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第171話 ルクス・マギナ攻略作戦 ⁉其の四十五

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 静寂がテントを包み込み、中には穏やかな暖かさが漂っていた。

 隙間から差し込む明かりが、柔らかな毛布に横たわるステラの姿をやさしく照らしている。

 その寝顔は無邪気で、普段の凛とした彼女の姿からは想像もつかないほど穏やかだった。

 セルフィはそっとその寝顔を見つめながら、心の中で感謝の祈りを捧げていた。

「猫神様、本当にありがとうございます……」

 ステラの無防備な寝顔を目にするたび、セルフィの胸には温かい感情があふれ出してくる。

 それは感謝であり、愛おしさであり、同時にステラの存在そのものに対する深い尊敬だった。

 ステラが眠りながら、セルフィの胸元に顔を埋めてくる。

 その仕草がまるで幼子のように甘える様子で、セルフィはその柔らかな体の感触に心が癒されるのを感じた。

 まるで二人だけの特別な時間が紡がれているようで、この瞬間を永遠に刻み込みたいと願わずにはいられなかった。

 セルフィはそっと手を伸ばし、ステラの耳に触れる。

 耳の産毛は滑らかで、指先に伝わるその柔らかさが心を穏やかにさせてくれる。

 優しく撫でるたびに、セルフィの胸には温かな波紋が広がり、心地よい安らぎが満ちていった。

「ステラお姉様……本当にお美しい……」

 セルフィは微笑みながら、ステラの髪に触れる。

 その髪はまるで上質な絹糸のように滑らかで、指を通すたびにふんわりと香る清々しい香りがセルフィを包み込んだ。

 森の花々を思わせるその香りは、彼女の疲れを溶かし、心を癒す特別な力を持っていた。

 ステラが小さく寝返りを打ち、さらにセルフィに寄り添ってくる。

 その動きが愛らしく、セルフィの胸にはまた新たな愛おしさが生まれた。

 ステラが安らかに眠るこの瞬間が、セルフィにとって何よりも大切な宝物だった。

「本当に……幸せ……」

 セルフィは心の中でそう呟き、そっとステラの髪を撫で続ける。

 その髪に触れるたび、彼女の指先に伝わる感触が心地よく、穏やかな時間がさらに深まっていった。

 ステラの寝顔を見つめるその瞳には、溢れんばかりの愛情が込められていた。

 ふと、セルフィはステラがどれほど頑張ってきたかを思い返した。

 幾度となく困難な戦いを乗り越え、仲間を守るために全力を尽くしてきた彼女。

 その努力と強さを思うと、セルフィの胸には感謝と尊敬の念がさらに深く刻まれた。

「ステラお姉様……あなたがいてくれるだけで、どれだけ私は救われているか……」

 セルフィはそっと呟くと、ステラの頬に触れる。

 その柔らかな感触が指先から伝わり、セルフィの心にはさらなる温かさが広がった。

 ステラの存在そのものが、セルフィにとっては何よりの癒しであり、希望だった。

 ステラが微かに寝言を呟き、さらにセルフィに顔を埋めてくる。

 その声は小さく、何を言っているのかまでは分からなかったが、その仕草が愛おしく思えた。

 セルフィはその声に耳を傾けながら、心の中で静かに感謝の言葉を繰り返した。

「ステラお姉様……ありがとうございます……こんなにも素敵な時間を与えてくださって…」

 セルフィはステラの頭を優しく撫で、その感触を大切に胸に刻むようにしていた。

 ステラが無防備な姿で安らかに眠るその時間は、セルフィにとってかけがえのないひとときだった。

 やがて、セルフィはそっと毛布を引き上げ、ステラが冷えないようにその体を包み込んだ。

 その動作はとても優しく、まるで壊れやすいガラス細工を扱うかのようだった。

 ステラが小さく身じろぎし、甘えるようにさらにセルフィに顔を埋める。その仕草が可愛らしく、セルフィは微笑みを浮かべながらステラの髪を再び撫でた。

「ステラお姉様、いつもありがとう……私達の頑張ってくれて……本当にありがとう……」

 セルフィは心の中でそう呟くと、再びステラの耳に触れる。

 その耳は微かに動き、まるでセルフィの想いを感じ取ったかのようだった。

 セルフィはその感触に安心しながら、静かに目を閉じた。

 遠くに笑い声が聞こえる。

「あの声はリリカ様……楽しそう……」

 ステラの温もりにこの上ないやすらぎを感じる。

 スカイポプラの明かりが二人の姿を優しく照らし、その光景はまるで祝福を受けているかのようだった。

 セルフィにとってこの夜は忘れられないものとなった。

 セルフィは眠りにつく直前、もう一度だけステラの髪を撫で、その感触を指先に刻みながら、心の中で静かに感謝を繰り返した。

 穏やかな寝息を立てるステラのそばで静かにその姿を見守るセルフィ。凛々しい戦場での姿とは違い、無防備な彼女の寝顔はまるで幼子のように愛らしく、セルフィの胸に温かな気持ちを呼び起こしていた。戦いの中で全力を尽くし、仲間を守ってきたステラ。そんな彼女への感謝と尊敬を心の中で繰り返すセルフィであった――。
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