雨日記

蒼結

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雨日記【4】

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【4】

黒猫のためにミルクを作った。
熱すぎるのも冷たすぎるのも良くないと何処かで聞いたのでそこには気をつけた。


ミルクを飲んでいるのを見ながら名前を考えていた。

うーん、ありきたりすぎるのもなんかなあ。

色々考えた結果、クロになった。
散々考えた末にシンプルに黒猫だからクロでいいんじゃないかという結論になった。
決め終わった時にはもうはミルクを飲み終えてこちらを見上げていた。



" クロ "


さっきつけたばかりの名前で呼ぶと、自分なのか、と言わんばかりに首を傾げた。
撫でると膝の上にのってきて満足目を細めるとにゃあ、と鳴いた。


それにしても人懐こいな、と思いながら自分の膝の上で寝始めたクロを見つめた。





暫くすると、目を覚ましたクロは膝から降りて部屋を歩き回っていた。

クロは何故か最初から毛並みが綺麗だった。


耳の怪我や尻尾の毛の様子から事故に遭った野良猫だと思っていたのだが、それにしては綺麗すぎる毛並みだ。




クロは何処から来たんだろう
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