12 / 68
12 ノーマとの逢瀬
しおりを挟む
その日、夜遅くまでアンバーは約束の場所で待っていた。
ノーマ神官が来たのはもう日が変わるくらい遅い時間で、そろそろ諦めようかと思っていたところだった。
だから彼がこちらに歩いて来る姿を見たときは、心から安堵した。
しかし彼はすっぽりとフードを被り、昨日よりも気力なく、俯き、ヨタヨタと歩を進める姿が気になった。
「何か…あったのか」
湖のほとり月明かりの中、ノーマのフードを取り去ると、手で顔を持ち上げる。
顔に触れても嫌がらず、酷く疲れた顔で、覇気なくぼんやりとこちらを見ている。
「具合が悪いのか」
「……なんでもありません。ただちょっと薬が抜けきれず辛い……」
「いつも終わったあとは、このような感じなのか」
昨日の様子を知っているアンバーは、この日のノーマの様子を訝しんだ。
「……今日から特別な治癒のご奉仕の人数が増えたんだ」
ぐらぐらと頭が揺れる。倒れる前にアンバーは自分の着ていた長衣でノーマを包むと、彼を横たえ、頭を膝に乗せた。
「……増えた、とは。今日は何人だったのだ」
「……5人だ」
「5人!? 昨日は何人だったのだ」
「アンバー様を含めて3人」
昨日は冷たくあしらわれたが、今日は余程辛いのか、素直に答え、口調も素に戻っているようだ。
この様子、考えられることと言えば、あの丸薬の過剰摂取か何かか。薬の中毒症状が出ていると考えて間違いはなさそうだった。
「おかげで今日は遅くなった……」
ぐったりと身を横たえたままボソボソと呟く。
「辛そうだ。今日はもう戻るか?」
赤子の如く柔らかな短い髪を撫でると、ノーマはゆるゆると首を振った。
「もう来られないかもしれない。やはり昨日のアンバー様との事も筒抜けだった。今日から特別な治癒の奉仕の人数を増やせと命ぜられ、このような……」
神官長に命ぜられたとは。神に仕える者が男娼の如く扱いを受けるとは、なんと無体なことか。
「ノーマ神官殿、ここを出ることは考えておらぬのか」
「……神殿に家族へ金を都合して貰っている。俺がいなくなれば生きては行けぬだろう」
「家族はどこに」
「ここから西南の方角にある、山中の村だ。酷く貧しい村で、俺は治癒の力が発現した時にここに連れてこられたんだ」
「いつの話だ」
「そんなに昔ではない。6、7年ほど前だ」
「ふむ」
西南の方角。この街に来るときに通ったかも知れぬなとアンバーは思った。
調べる必要がある。この状況を何とか打破してやりたいが、それまでノーマは耐えられるのか。
「治癒をやめたいとは思わないのか」
「俺の力は神からの賜り物だ。神のために使うのは正しいことだ」
こんな目に合っていてもノーマは、神のためならと自らを捧げることを厭わない。
「貴殿は美しいな」
「俺はこの顔が嫌いだ」
フードをギュッと手で掴む。
「顔ではない。いや、顔も好いが、心根のことだ」
ノーマは驚いた顔でアンバーを見た。
アンバーはノーマに笑いかけると、腰の袋から干した果物の入った小袋を取り出した。
包みを解き中からノーマの好きな杏の実を取り出すと、小さくちぎる。
「ほら口を開けてみろ」
ノーマはそろっと口を開けると、アンバーが指で口に押し込む。
ちゅという音を立て、唇が一瞬指に吸い付いて離れた。
もぐもぐと咀嚼するノーマの双眸が弓なりに細まる。
「これはやはり甘くて美味いな」
「まだあるぞ。ほら」
まるで雛鳥へ餌を与える母鳥のように、次から次へと口へ運ぶ。
「ふふふ、アンバー様は変わっておられる」
杏を飲み込みながらノーマは涙を溢した。アンバーは親指で涙を拭うと、上から被さるようにそっと口づけを落とした。
顔を近づけると、あの甘い匂いが鼻をくすぐる。
「アンバー様、俺の身の上を聞いてくれないか」
「俺が聞いても良いのなら」
「アンバー様に聞いて貰いたい」
ノーマはアンバーの目を真っ直ぐに捉えると、少しまだ潤んだ瞳で見つめた。
アンバーが彼の髪を撫で頷くと、彼はこれまでのことを語り始めた。
「俺たち家族は移民で、小さい頃その村に越してきたんだ。酷く貧しくて、俺も大きくなったら街へ奉公することが決まっていたんだが、成長するにつれ髪が白くなってきた。」
ノーマの髪は根元が黒いが先はシルバーのグラデーションで、神官でも珍しい色合いだ。
「これは遺伝ではないんだな」
「ああ、シルバーの色なんて俺だけだ。家族は皆この根元の色と同じ、黒だ」
根元が黒いため、まさか治癒の力があるとは知らず、シルバーの所だけ切り、いつも短くしていたそうだ。
「ある日男達が村にやってきて、俺の髪に気がついたんだ。それからすぐに俺はこの街に連れて来られた。親にはたっぷりお金を支払うから、ここで神官になれと。どうせ奉公に出る予定だったから、俺は何も疑うことなくここに来た」
そこまで言うとノーマは手で顔を覆った。
「男達はすぐに俺の力に気が付いた。俺はこの顔だろう? ここに来てすぐに男達に凌辱されたんだ。俺の治癒が気持ちが良いと言って、気が付いたら信者達から寄付金をたくさんもらって、その見返りとして俺が奉仕することになった」
最初は数人の信者から始まったこの奉仕は、今では街の経済を支える程にまでなった。
「それからどんどん寄付者が増えてきて街もどんどん大きくなって。最初髪も伸ばしていたんだけど、髪が長いと力が強すぎて、俺が治癒を流すと失神しちゃうんだ。だから一部を残して切られた」
そう言って、切られず残ったシルバーの長い一房を指で弄んだ。
陵辱され、まるで贄の如く扱いに、アンバーは胸が詰まった。
思わずノーマを抱き起こし、膝に横抱きにすると強く抱きしめた。
「アンバー様、名前嘘をついてごめん。ディーは移民になる前、故郷での名だ。何も知らない旅の人に、ノーマという名前を言いたくなかった」
ディーは神官ではないから“ディー神官”と呼ぶのは間違いなんだと、自虐的な笑みを零した。
そんな彼に、アンバーは思わず唇を重ね合わせる。
「嫌か?」
「嫌ならもう帰っている」
「ふふ、そうか」
優しく啄むように何度も口付けを交わすと、お互いの唇を吸い、舌を絡め口内を探り合う。
散々舌を絡めあった後、ノーマはアンバーの逞しい胸に顔を埋めた。
「本当はもうしたくない、あんなこと。同じ神官なのに男娼の如くと嘲笑われ、それなのに責務ばかりが伸し掛かる。……心も体も潰れてしまいそうだ」
ノーマの節の目立つ細い指が、アンバーの服を掴み、シワを寄せる。
しばらく抱き合うとノーマが小さく「もう帰らなくては」と呟いた。
「……また会えないか」
「今日の外出もきっとバレている。明日から見張りがつくかもしれない。俺には自由がない」
そう言うと目を伏せた。
「アンバー様、リニ神官にご注意を。もしリニ神官口利きの宿であれば、宿替えを。そして出来ればもうこの街から出た方が良い」
彼はそれだけを言い残すと、神殿へと帰っていった。
ノーマ神官が来たのはもう日が変わるくらい遅い時間で、そろそろ諦めようかと思っていたところだった。
だから彼がこちらに歩いて来る姿を見たときは、心から安堵した。
しかし彼はすっぽりとフードを被り、昨日よりも気力なく、俯き、ヨタヨタと歩を進める姿が気になった。
「何か…あったのか」
湖のほとり月明かりの中、ノーマのフードを取り去ると、手で顔を持ち上げる。
顔に触れても嫌がらず、酷く疲れた顔で、覇気なくぼんやりとこちらを見ている。
「具合が悪いのか」
「……なんでもありません。ただちょっと薬が抜けきれず辛い……」
「いつも終わったあとは、このような感じなのか」
昨日の様子を知っているアンバーは、この日のノーマの様子を訝しんだ。
「……今日から特別な治癒のご奉仕の人数が増えたんだ」
ぐらぐらと頭が揺れる。倒れる前にアンバーは自分の着ていた長衣でノーマを包むと、彼を横たえ、頭を膝に乗せた。
「……増えた、とは。今日は何人だったのだ」
「……5人だ」
「5人!? 昨日は何人だったのだ」
「アンバー様を含めて3人」
昨日は冷たくあしらわれたが、今日は余程辛いのか、素直に答え、口調も素に戻っているようだ。
この様子、考えられることと言えば、あの丸薬の過剰摂取か何かか。薬の中毒症状が出ていると考えて間違いはなさそうだった。
「おかげで今日は遅くなった……」
ぐったりと身を横たえたままボソボソと呟く。
「辛そうだ。今日はもう戻るか?」
赤子の如く柔らかな短い髪を撫でると、ノーマはゆるゆると首を振った。
「もう来られないかもしれない。やはり昨日のアンバー様との事も筒抜けだった。今日から特別な治癒の奉仕の人数を増やせと命ぜられ、このような……」
神官長に命ぜられたとは。神に仕える者が男娼の如く扱いを受けるとは、なんと無体なことか。
「ノーマ神官殿、ここを出ることは考えておらぬのか」
「……神殿に家族へ金を都合して貰っている。俺がいなくなれば生きては行けぬだろう」
「家族はどこに」
「ここから西南の方角にある、山中の村だ。酷く貧しい村で、俺は治癒の力が発現した時にここに連れてこられたんだ」
「いつの話だ」
「そんなに昔ではない。6、7年ほど前だ」
「ふむ」
西南の方角。この街に来るときに通ったかも知れぬなとアンバーは思った。
調べる必要がある。この状況を何とか打破してやりたいが、それまでノーマは耐えられるのか。
「治癒をやめたいとは思わないのか」
「俺の力は神からの賜り物だ。神のために使うのは正しいことだ」
こんな目に合っていてもノーマは、神のためならと自らを捧げることを厭わない。
「貴殿は美しいな」
「俺はこの顔が嫌いだ」
フードをギュッと手で掴む。
「顔ではない。いや、顔も好いが、心根のことだ」
ノーマは驚いた顔でアンバーを見た。
アンバーはノーマに笑いかけると、腰の袋から干した果物の入った小袋を取り出した。
包みを解き中からノーマの好きな杏の実を取り出すと、小さくちぎる。
「ほら口を開けてみろ」
ノーマはそろっと口を開けると、アンバーが指で口に押し込む。
ちゅという音を立て、唇が一瞬指に吸い付いて離れた。
もぐもぐと咀嚼するノーマの双眸が弓なりに細まる。
「これはやはり甘くて美味いな」
「まだあるぞ。ほら」
まるで雛鳥へ餌を与える母鳥のように、次から次へと口へ運ぶ。
「ふふふ、アンバー様は変わっておられる」
杏を飲み込みながらノーマは涙を溢した。アンバーは親指で涙を拭うと、上から被さるようにそっと口づけを落とした。
顔を近づけると、あの甘い匂いが鼻をくすぐる。
「アンバー様、俺の身の上を聞いてくれないか」
「俺が聞いても良いのなら」
「アンバー様に聞いて貰いたい」
ノーマはアンバーの目を真っ直ぐに捉えると、少しまだ潤んだ瞳で見つめた。
アンバーが彼の髪を撫で頷くと、彼はこれまでのことを語り始めた。
「俺たち家族は移民で、小さい頃その村に越してきたんだ。酷く貧しくて、俺も大きくなったら街へ奉公することが決まっていたんだが、成長するにつれ髪が白くなってきた。」
ノーマの髪は根元が黒いが先はシルバーのグラデーションで、神官でも珍しい色合いだ。
「これは遺伝ではないんだな」
「ああ、シルバーの色なんて俺だけだ。家族は皆この根元の色と同じ、黒だ」
根元が黒いため、まさか治癒の力があるとは知らず、シルバーの所だけ切り、いつも短くしていたそうだ。
「ある日男達が村にやってきて、俺の髪に気がついたんだ。それからすぐに俺はこの街に連れて来られた。親にはたっぷりお金を支払うから、ここで神官になれと。どうせ奉公に出る予定だったから、俺は何も疑うことなくここに来た」
そこまで言うとノーマは手で顔を覆った。
「男達はすぐに俺の力に気が付いた。俺はこの顔だろう? ここに来てすぐに男達に凌辱されたんだ。俺の治癒が気持ちが良いと言って、気が付いたら信者達から寄付金をたくさんもらって、その見返りとして俺が奉仕することになった」
最初は数人の信者から始まったこの奉仕は、今では街の経済を支える程にまでなった。
「それからどんどん寄付者が増えてきて街もどんどん大きくなって。最初髪も伸ばしていたんだけど、髪が長いと力が強すぎて、俺が治癒を流すと失神しちゃうんだ。だから一部を残して切られた」
そう言って、切られず残ったシルバーの長い一房を指で弄んだ。
陵辱され、まるで贄の如く扱いに、アンバーは胸が詰まった。
思わずノーマを抱き起こし、膝に横抱きにすると強く抱きしめた。
「アンバー様、名前嘘をついてごめん。ディーは移民になる前、故郷での名だ。何も知らない旅の人に、ノーマという名前を言いたくなかった」
ディーは神官ではないから“ディー神官”と呼ぶのは間違いなんだと、自虐的な笑みを零した。
そんな彼に、アンバーは思わず唇を重ね合わせる。
「嫌か?」
「嫌ならもう帰っている」
「ふふ、そうか」
優しく啄むように何度も口付けを交わすと、お互いの唇を吸い、舌を絡め口内を探り合う。
散々舌を絡めあった後、ノーマはアンバーの逞しい胸に顔を埋めた。
「本当はもうしたくない、あんなこと。同じ神官なのに男娼の如くと嘲笑われ、それなのに責務ばかりが伸し掛かる。……心も体も潰れてしまいそうだ」
ノーマの節の目立つ細い指が、アンバーの服を掴み、シワを寄せる。
しばらく抱き合うとノーマが小さく「もう帰らなくては」と呟いた。
「……また会えないか」
「今日の外出もきっとバレている。明日から見張りがつくかもしれない。俺には自由がない」
そう言うと目を伏せた。
「アンバー様、リニ神官にご注意を。もしリニ神官口利きの宿であれば、宿替えを。そして出来ればもうこの街から出た方が良い」
彼はそれだけを言い残すと、神殿へと帰っていった。
5
※現在、コウとセイドリックの話『失恋した神兵はノンケに恋をする』を新作として公開しています。閑話コウの受難の続きでセイドリック視点で始まります。コウの受難の続きが気になっていた方がいればぜひ。
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる