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18※ あの日の続き
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アンバーはランプの火をカチリと音を立てて消した。
壁の飾り窓からは月明かりが斜めに差し込み寝台を照らす。夜ではあるが部屋はまったくの闇ではなくほんのりと明るい。
そして躊躇いなく服を脱ぎその肉厚で逞しい褐色の裸体を晒すと、自分の寝台の上で壁に凭れて座った。
ノーマも少し離れた場所で服を脱ぎ去ると、月明かりを頼りに胡座をかいたアンバーの上に跨り、上から覆いかぶさるようにして自ら口付けをした。
隣からの激しいまぐわいの音が響くたびに、ノーマは口付けるのをやめて、アンバーと顔を見合わせては、口の端に笑みを浮かべる。
ノーマの体はこの療養中に痩せて細くなってしまったが、それでも薄く筋肉のついた体はしなやかで、日に焼けた浅黒い肌は艶めかしい。そして色素の薄い腰周りは闇に白く浮き上がり、際立つ黒く薄い茂みに思わず目を注いでしまう。
特別な治癒の時は神官服で見られなかったが、あのダブついた服の下にこの肢体が隠れていたかと思うと何と勿体なかったことか。
アンバーが口付けを返しながら腰に手をやると、くすぐったいのか身をくねらせながらも、アンバーの唇に吸い付いてくる。その体から溢れ出る甘い芳香は、美酒の如くアンバーを酔わせた。
次第にノーマの腰が下り、アンバーの膝の上で対面座位の姿勢で座り込む。その間もちゅちゅと音を立てつつ角度を変え何度も啄むと、ようやく唇を離し、ぺったりと肉厚なアンバーの胸に凭れ、はぁっと熱い息を吐いた。
ノーマが胸に凭れると、ふわふわとしたグラデーションカラーの髪が頬をかすめる。アンバーはその柔らかな髪に顔をうずめ、音を立てて口付けを落とした。
そして寝台横の棚に手を伸ばすと、 丸薬の入った紙の包みを取り出す。
これはこの娼館で使われている物なので、安全は保証されている。清浄と保護に特化したここの男娼娼妓たちを守るための薬だ。神殿で使われていたような快楽に落とすための無粋なものではない。
「アンバー様の、相変わらず大きいですね」
ノーマが凭れたまま眉間にシワを寄せ、腹に付くほどそそり勃ったアンバーの逸物に手をやった。そして大きさを確かめるように竿を手で包み撫であげると、くにくにと先端を指でこねた。
「そうか」
今まで複数の男たちのモノを見てきたノーマに言われると、悪い気はしない。
アンバーは喉の奥で笑うと、唇を重ね舌を絡めながらノーマの後孔に丸薬を指で押し入れた。
「っ!」
ズブズブと押し入れられる太い指に、ノーマは腰を逸らし異物感から逃れようとするが、アンバーの大きな手は尻を掴んだまま離さない。
「んんっ」
くちゅくちゅと舌を差し込みつつ、唇を吸い上げ、唾液を流し込む。それに合わせて指を何度も出しては挿れを繰り返し、時折ノーマのよい所を探すように指を中で折り曲げ擦りあげた。
「あ、だめ、だめだ、アンバー様、あ、あ」
指が一本から二本、そして三本と増えていくにつれノーマの口から声が漏れ始め、やや恍惚とした表情でアンバーの逸物に自分のモノを擦り付けるようにして腰を揺らした。
だが、まだ声は抑えられていて、隣から響いているような嬌声というほどではない。他人からの刺激に思わず声が出ている、といった感じだろう。
「後ろでイったことはあるか」
アンバーは耳朶を噛みながら囁いた。
吐息が耳にかかるのか、逃れるように少し首を捻りながら「……ない」と小さく掠れた声をだした。
その返事にアンバーは、耳から首筋へ舌を這わせ、うなじに辿り着くと、一房の長いシルバーの髪を手で梳きつつ、強く吸い付き痕を残した。
チクリとした痛みに、びくりとノーマは体を揺らした。しかしそんなことよりも中で蠢く指の方が気になるのか、後孔を出入りするアンバーの手に自分の指を這わせ、小さく声を漏らしながらアンバーの逸物に自分の昂りを擦り続けた。
「気持ちが良いか?」
窄まりを三本の指で広げながら問うと、ノーマは眉間に皺を寄せつつも何度も頷く。
最後にまた深く口づけをし、ノーマの舌を吸い上げると指を抜いた。
「あの日の続きをしてくれるんだろう?」
両手で尻を押し広げ、ひくひくと動く窄まりにアンバーは先端をぷつりと押し当てた。
しっかり解したから、今回はきっと入るだろう。ノーマは後ろに手を添え、自分の後孔とアンバーの逸物の接点を確かめるとゴクリと喉を鳴らした。
「アンバー様、ではあの時の続きを」
ノーマは自分が主導権を握るべく、肉厚で床からの位置が高いアンバーの腰を跨ぐと、精一杯の膝立ちをし、やや背を逸らして居丈高にアンバーを見下ろした。
ああ、フードの下ではこんな顔をしていたのだなと、アンバーは喉の奥で笑う。
しかし顔は表情なく冷静そのものだが、目元は赤く感情すべてを隠しきれていないのが、またそそる。
そして今日は例の陰茎を隠す腹帯もない。
ピンと起立したノーマの陰茎が、仕事による奉仕ではなく同意での合歓であることを示していた。
「これはそそるな」
「アンバー様は動かずそのままで。動かないでください」
腰に手をかけようとすると、さっと払い除けられ、動くなと念を押される。
「ん……ん!ああ、やっぱり、大き過ぎ……」
しっかりほぐしていたものの、やはり最初の難関である大きく開いたカリ首を飲み込むのに時間がかかるようだ。
サーシャも最初は時間をかけねば相手を壊してしまうと言う話をしていたので、そういうことだろう。
他人は知らぬが、我が一族の男は取り分け大きいのが特徴なので致し方ない。
「いつもは、半分くらい、いれると、治癒を、施すのですが……」
途切れ途切れに息を漏らしつつ、ノーマが自分の言い分を主張する。
このままでは、この前と同じく生殺しのまま中途半端に終わってしまいそうだ。
アンバーは これではいかんと、ノーマの動きに合わせて、ゆっくりと腰を動かしはじめた。
ノーマのは性技というよりも、なんとか中に押し込もうとするだけの単調な動きだ。それではノーマも痛いだけでアンバーのモノは入らない。
アンバーは気を利かせて、にゅるりと先を引き出してはゆっくりと入るところまで挿れるというのを繰り返した。
「え、あ、アンバー様!ダメです、ダメ!俺が、やります、から……!あ!」
「本当に何年もこういうことをやっていたのか?全く技術がないな」
アンバーが不思議そうにぬるぬると腰を揺らすと、急に下半身にビリっとした刺激がきた。
その瞬間、アンバーは目を大きく見開いた。
急に怒涛の如く激しい快楽が体を突き抜けたのだ。
温かく、熱い。抑制の効かない昂りが全身を駆け巡り、脳が瞬間的に真っ白にスパークしたかと思うと、ノーマが2、3度腰を揺らした程度で、睾丸は張り詰め陰茎はびくびくと痙攣し吐精していた。
「……は?」
なんだこれは。アンバーは信じられず目をぱちくりとさせた。
急に搾り取られた勢いで、息が上がり体がすぐには動かない。脳が混乱しているのか、うまく考えもまとまらないまま、アンバーは脱力しノーマを見上げた。
ノーマはアンバーのものを先だけくわえ込んでいるだけだ。
してやったりとほくそ笑んでいるのが、その表情からして分かる。
「……今のが例の『特別な治癒』というものか」
「くくっははは!」
アンバーの虚を突かれたような表情に、ノーマは思わず吹きだした。
「アンバー様でもそのような顔をなさるんですね」
主導権をにぎれて相当嬉しそうだ。技術がないと言われてさすがのノーマも腹が立ったとみえる。
しかしノーマが声をあげて笑う姿も珍しい。さっきまでのあの冷徹な無表情などどこにいってしまったのか。
「それにしてもアンバー様、相当溜め込まれてましたね」
いつもならここまでぐんにゃりとはしないという位、絞りとられ柔らかく縮み萎んだアンバーの逸物がノーマの中からぼとんと抜け落ちると、栓が抜けたように中から白くドロドロしたものが太腿をつたい流れ出た。
ノーマは慣れた手つきで後ろから流れ出たものを布で拭いながら「ちょっと流さないとだめか」とぶつぶつと呟く。
「いつもあんな感じで終わらせていたのか?」
「奉仕で最後までしっかり突っ込むなんてことはしてませんでしたね。あの薬に参ってしまっていた時以外はですが。
俺が主導権を握るので、何かあれば強制的にイカせるし、別室には護衛も待機していたので割と安全ではありましたね。
アンバー様の時だって、俺の言うことを聞かなかった時点でいつもなら強制退出ですよ。あの時無様に途中でイカせなかっただけありがたく思ってください」
ノーマが風呂で残骸を掻き出すために立ち上がろうとすると、アンバーが腕を掴み、引き留めた。
「まだだ。次は俺の番だ」
「え」
その言葉にノーマは嫌な予感がした。
先ほど治癒の力で強制的に吐精したはずだ。普通なら回復までにもっと時間がかかるはず……とノーマは恐る恐るアンバーの股間を見た。
先ほど完全に萎えて垂れ下がっていたアンバーの逸物は、もうすでに鎌首をもたげはじめていた。
その時ノーマは、自分の考えが甘かったことを悟った。
アンバー主導のまぐわいで、その夜、ノーマは初めて嬌声というものをあげた。
アンバーの立派な逸物を全て咥え込まされ、ノーマは歯止めのきかぬ快楽に押し流されると、気がつくと喘ぎ、自ら嬌声を発していた。
そのノーマの悲鳴のような嬌声が響いた時、密かに隣の濃厚なまぐわいの声が一瞬やみ、忍び笑いが上がったことは、ノーマは知る由もなかった。
壁の飾り窓からは月明かりが斜めに差し込み寝台を照らす。夜ではあるが部屋はまったくの闇ではなくほんのりと明るい。
そして躊躇いなく服を脱ぎその肉厚で逞しい褐色の裸体を晒すと、自分の寝台の上で壁に凭れて座った。
ノーマも少し離れた場所で服を脱ぎ去ると、月明かりを頼りに胡座をかいたアンバーの上に跨り、上から覆いかぶさるようにして自ら口付けをした。
隣からの激しいまぐわいの音が響くたびに、ノーマは口付けるのをやめて、アンバーと顔を見合わせては、口の端に笑みを浮かべる。
ノーマの体はこの療養中に痩せて細くなってしまったが、それでも薄く筋肉のついた体はしなやかで、日に焼けた浅黒い肌は艶めかしい。そして色素の薄い腰周りは闇に白く浮き上がり、際立つ黒く薄い茂みに思わず目を注いでしまう。
特別な治癒の時は神官服で見られなかったが、あのダブついた服の下にこの肢体が隠れていたかと思うと何と勿体なかったことか。
アンバーが口付けを返しながら腰に手をやると、くすぐったいのか身をくねらせながらも、アンバーの唇に吸い付いてくる。その体から溢れ出る甘い芳香は、美酒の如くアンバーを酔わせた。
次第にノーマの腰が下り、アンバーの膝の上で対面座位の姿勢で座り込む。その間もちゅちゅと音を立てつつ角度を変え何度も啄むと、ようやく唇を離し、ぺったりと肉厚なアンバーの胸に凭れ、はぁっと熱い息を吐いた。
ノーマが胸に凭れると、ふわふわとしたグラデーションカラーの髪が頬をかすめる。アンバーはその柔らかな髪に顔をうずめ、音を立てて口付けを落とした。
そして寝台横の棚に手を伸ばすと、 丸薬の入った紙の包みを取り出す。
これはこの娼館で使われている物なので、安全は保証されている。清浄と保護に特化したここの男娼娼妓たちを守るための薬だ。神殿で使われていたような快楽に落とすための無粋なものではない。
「アンバー様の、相変わらず大きいですね」
ノーマが凭れたまま眉間にシワを寄せ、腹に付くほどそそり勃ったアンバーの逸物に手をやった。そして大きさを確かめるように竿を手で包み撫であげると、くにくにと先端を指でこねた。
「そうか」
今まで複数の男たちのモノを見てきたノーマに言われると、悪い気はしない。
アンバーは喉の奥で笑うと、唇を重ね舌を絡めながらノーマの後孔に丸薬を指で押し入れた。
「っ!」
ズブズブと押し入れられる太い指に、ノーマは腰を逸らし異物感から逃れようとするが、アンバーの大きな手は尻を掴んだまま離さない。
「んんっ」
くちゅくちゅと舌を差し込みつつ、唇を吸い上げ、唾液を流し込む。それに合わせて指を何度も出しては挿れを繰り返し、時折ノーマのよい所を探すように指を中で折り曲げ擦りあげた。
「あ、だめ、だめだ、アンバー様、あ、あ」
指が一本から二本、そして三本と増えていくにつれノーマの口から声が漏れ始め、やや恍惚とした表情でアンバーの逸物に自分のモノを擦り付けるようにして腰を揺らした。
だが、まだ声は抑えられていて、隣から響いているような嬌声というほどではない。他人からの刺激に思わず声が出ている、といった感じだろう。
「後ろでイったことはあるか」
アンバーは耳朶を噛みながら囁いた。
吐息が耳にかかるのか、逃れるように少し首を捻りながら「……ない」と小さく掠れた声をだした。
その返事にアンバーは、耳から首筋へ舌を這わせ、うなじに辿り着くと、一房の長いシルバーの髪を手で梳きつつ、強く吸い付き痕を残した。
チクリとした痛みに、びくりとノーマは体を揺らした。しかしそんなことよりも中で蠢く指の方が気になるのか、後孔を出入りするアンバーの手に自分の指を這わせ、小さく声を漏らしながらアンバーの逸物に自分の昂りを擦り続けた。
「気持ちが良いか?」
窄まりを三本の指で広げながら問うと、ノーマは眉間に皺を寄せつつも何度も頷く。
最後にまた深く口づけをし、ノーマの舌を吸い上げると指を抜いた。
「あの日の続きをしてくれるんだろう?」
両手で尻を押し広げ、ひくひくと動く窄まりにアンバーは先端をぷつりと押し当てた。
しっかり解したから、今回はきっと入るだろう。ノーマは後ろに手を添え、自分の後孔とアンバーの逸物の接点を確かめるとゴクリと喉を鳴らした。
「アンバー様、ではあの時の続きを」
ノーマは自分が主導権を握るべく、肉厚で床からの位置が高いアンバーの腰を跨ぐと、精一杯の膝立ちをし、やや背を逸らして居丈高にアンバーを見下ろした。
ああ、フードの下ではこんな顔をしていたのだなと、アンバーは喉の奥で笑う。
しかし顔は表情なく冷静そのものだが、目元は赤く感情すべてを隠しきれていないのが、またそそる。
そして今日は例の陰茎を隠す腹帯もない。
ピンと起立したノーマの陰茎が、仕事による奉仕ではなく同意での合歓であることを示していた。
「これはそそるな」
「アンバー様は動かずそのままで。動かないでください」
腰に手をかけようとすると、さっと払い除けられ、動くなと念を押される。
「ん……ん!ああ、やっぱり、大き過ぎ……」
しっかりほぐしていたものの、やはり最初の難関である大きく開いたカリ首を飲み込むのに時間がかかるようだ。
サーシャも最初は時間をかけねば相手を壊してしまうと言う話をしていたので、そういうことだろう。
他人は知らぬが、我が一族の男は取り分け大きいのが特徴なので致し方ない。
「いつもは、半分くらい、いれると、治癒を、施すのですが……」
途切れ途切れに息を漏らしつつ、ノーマが自分の言い分を主張する。
このままでは、この前と同じく生殺しのまま中途半端に終わってしまいそうだ。
アンバーは これではいかんと、ノーマの動きに合わせて、ゆっくりと腰を動かしはじめた。
ノーマのは性技というよりも、なんとか中に押し込もうとするだけの単調な動きだ。それではノーマも痛いだけでアンバーのモノは入らない。
アンバーは気を利かせて、にゅるりと先を引き出してはゆっくりと入るところまで挿れるというのを繰り返した。
「え、あ、アンバー様!ダメです、ダメ!俺が、やります、から……!あ!」
「本当に何年もこういうことをやっていたのか?全く技術がないな」
アンバーが不思議そうにぬるぬると腰を揺らすと、急に下半身にビリっとした刺激がきた。
その瞬間、アンバーは目を大きく見開いた。
急に怒涛の如く激しい快楽が体を突き抜けたのだ。
温かく、熱い。抑制の効かない昂りが全身を駆け巡り、脳が瞬間的に真っ白にスパークしたかと思うと、ノーマが2、3度腰を揺らした程度で、睾丸は張り詰め陰茎はびくびくと痙攣し吐精していた。
「……は?」
なんだこれは。アンバーは信じられず目をぱちくりとさせた。
急に搾り取られた勢いで、息が上がり体がすぐには動かない。脳が混乱しているのか、うまく考えもまとまらないまま、アンバーは脱力しノーマを見上げた。
ノーマはアンバーのものを先だけくわえ込んでいるだけだ。
してやったりとほくそ笑んでいるのが、その表情からして分かる。
「……今のが例の『特別な治癒』というものか」
「くくっははは!」
アンバーの虚を突かれたような表情に、ノーマは思わず吹きだした。
「アンバー様でもそのような顔をなさるんですね」
主導権をにぎれて相当嬉しそうだ。技術がないと言われてさすがのノーマも腹が立ったとみえる。
しかしノーマが声をあげて笑う姿も珍しい。さっきまでのあの冷徹な無表情などどこにいってしまったのか。
「それにしてもアンバー様、相当溜め込まれてましたね」
いつもならここまでぐんにゃりとはしないという位、絞りとられ柔らかく縮み萎んだアンバーの逸物がノーマの中からぼとんと抜け落ちると、栓が抜けたように中から白くドロドロしたものが太腿をつたい流れ出た。
ノーマは慣れた手つきで後ろから流れ出たものを布で拭いながら「ちょっと流さないとだめか」とぶつぶつと呟く。
「いつもあんな感じで終わらせていたのか?」
「奉仕で最後までしっかり突っ込むなんてことはしてませんでしたね。あの薬に参ってしまっていた時以外はですが。
俺が主導権を握るので、何かあれば強制的にイカせるし、別室には護衛も待機していたので割と安全ではありましたね。
アンバー様の時だって、俺の言うことを聞かなかった時点でいつもなら強制退出ですよ。あの時無様に途中でイカせなかっただけありがたく思ってください」
ノーマが風呂で残骸を掻き出すために立ち上がろうとすると、アンバーが腕を掴み、引き留めた。
「まだだ。次は俺の番だ」
「え」
その言葉にノーマは嫌な予感がした。
先ほど治癒の力で強制的に吐精したはずだ。普通なら回復までにもっと時間がかかるはず……とノーマは恐る恐るアンバーの股間を見た。
先ほど完全に萎えて垂れ下がっていたアンバーの逸物は、もうすでに鎌首をもたげはじめていた。
その時ノーマは、自分の考えが甘かったことを悟った。
アンバー主導のまぐわいで、その夜、ノーマは初めて嬌声というものをあげた。
アンバーの立派な逸物を全て咥え込まされ、ノーマは歯止めのきかぬ快楽に押し流されると、気がつくと喘ぎ、自ら嬌声を発していた。
そのノーマの悲鳴のような嬌声が響いた時、密かに隣の濃厚なまぐわいの声が一瞬やみ、忍び笑いが上がったことは、ノーマは知る由もなかった。
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※現在、コウとセイドリックの話『失恋した神兵はノンケに恋をする』を新作として公開しています。閑話コウの受難の続きでセイドリック視点で始まります。コウの受難の続きが気になっていた方がいればぜひ。
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