。ノーマの意識はそこで途絶えた。
結局のところノーマを助けたところでこの街にいる理由もなくなり、それではすぐにでも出立しようかという話になったのだ。
「そういえば聞き忘れていたのですが、アンバー様たちはなぜ旅をされているのですか?ここにはどういった経緯で ?」
ノーマは旅支度をしながら、ふと二人の旅の目的が気になった。
サーシャはともかく、アンバーは皇子なのだから本来国にいるべき人ではないのか?と。
その問いにアンバーが支度の手を止め答えた。
「ああ、そうだな。簡単に言えば、我等の兄弟を探しにか?」
アンバーがサーシャに視線を向けると、サーシャも「うむ」と頷いた。
「我等が父は性に奔放で、困ったことにあちこちに子種をばら蒔いておりましてな。我等がそれをは探しに出向いているといいましょうか」
「……?」
二人が兄弟なのは知っているが、父とは。
そういえばスーシリアム神皇国の王は歴代独身のはずと、元神官のノーマは唸った。
皇子はどうやって決められていたんだろうか。仮にも神官をやっていながら今まで気にしたことがなかったと、今更ながら気がついた。
ノーマの周りにハテナが飛び交っていることに気がついたアンバーが、手招きした。
「俺の瞳を覗いてみろ。何色だ?」
近くに来たノーマを寄せるとぐいっと顔を近づけた。
そういえばずっと一緒にはいるが、こうして至近距離でアンバーの顔をみたことがなかったなと、ノーマは思いながら「失礼を」と断りつつ瞳を覗き込んだ。
アンバーの瞳は一見ノーマと同じような黒い瞳だが、こうして覗き混むと普通の瞳にはあり得ない模様が浮かんでいた。
瞳の黒の中には複雑に金色の無数の星が散らばり、まるで内側に傷の入った水晶をきれいに磨いてできたような不思議な模様をしている。
ノーマはそれを見て、神殿にいた頃それこそ朝から夜寝るときまで手にしていたスーシリアムの教典を思い出した。
『サスリーム神はこの地を去る時に、人々に金の星を投げ与えた。星は人々を導き、土地を豊かにした。しかし星を得た人々は次第に星を奪い合うようになり、そのうちに星は砕けた。ばらばらになった星は誰の目からも消え、人々の前から姿を消した』
「……サスリーム神の星だ…………」
皇子は金の星を持っている。これが皇子になるための条件だと聞いたことがあった。
教えにあった星がここにある。ノーマは息を呑んだ。
「これが皇子の印だ。星を持つものだけが皇子と認定される」
目一杯目を見開いていたせいで乾いた目を潤わせるため、何度もパチパチと瞬きをしつつ、アンバーは説明を続ける。
「皇王は神官同様未婚でなければならないゆえ、皇王、もしくは皇子の近親者に次の皇子を作る責務を与える。我等の父がそうだった」
「そう、我等の父は種馬よ」
そう揶揄するサーシャにアンバーも笑う。
「この星は親子間で引継がれる可能性があるのだが、見たら分かるように、同じ兄弟でも俺には出たがサーシャには出ていない。血だとかそういうものとは無関係に現れることもあるため、稀にまったく思いも寄らないところから生まれることもある」
「まあ我らが父の場合は、乱打必中のごとく各地で子種をばらまくりましてな。皇子がどこかで生まれていないかを確かめるのが我らの役目」
皇子の真実に衝撃を受けつつも、もしかしてこの街にも皇子候補がいたのかと、ノーマは内心浮き立った。
「ではこの街にもそれで?」
「いや、ここはもともと候補ではなかった。山で道に迷った時人に道を尋ねたら、たまたまここに導かれただけだ」
「ああ……そうなんですね」
ややがっくりきたノーマを、ふっとアンバーが感慨深げに笑った。
「おかげでノーマを助けることができた」
「確かに。それこそサスリーム神のお導きかな」
サーシャもいつもの豪快な笑いではなく、優しく目元をゆるめてノーマを見た。
この二人に会えて本当に良かった。
もう感謝も謝罪もいらぬという二人を前に、ノーマは言葉ではなく精一杯の微笑みで返した。そして心の中でサスリーム神の導きに感謝し祈りを捧げた。
△△△
あらかた旅支度を終え、ノーマはふと足元を見た。
そういえば旅仕様の靴がない。
神殿の寄宿舎から取ってきてもらった靴は、繊細すぎて旅には向かない。かと言って娼館で借りている靴をそのまま借りるのもちょっとなとなり、ノーマは靴を買いに行くことにした。
実はこの街に来て以来、個人的な買い物のために街に来たことはほとんどなかった。すべて神殿が用意し与えるもので事足りたし、プライベートなどないようなものであったから、自分の物を自分で買うのは初めてのことだ。
どのような店があるかはなんとなく知っているが、どこで買うのがいいのかなどは全く分からない。
そこでノーマは、この街をよく知るスルトを頼ることにした。
他にも必要なものがあるしと、スルトに共をお願いすると快諾してくれた。
「アンバー様、ちょっと街で靴を見て参ります。ついでにスルトに共をお願いして、旅に必要な物も買って参ります」
アンバーに外出する旨を伝え許しを貰うと、ノーマはスルトと共に街へ出た。
色街を出てすぐのところに、生活用品を売る商店街があるのだが、久々に昼の街に出たノーマは街の現状に驚いた。
ノーマが神殿にいた時に比べ、人通りはまばらで、まるで活気がない。おまけに営業している店がかなり減っていた。
朝から晩まで溢れかえるほどの人だった街しか見ていないノーマにとって、この街の衰退は衝撃だった。
「ここもだいぶ店も減ったよね。まあそれでも神殿ができる前に比べたらマシだけど」
長くここにいるスルトは、ただの小さな町だったところが急速に発展し、また衰退していくさまを目の当たりにし溜息をついたが、すぐに かぶりを振った。
「あ、ああ。あんたのせいじゃないんだ。ここからどうするかは、ここに住んでる奴の責任だからな」
まるでノーマに責任があるかのように聞こえてしまったかと、スルトは慌てて取り繕った。
「いや、俺にも責任の一端はある。街を混乱させて申し訳ないと思ってる」
ノーマだってこの街が嫌いだった訳じゃない。
ノーマという一人の神官の存在がここまで街に影響を与えてしまったことに責任を感じ、ノーマは頭を下げようとしたが、スルトがそれを許さなかった。
「そういうのはやめてくれ。あんたも被害者なんだからさ。はい、この話はお終い! 」
謝るのはなし!とばかりに、スルトは彼らしく朗らかな声で話を切り、ノーマの頭をぽんぽんと叩いた。
ぽんぽんと頭に直に感じる温かなスルトの手に、頭を触られるのはアンバー以外では久々だったノーマは少しはにかんだ。
今日ノーマは初めてフードを被らずに街へ出ていた。
今までノーマは、フードを目深に被った姿しか街の者に見せていなかった。顔を晒さないことはノーマを特別な者と認識させ、さらにノーマ自身を守ることにもなると神殿がノーマに強いていたことだった。
お陰でこの街の人のほとんどがノーマの顔をはっきりと知らない。
それならば一房だけ残した長い白髪さえ隠せばフードがなくても大丈夫だと、髪は見えないように襟の中に押し込めてノーマはフードを取って歩いた。
昼の暖かく爽やかな風が吹くたびに、さわさわと短い髪の間を通り過ぎるのを感じる。それだけのことがノーマにとって、新鮮でとても開放的な気持ちにさせてくれる。
気持ち良さげに髪を風に任せ、普段あまり表情のないノーマの顔が少し緩むのを見て、スルトも嬉しそう目を細めてノーマを見た。
「俺さ、あんたってもっと気位が高くて、冷たくて嫌なやつだと思ってた。街にもほとんど来ないし、来てもフードで顔は見せないし誰にも声もかけないしさ。リニ神官だってそうさ。俺たちにおこぼれあげてやってんだって顔してさ」
ノーマが少し驚い表情でスルトを見た。しかしなんだかかそれが可愛く思えスルトは歯を見せて笑った。
「でもさ、あの日、初めてあんたを見て心を改めたね! あんた健気だしさ、可愛いしさ! 娼館にいるのに、俺達に目もくれなかったあるじどのがメロメロなのも頷ける」
そこまで聞くとノーマは珍しく照れたように耳を赤く染め俯いた。
そんなノーマにスルトがはしゃぐように抱きついた。
かわいいかわいいと頭を撫でられ、若干の抵抗を見せるノーマともつれるように戯れながら、二人は歩き始める。
その姿はまるで仲の良い兄弟かのようで、普段静かなノーマもスルトと共に笑顔をこぼしながら、街を回遊し散策を楽しんだ。
そうして目当ての靴も買い、旅に必要な物なども見て回り、そろそろ帰るかと色街の方へ向かって路地へ入るところだった。
日も傾き、夕暮れのひどく明るいのに少し薄暗いような妙な色合いに変化する時間帯。
夕食どきだからか、観光客もほとんどいなくなった大通りに、人は数えるほどもいなかった。
ふいに背後から「ノーマ」と呼ばれ、ノーマはつい立ち止まってしまった。
本当ならこんな所でノーマの名を呼ぶ者などいない。スルトを含め娼館の者もみんな、人がいる所では気を使って名前を呼ばないようにしてくれていたのに。
————立ち止まるべきではなかった
そう思った時には遅かった。
反射的に振り返ろうとした瞬間、頭に衝撃を受けたかと思うと、遠くでスルトの叫ぶ声がした。ノーマの意識はそこで途絶えた。
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